今年『ナイン』は大当たりする!
去年は知らなかったくせに、応援します。

               
大阪から、鳴りやまぬ拍手が聞こえる。
そして東京公演は27日から!

               


シェフ

‥‥‥‥。


べ3
シェフ、ちょっと、ちょっと!

シェフ

‥‥‥‥‥‥‥‥。


べ3
なに寝てるんですか!
起きてください!

シェフ
ちがうよ、こうして目を閉じるとね、
大阪公演の千秋楽の
鳴りやまぬ拍手が
聞こてくるんだよ‥‥。
ああ‥‥聞こえる‥‥拍手が‥‥。

べ3
ほんとですね‥‥もう大阪公演は
終わっちゃったんですもんね。
思えば初日から、
スタンディングオベーションが
起きていましたから、
さぞや盛り上がったことでしょう!

シェフ
聞こえるよ‥‥
みなさん、ありがとう‥‥
ありがとう!

べ3
出演者気分かよ!

シェフ
冗談ですよ!
でもほんとうに
万雷の拍手だったそうですよ。
その拍手に送られて、
このカンパニーがいよいよ
東京にやってきます!

べ3
楽しみですねーっ!!
ではこの週末にごらんになった
みなさんからのメール、
さっそく紹介しましょう。

=
ほぼ日の皆様、楽日前の夜公演のチケットを
こちらでお世話になり、見に行ってきました。
見ようかどうしようか迷っていたのですが、
見に行ってホントに良かったです。
2003年トニー賞授賞式での
バンデラスのパフォーマンスを見て
見たいなあと思っていた作品です。
普段は来日公演を見ることが多くて、
翻訳版はあまり好きじゃないので
日本人がやったらこそばくなって
しまうんじゃないかと思っていたのですが、
全然そんなことなくて
すっかり圧倒されてしまいました。
別所哲也さんの舞台映えすること!
あんなにチャーミングで
かっこいいなんて思いませんでした。
大浦みずきさんの
フォーリー・ベルジェールも楽しかったし、
カルラ役の池田さんのセクシーで切ないところも‥‥。
舞台に登場するすべてがホントに素晴らしかったです。
いただいたプレミアムチケットもうれしかったです。
家に帰って早速録画してた
トニー賞のビデオを探して見てしまいました。
あそこでタキシード着て座ってた人が
この舞台も演出してたんですよね〜。
女性陣も役名こそガイジンですが(?)
違和感なくどんどん入り込んで見てしまいました。
連載の中でデイヴィッドさんが
言っていたことがわかるような気がしました。
指揮者さんもノリノリでかっこよかったです♪

あまりに近視的に見てたので、
終わった後友人と話してたら見
逃していたところも多く、
もう一度見たいと思いましたが、
大阪はもう終わってしまうので残念です。

どうしようかなあと迷っていた
私の背中を押していただいて(?)
ありがとうございました。
東京でもたくさんの人が
この舞台を楽しんでもらえることをお祈りしてます。
(匿名さん)


シェフ
うわーっ、バンデラスの、
トニー賞受賞式って
オンエアされたんですか!

べ3
見たいねえ‥‥
でもさ、NYの人たちは
日本版の『ナイン』は
見られないわけだから、
おたがいさまじゃない?

シェフ
バンデラスには悪いけど
別所さんはすごいんだぜ、と、
胸を張って言えるもんね。

べ3
この「日本人だと照れちゃうんじゃないか」
という心配をなさっているかたも
いらっしゃると思うんですが、
ほんとーに、そんなことは、ありません!

シェフ
うん、その通りです。
ぜんぜんこそばゆくならないです。
それは役者さんたち全員が、
ほんとうに舞台のうえで、
その人生を生きているからなんだと思います。

=
ほぼ日枠で、大阪公演最終日みてきました。
ミュージカルを観るのは今日がはじめてでした。
なんかもう圧倒されっぱなしで‥‥
ここは拍手するん? ここは手拍子?
などと、とまどったりもしましたが
すごいよかったです。
冒頭の、ラ〜ララ〜♪ からゾクゾクッとし
それから、ドキドキしっぱなしでした。
行こうかどうしようかかなり迷ったんですが、
行ってよかった!
今、僕は24歳なんですが
30歳、40歳になったときに
みたらまた違うだろうなぁって思いました。

ナインを観るきっかけをくれて
ありがとうございました!!
(きの)


シェフ
ミュージカルを見るのが初めての、
24歳の男子!
きみはすばらしい選択をした!!
冒頭の「ラ〜ララ〜♪」、
これはぼくらも、まいった個所です!

