『おひさま』、観てます!  糸井重里とあやちゃんが、 岡田惠和さんのラジオ番組に押しかける。

岡田 ええっと、この番組
『今宵ロックバーで』)は、
音楽をテーマにした番組でもありまして(笑)。
糸井さんは、ものを考えたり、書いたり、
とかいうときに、音楽を聴いたりするほうですか。
それとも、そういうときは無音ですか。
糸井 両方ですね。
あの、そういうときって、
刺激を与えたいというよりは、
邪魔したいっていうところがあって
岡田 「邪魔したい」。
糸井 ええ。
やっぱり、一番ダメなのが、
自分が考えてることが袋小路に入ることで。
岡田 はいはいはい。
糸井 わかってるつもりなんだけど、
ダメなルーティンに、袋小路に入って行っちゃう。
そういうときには、わざと音楽かけたり、
あるいはテレビつけっぱなしにしたり。
そういうことをして、
邪魔をするんですね、自分の。
岡田 邪魔をするってそういうことですね、
なるほど。
糸井 そういうふうに、
背中に荷物背負って歩いた方が、
行く場所が見えてくるときがあって。
音楽をそんなふうに使うときは、あります。
あとは、乗り物に乗ってるときとかは、
音楽はありがたいですね。
岡田 ああー、そうですね。
じゃあ、それはわりと、
あらゆるジャンルって感じですか。
糸井 そうですね。
ジャンルは若いときには、
これがいいとか言ってたんですけど、
いまは、ぜんぶ、いいですよね。
岡田 うーん、そっかそっか‥‥。
松本さんは、音楽はどうですか。
あやや わたしは、そうですね。
なんでしょう、けっこう、80年代な‥‥。
アイドル的なもので、育ったので‥‥。


おい。
ここは、もう、すいません。
なんで一般人が岡田さんから
音楽の話で質問されてんだよ。
いや、もう、ほんと、すいません。


あやや わりと、最近は、けっこう、
たとえば、ちょっと古めの歌を、
もう1回聞いてみたりしてて。
『木綿のハンカチーフ』とか、
そういうの逆に聴きたくなったりとか‥‥。
岡田 ああ‥‥はい。

なに中途半端に語っちゃってんだよ。
いや、もう、すいません。ごめんなさい。


あやや でも、けっこう、なんでも聴きますね。
だから、あんまりジャンルは。
岡田 ああ‥‥そうなんですね。


ひーーー、はずかしい!
こっちもはずかしい!


糸井 岡田さんは、書くときは、音楽は?
岡田 ぼくは書いてるときは、やたら聴くんですよ。
糸井 ああ、そうですか。どういうものを?
岡田 あの、映画のサントラ盤がけっこう好きで。
それも、観てない映画のサントラ盤を聴くんです。
観てる映画は、映像と一緒になっちゃうので
あれなんだけど、
知らない映画のサントラ盤とかを聴くと、
そういうサントラ盤って、
やっぱりプロの人たちが
なんらかの映像に当ててつくってるものだから、
すごく、刺激になるんですよ。
糸井 あー、それは、ありがたいですね。
岡田 そう、ありがたいっていう感じがあって。
あとは、ドラマをやってるときは、
ドラマのいわゆる劇伴(ドラマのBGM)というのを、
たぶん、日本で一番聴いてるんだと思うんですけど
それを刺激に考えたりとかしますね。
糸井 ああ、なるほどねー。
岡田 えーっと、糸井さんは作詞もされていて、
作品もたくさんあるんですけれども、
あのー、以前、この番組に
『おひさま』にも出ている
満島ひかりちゃんが出てくださったことがあって。
糸井 はいはい。


永田さん、わかってます?
満島ひかりちゃんですよ?
わかってるよ、わかってるよ、
うるさいなぁ、わかってるよ。
『モテキ』にも出てた満島ひかりちゃん。
『おひさま』では、育子ちゃん。ね?
わかってるよ、わかってるよ、
うるさいなぁ、わかってるよ。


岡田 育子ちゃんが出たときには、
糸井さんが作詞された矢野顕子さんの
『スーパーフォークソング』っていう曲が
人生で一番好きだとおっしゃっていて。
糸井 そうなんですってねぇ。
いやー、うれしいです(笑)。
岡田 たぶん嘘じゃないと思います。
その話をしたときは、ほんとに、
目がキラキラしてたし、曲がかかってる間、
ずっと歌ってましたんで。
あやや ああー、そうなんですか。
岡田 で、今日は、まぁ、
いちおう音楽番組ということで
糸井さんご自身が作詞された曲の中から
1曲選んでくださいということで、
お願いしたんですけれども。
糸井 はい。選んでみました。
岡田 じゃ、曲の紹介をお願いします。
糸井 えー、矢野顕子の『自転車でおいで』。


自転車で〜おいでよ〜♪
ぼくのいえは〜すぐそこだよ〜♪
牛乳の〜空き瓶が〜♪
めじるしさ〜〜♪
矢野顕子です。
佐野元春です。






2011-08-19-FRI