野上眞宏さんのちょっと長めのプロフィール
野上眞宏 のがみ・まさひろ/マイク野上
1947年8月27日生まれ。
細野晴臣さんとは立教高校時代からの同級生だが、
知り合ったのは立教大学で同じ社会学部になってから。
カメラ好きの父親の影響で写真をはじめ、
彼らの姿を撮り始める。
大学では観光学科に進み、ホテルの支配人を目指して
ヒルトンホテルに就職を決めるが、
大学4年の夏に開かれた音楽フェスティバル、
ウッドストックに衝撃を受ける。
「世界が変わろうとしているのに、
 これでいいのだろうか。
 細野君のように、好きなことをやって
 生きていくべきじゃないだろうか」と、
内定を辞退、写真家を目指すことに。立教大学卒業後、
当時全盛だったヒッピー文化に浸かりながら写真を続け、
いっぽうで、六本木アートセンタースタジオに勤務。
日本で最初の野外フェス
「ロック・イン・ハイランド」など、
いろいろな人との出会いのなかで
出会った写真家、鋤田正義氏に1971年から師事。
1972年にフリー・カメラマンとして独立する。
順調に仕事を続けるが、
「20代で海外生活を経験してみたい」と、
1974年にアメリカ・ロサンゼルスに渡る。
大学時代の友人の伝手でワシントンDCの
日本食のレストランに勤め、
永住権をとってからはNYへと移り住み、現像所に転職。
8×10(エイトバイテン)の大型カメラで写真を撮りつづける。
YMOのツアーの写真を最後に、
大勢のカメラマンに囲まれている彼らを見て
「自分の役割は終わった」と感じ、
音楽シーンの撮影からは離れてゆく。
40歳を過ぎ、日本で子供の教育を受けさせたいと、
1994年にいったん帰国する。
離婚を機に、2000年、再びニューヨークに。
アーバン・ランドスケープの撮影を中心に、
写真芸術の探究を続ける。
同時に写真はデジタル時代になり、
みずからの過去のアーカイブをデジタル化。
そんななか、ブルックリンのちいさな音楽フェスで
日本人ガールズバンド「The Suzan」と出会い、
あたらしい音楽進出のかたちと、彼女たちの音楽に惚れ、
ふたたび音楽シーンを撮るようになる。
デジタル一眼レフカメラの動画機能を使って
ムービー『The First Step featuring The Suzan』の
撮影・監督・制作を手がけた。

主な作品
『New York – Holy City』(美術出版社刊)
『はっぴいな日々』(ミュージック・マガジン刊)
『HAPPY SNAPSHOT DIARY: Tokyo 1968­-1973』
(ブルース・インターアクションズ刊)

オフィシャルサイト
http://www.mikenogami.com