今年『ナイン』は大当たりする!
去年は知らなかったくせに、応援します。


シェフ
きょうはすごいですよ〜!
キウチさんによる
『ナイン』の
バックステージツアーです!

べ3
ミュージカルの大舞台の
舞台裏ってどうなってるのかを
建て込み中の大阪から
レポートしてくださいました!

シェフ
そしていよいよ初日は
‥‥あさって!

べ3
楽しみです!
チケットのお問い合わせなどは
こちらをごらんください!

               
第十一回 水の都で、水の都のミュージカル!
               

『ナイン』はイタリアのヴェニスが舞台です。
ヴェニスも大阪も、水の都と呼ばれる運河の街。
大阪の新劇場で『ナイン』が上演されるなんて、
ちょっと出来すぎなくらいです。
(あ、東京公演の劇場も運河沿いだ!)

観光地図を開いてみると‥‥
ヴェニスの歴史は1000年、
100以上の埋立て島からなる都市だそうです。
「約150の運河と400以上の橋が血管のように巡り」、
「主要な交通はいまも船」ということです。
メインストリートは「グランド・キャナル」、
そこにつながる小運河が街路ということでしょうか。

劇中、「グランド・キャナル」という曲があります。
運河の情景が歌われていますので、
一部を紹介します。

「これぞ グランド・キャナル
 人生をはこぶ運河
 あふれる愛 ミルクのように
 たとえほんとは 下水でも
 希望は捨てないで
 ああ グランド・キャナル

 広場のにぎわい
 空にそびえる塔 心を奪うながめ
 かがやく笑顔で
 夜まで泳ぐ子
 楽しまなくちゃ ソン!
 この魅力 ぞんぶんに」


そう言えば、
シアターBRAVA!の玄関前にも「運河」!

さて劇場では、独特の緊張感のなか、
照明合わせをしています。


演出家と照明デザイナーはまさに真剣。
稽古場をいつも笑わせていたデヴィッドとは、
ちょっと違うかも。

そのあいだ、俳優は楽屋で準備。
マイクから通訳さんの声が聞こえてきます。
演出家のご機嫌が気になったりもしますが、
‥‥だいじょうぶ。
今のところ順調に進んでいるようです。

ん、どうやら休憩のようです!
この隙に、舞台裏の様子をみてみませんか?
読者限定バックステージ・ツアー! こっそりと。

ご覧ください、シアターBRAVA!の舞台袖には、
いたるところにモニターが用意されています。
じつはこれ、指揮者を見るためにあるんです。
指揮者が入るとこんなふうに…
本番は見やすくモノクロ画面にします。

▲舞台袖のモニターで指揮者の様子が確認できます。

▲この黒い布で覆われた小部屋は、
衣裳の「早替え場」です。

早替え場‥‥俳優の華麗な衣裳チェンジが
ここでなされます。
衣裳スタッフとのあうんの呼吸で。
ほかにも舞台の袖にはいろんな工夫があります。

舞台裏へ回ってみましょう‥‥

▲舞台の一番奥、大壁画の裏側になります。

壁画の高さは約12メートル。
装置自体にも水漏れの加工はしてありますが、
念には念を入れて、ビニールが貼られています。

では壁画の前に回り込んでみますか。
ちょっと暗いですが、間近から見上げると、
「三美神」はこんなふうに見えます。
神々しくて手を合わせたくなります‥‥


俳優が舞台に登場するには、
いくつかの出入り口がありますが、
そのひとつ、回廊の下をご案内します。
ここは通路に使うばかりでなく、
ある愉快な場面の、演技エリアにもなる場所です。
だからほら、床面もきれいでしょ。
あ、舞台を作ってくれた
オサフネ製作所のスタッフさんだ!

▲しゃがんでいるのがオサフネ(のスタッフ)さん。

では、舞台に出てみます。
シアターBARAVA!の客席はどんなでしょう。


うわ、広ーい。
すみません、ぼくも初めてです、この視界。
これが全1100席の景観ですか。
さすが新劇場、なんてきれいな場内でしょう。
遠くに見える機材を置いた机は、
舞台稽古中にスタッフたちがいる場所です。
これが俳優たちが見る客席なんですねえ。
どうか! どうかたくさんのお客さまで
いっぱいになりますように!

おっと、作業再開のようです。
慌ただしくてすみません、
急いでオーケストラ・ピットをのぞきましょう。
ぼくもまだ入ったことがないんです‥‥


まだセッティングされてないようです。
演奏者は16人、かなり狭くなるでしょうね。
16人?あ!女性キャストと同じ数!!
ここは俳優も使う場所だし‥‥
ちょっと急ぎ足で戻りましょう。
(この位置は客席側からからみると、
 左手奥2階部分になります。)


この照明合わせが終わると、
いよいよ舞台稽古です。
俳優もスタンバイしています。
照明も暗くなって、幕開きの準備に入りました。


それではみなさん、
このつづきはどうぞ客席で!

(つづきます!)

撮影/宇野こなつ


2005-05-04-WED
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