「私は、矢野顕子さんが
ヤマハに移籍した時から関わっている、
制作の担当者(ディレクター)です。
昔、私はミディレコードというところで、
教授(坂本龍一さん)の映画音楽担当をしていて、
当時から矢野さんとは
顔見知りではあったんですけど、
ちゃんとお仕事するのは
矢野さんがヤマハで『ホントのきもち』という
アルバムを出すときから、です。
彼女がそれまで所属していた
別のレコード会社で制作をしていたのを、
最後完成させるまでお手伝いする、
レコーディングコーディネーションという
お仕事をさせていただきました。
そのあと『はじめてのやのあきこ』
という作品から、もっと長く、制作という立場で
矢野さんの作っていくものを見るという
役割に変わって、今に至ります。
どういうものを作りたいかという
矢野さんの希望をうかがって、
それを具体的にしていくというお仕事です。」
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