ショーガール。
奥野史子・ラスベガスからの出発。

第7回目 From Montreal

お久しぶりです、みなみなさま。
これ、シルク・ド・ソレイユの本部がある
Montrealからのお便りです。

日本を離れて6日目になりました。
こちらに到着したのが月曜日、
それから金曜まで、怒涛の日々を送っておりました。
正式契約、税金諸々の説明、
頭の型どり、衣装の採寸、
振り付け、スキューバダイビングの講習などなど。
これらは全てショーのための準備なんです。

頭の型どりはショーの時にかぶるHATのためのもので、
歯医者さんで歯の型を取るやつ、わかります?
を、頭全体(顔面も含む)に塗りたくって
しわのひとつも逃さずキャッチします。
これ、メンソールな感じでかなり涼しかった。
それをもとに、翌日、私の首から上の像ができてました。
結構こわい。
その頭像を使って、
私にピッタリフィットのHATを作ります。
よくもまあ、そんなにピッタリのもん作れるのう…、
と感心するぐらいピタッ!です。

衣装は細部まで採寸して、
これもまたびびるほどピッタリ。
皆さん素晴らしい製作技術をお持ちです。
普通、水着って、
ちょっとでも水の抵抗がないように作られてますが、
ショーの場合、少々の抵抗よりも、
見栄えが優先されます。

だから全身総タイツで泳ぎます。
かなり泳ぎにくいぞ。
普通、簡単に出来る振り付けが
出来なかったりするんですよ。
しっかし、とにかく衣装がきれ〜〜〜っ!
美しすぎる。
こんなの着て泳げるかと思うとワクワクするのね。
早くラスベガスに行きたいよん。

それ以外には、振り付けを覚えることをしたり、
(これけっこう大変…)
スキューバダイビングの免許取得のための
講習をしたり…。
私は既に持っているのですが、
こっちで決められた「PADI」の免許を
取らないといけないそうで
これは2度目の講習です。
日本では「CMAS」を取りました。
ダイビングに詳しくない方は
なのこっちゃわかりませんね。
組織の違いです。
だからこれは結構簡単にできちゃってます。
どうしてスキューバの免許が必要かはナイショ。
想像してくださいね。
一応企業秘密なのでいっぱいは言えないのですよ。
もうさんざん言ってるか?

毎日がこんなことをやりながら、
あれよあれよと過ぎていってます。

日本語を話すことは殆どなく、
かなり寂しい毎日。
さっきまで英語話していた人が
突然フランス語で話していたり、
何がなんだかようわからないところです。ここは。

今はかなり日本語に飢えていて、
今日は一人部屋でヤイコ(矢井田瞳)を
熱唱していました。
わたしさぶい。
アメリカ人のルームメイトに、
「かなり寂しいのね」って、慰められる始末。
まいった。

でもでも、あと1週間後にはラスベガス突入です。
この孤独さも何もかもをパワーに変えて、
ラスベガスでは、パ〜〜〜っと花咲かせてきますね。
それじゃ、このへんで。
来週もモントリオールから引き続きお送りします。
ばいにゃら。

2001-10-02-TUE

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