べ3
ちょっと待って、手拍子?!
初日、あったっけ?!

シェフ
カーテンコールでは手拍子が起きたけど
途中ではなかったと思うよ。
途中のシーンのどこかで
手拍子が起きたんだとしたら、すごいね!

べ3
大阪、熱いですね、やっぱり。
さて、きょうは大阪公演を終えた
カンパニーのようすと、
それから、今年の新キャストである
4人の女優さんのコメントを
あわせてお届けしまーす!

               
第十八回 ずっと『ナイン』でいたい!
               

大阪の皆さん、
本当にありがとうございました!
千秋楽のカーテンコール──
オーケストラも全員、
上階の特設オケピから舞台に降りて!
初日にイトイさんが『今日のダーリン』に
書いてくださったとおり、
いつまでも鳴り止まない拍手が、
客席、舞台、舞台裏、楽屋、
劇場すべてに‥‥

シアターBRAVA!の楽屋から
電話をくれた宇野こなつの声の後ろに、
温かな拍手の音が響き渡っていました!

おかげさまです──
劇場ではお客さまの顔を見られるけれど、
直接言葉を聞くことはほとんどできません。
でも、『ほぼ日』では顔こそ見えないけれど、
がつんと言葉が聞けます、じわっと伝わります。
客席の思いが、キャストに。スタッフに。いろんな人に。
劇場と『ほぼ日』がいい関係になってます。
ありがとうございます。
みなさんからのメールを読ませていただきながら、
ほんとうにそう思います。

だからこの連載では、
これでもちょっと思い切ってるんですけれども、
作り手の言葉をたくさんお届けします。
そしてきょうはキャストの言葉をできるだけ。
とくに今年のオーディションで選ばれて、
新しく『ナイン』の舞台に立った新キャストを。

撮影/星野尚彦

劇場で「ほぼ日」受付にいる宇野こなつが、
裏では食事の手配をしたり、
公演のさまざまな手伝いをしつつ、
キャストのみなさんに聞いてくれたり、
あるいはキャストがそれぞれに、
メールやファクシミリで応えてくれました。

── 福麻むつ美さん
(ネクロフォラス役)からのコメント ──

●『ナイン』の稽古は‥‥


「自分のおうちのようでした。
 デヴィッドがお父さん、
 グスタヴォがお母さん、
 スタッフの方々は親戚の人たちみたいで。」
 (※グスタヴォは振付家です、男性です)

●ネクロフォラスの秘密をひとつ‥‥

「じつは昔、グイドと一回‥‥してるのに、
 グイドは忘れてるんです、くやしい!!
 ムチでしばいたる!!」
(※福麻さんは兵庫出身、
  しばいたる! なわけです)

●『ナイン』に出演した感想は‥‥


「ああ〜〜〜っ(号泣)!!!
 今までのすべてに関わった人々に感謝。」
(※昨年秋に観客席で『ナイン』を観たあと、
  あまりに呆然としてしまって、
  どうやって帰ったのか覚えてないそうです)

── 鳥居ひとみさん
(ソフィア役) からのコメント ──

●稽古場の思い出と言えば‥‥


「なんと言っても毎日の稽古を、
 二人一組になっての
 マッサージから始めること!!
 1回だけ組んだグイドの背中も
 本当に大きくて、
 素敵でした

●ソフィアのここだけの秘密を‥‥

「映画の撮影のシーンで一瞬ですが、
 必ずグイドと見つめあう瞬間があるんです、
 もう気分は主演女優?!」

●はじめての『ナイン』は‥‥


「今後の人生が変わってしまいそうです。
 どう変わるかは‥‥
 ヒ・ミ・ツ

── 家塚敦子さん
(レナータ役) からのコメント ──

●稽古場でいちばん印象的だったのは‥‥


「稽古前のマッサージ。
 スタジオを暗くして音楽を聴きながら、
 いろいろな人と触れ合うことで、
 心も体も解放していく。
 リラックスすること。
 ここからすべてが始まるんですね、って。」

●レナータの秘密‥‥

「新人女優なんです。
 女優として、女として、
 大人の男性グイドに恋をしてしまう。
 オープニングではある夕方の出来事を
 思い出してます、それは‥‥
 レストランで食事をし、
 いろいろな話をして、
 気がつくと店のなかには誰もいない、
 テーブルの上に乗せられて‥‥キャー!!」

