おいら。
(天海祐希の了見)

第65回 お気に入りの番組。

突然なんだが、おいら
「見ごろ 食べごろ 笑いごろ」って番組が 大好きだった。

説明するには、「電線音頭」の番組と、
言った方が いいだろう。

小学生のおいらは、あれを見たいが為に、
学校から 猛ダッシュで 帰宅したもんさ。

あれには、キャンディーズ、伊東四朗さん、小松政男さん、
ジェリー藤尾夫妻 などなど ご出演していた。

あの番組で、
「ずんずんずんずん ・・・小松の親分・・・」とか
「電線音頭」、「電線マン」、
「キャンディーズ ふぅー」、
「らん すー みき ずんずんちゃーか ずんずんちゃっ」
なんて ものが 流行ったのだ。

いまだに、おいらの最高の番組なのだった。
あれに勝るものは、おいらの中には ない。

あれ以来、伊東四朗さん 小松政男さんは
おいらの心の師匠と、崇め奉っている。

以前、京都の太秦撮影所で 小松政男さんを お見かけした。

「ああっ 小松の親分さんだ!」と、
感激の余りその場に 固まってしまった。
無論、声をかける事も できるはずはなく
ただ、遠くからお姿を 見ているだけ・・・なのだった。

それだけでも、おいらにとっちゃ 最高の出来事である。

おいらとおいらのお兄様は、
おばあちゃんが 止めるのも聞かず、
こたつの上で 電線音頭を歌い 踊りまくった。
勿論、登場のベンジャミンの言葉
「人の迷惑かえりみず、やってきました 電線軍団」
から、入場するのだ。

それのお陰で、我が家のこたつは 無残にも壊れていった。

あと、小松政男さんが小学生に扮し、伊東四朗さん扮する
「おかあたま」とのコントも 大好きだった。
あれのお陰で、わがやの「しゃもじ」は おいらたちには
使用禁止になった。

見た事の無い方たちには、何の事やら分からないだろうが
もう、そんな事は お構いなしで 続けさせてもらう。

瞼を閉じると、番組の最後に 泣き喚く子供を 尻目に
母親が 無理矢理子供に 服を着せている 光景が
思い浮かぶのだ。

着せたもの 全部もらえるんだもん。
お母さんは 必死だよね。

物の分別が つくようになった今、
もう一度観てみたいものである。

きっとおいらは、号泣するほど 感動するんだろう・・・。

わか分からない人、ごめんね。
でも、この気持ちを 書きたかったのだ。
はー すっきりした。

それじゃ また あまみでした

1999-12-23-THU

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