●『ナイン』に出演した感想を‥‥


「レナータがグイドに出会い、
 いろいろ新しい世界を見せてもらい、
 楽しくてしかたなかったのと同じように、
 私自身も、舞台の上でリラックスすることや、
 自分と向き合うことで
 新しい世界に出会いました。
 毎日が新鮮で楽しい、幸せだなぁー。」

── 宮菜穂子さん
(マリア役) からのコメント ──

●稽古場の感想を‥‥


「鏡がなかったおかげで無意識のうちに、
 五感全部を使ってお互いの存在を
 “感じる”ことができたし、
 デヴィットのいう「セクシー」
 ―intelligentで、relaxしていて、
 naturalな状態というのは、
 形や見え方にとらわれないものだということが
 あらためてわかったことです。
 あとは、とにかくみんな、
 キャストもスタッフも
 この作品にかかわる全員が
 『ナイン』に惚れてるということが、
 日々随所にみられて印象的でした。」

●マリアの秘密をこっそり‥‥

「2幕でグイドに渡すバラの中には‥‥
 やっぱり秘密。。。」

●マリアにはこんな秘密が‥‥


「日々、舞台上で違うことを感じています。
 開演前セットの中にいると
 本当にイタリアにいるみたいで、
 音楽が鳴り人物が出てくればそこは、
 映画の中にいるようで、
 それはあのフェリーニの世界に迷い込んだか、
 それともコンティーニの世界にいるのか、
 はたまた別所哲也を追ってる
 ドキュメンタリーかと、
 一日に相当なマイル数の
 旅行をしているようです。
 段取りはわかっているのに、毎日、
 あ、こんな出会いがここにはあったっけーと
 驚いています。心の旅です。
 だから、消耗せずに
 膨らんでいける気がします。」

●新キャストとして『ナイン』に出演して‥‥

「♪永遠にこのままでもナイン〜
 グイドのママの歌のごとくです。
 毎朝起きるたびにこの作品と、
 今日も出会えることを喜び、
 さよならの日が近づくことの悲しみ。
 ナインの2時間半のために、
 残りの21時間半がある感じ。
 終わってしまったあとはなにも考えられません。
 この2時間半が今の私の全て。そう思います。」

「記者会見」のときにも思いましたが、
キャストの言葉やみなさんからのメールほど、
作品の魅力を伝えるものはありません。

繰り返します、大阪の皆さん、
愛をありがとうございました!
さあ、そして東京、天王洲へ。
東京公演初日まで、あと11日です。

※5月22日(日)の午後、
 都内某所で『ナイン』のキャストも参加しての
 イベントを計画中です。
 詳しくは次回更新で!


(つづきます!)


シェフ
鳥居ひとみさんと家塚敦子さんは
まだこのコーナーでご紹介して
いなかったですね!

べ3
ハイ。このおふたりは、
ともに劇団四季で活躍なさっていたかた。
鳥居ひとみさんは
『オペラ座の怪人』『ジョン万次郎の夢』
『二人のロッテ』『美女と野獣』‥‥

シェフ
退団後は『ホンク!』『キャンディード』
など、たくさんの舞台に
出てらっしゃいます。
次回作は『ジキル&ハイド』だそうですよ。
そして家塚敦子さんは
『赤毛のアン』『美女と野獣』
『チャーリーガール』
『ME AND MY GIRL』
『マイフェアレディ』
『シラノ・ザ・ミュージカル』
『Never Gonna Dance』‥‥

べ3
今後『イーストウィックの魔女たち』
『エリザベート』への出演が
決まっているそうですよ。
すごいなあ。

シェフ
いろんな人生を
舞台の数だけ生きられるって、
ほんとうにすごい仕事だよね!
でもみなさん、いまは『ナイン』の
人生を生きているわけです。
そしてこれから東京公演初日にむけて
またがんばっていくわけですが!

べ3
東京なら取材がしやすいので
さらにおもしろい記事が
おとどけできるよう
いまキウチさんと相談中ですよ〜!
イベントもいろいろありそうだし!

シェフ
チケットですが、
まだ完売ではありません。
初日や楽日はかなり埋まっていると
いうことだけれど、
「観ようかな」と思ってくださったかたは
はやめにお求めくださいねー。

べ3
公演日時などは
ここで確認してくださいねー

シェフ

すぐに買いたい人は
ここをクリックして
イープラスの専用窓口へ
どうぞ!


べ3

そして、大阪で撮影した
こんな画像を、おまけに‥‥。


2005-05-16-MON
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