ほぼ日ニュース

10月29日・30日開催決定!
「前橋BOOK FES 2022」
発表記者会見レポート

こんにちは、ほぼ日のいなざきです。

昨日、8月3日(水)、
都内でひらかれた「前橋BOOK FES 2022」の
発表記者会見に行ってきました! 
笑顔いっぱいの、とってもたのしい会見でした!


▲「前橋BOOK FES」公式サイトのトップページ。

10月29日(土)と30日(日)の二日間、
群馬県の前橋市で、本にまつわるイベント
「前橋BOOK FES」がはじめて開催されます。

どういうイベントかというと、
家にある本をみんなで持ち寄って、
大切な本をトレードしながら
本の話をしたり聞いたり、交流したり、
本と人の出会いを楽しもうというイベント。

会場となる場所は
「水と緑と詩のまち」群馬県前橋市。
本にまつわる企画の他にも、
音楽、トークショー、食べもの、アート、
さまざまな催し物も同時に企画される、
まさに「ROCKフェス」のような
「本のフェス」が誕生するというわけです。

コンセプトは、
本でみんなが元気になる。

じつはこのイベント、
最初のプランを考えたのは糸井重里でした。

人は本からいろいろなことを学びます。
一冊、一冊、大切な思い出があります。
でも、読まなくなった本は、
家のなかでどんどん溜まっていくばかり。
捨てるのも、売るのも、ちょっと抵抗がある‥‥。

そんな家のなかの「知的在庫」みたいな
特別な本をもっと活かす方法はないだろうか? 
みんなが本を持ち寄ってトレードする
「本のフェス」はできないだろうか? 
「BOOK」と「ROCK」って、なんか似てない?

糸井のそんな構想に強い興味をもち、
「それ、前橋でやりませんか?」と提案したのが、
糸井と同じ前橋市出身でもある
メガネのJINSの経営者、田中仁さんだったのです。

2022年10月、
本からはじまるフェスがはじまる。


▲株式会社ジンズホールディングス代表取締役CEO 田中仁さん

近年、田中さんは「田中仁財団」を立ち上げ、
前橋市のまちづくりに熱心に取り組んでいます。
地元の人々に活気が戻りつつある前橋で、
もし「本」をテーマにしたフェスが誕生すれば、
まちも、みんなも、本も、もっと元気になるのでは?

そんなふうにスタートしたこの企画。
プロジェクトに共感した前橋のチームや
個人の協力者が次々と集まりはじめ、
実現に向けたミーティングが何度もひらかれました。
そして今年市政130周年を迎える前橋市も、
このイベントを市としてサポートすることが決まり、
いよいよ「前橋BOOK FES」の企画が
本格的にスタートしたというわけです。



▲ある日のミーティング。東京と前橋をリモートでつないで会議します。

そうして迎えた昨日、8月3日。
都内で「前橋BOOK FES 2022」の記者会見があり、
山本龍市長、田中仁さん、糸井重里が
イベントに対する思いを語りました。

さらには、スペシャルサポーターの、
つじあやのさんとみうらじゅんさんも登場して、
豪華でたのしい発表の場となりました。

ここからはその会見の様子を、
ダイジェスト版にしてお届けいたします。

前橋市長、元気に開会宣言!

まずトップバターとして登場したのは、
「前橋BOOK FES」の実行委員長でもある、
前橋市の山本龍市長です。

緊張感のただよっていた会場に、
明るく元気な山本市長の声が響きます。

「本を新しい価値にする試みを、
前橋市からはじめたいと思います。
本の思い出をいっぱい背負って、
みなさんが前橋に来ていただけることを願いつつ、
『前橋BOOK FES 2022』の開会を宣言をいたします! 
みなさん、ありがとうー!」

サクッと短く、元気になるような開会宣言。
次に登場する糸井へとバトンをつなげます。

ROCKフェスのような
「本のフェス」ができるんじゃないか。

「前橋BOOK FES」では
エグゼクティブ・プロデューサーを務める糸井。
このイベントにかける思いを
会場にいる記者たちに向けて、
ひとつひとつ丁寧に説明していきました。

家にある本をみんなで持ち寄り、
そこで本の話をしたり聞いたりする。
好きな本について語り合う人もいれば、
ふだんあんまり本を読まない人が、
興味本位で「へーえ」とか言いながら、
並んだ本を手にしたりするかもしれない。
まるで音楽フェスに集う人たちが、
音楽を楽しんだり、語りあったりするように、
本というものが、歌や、踊りのように、
コミュニケーションのツールになるかもしれない、と。

じつはそうした糸井の思いは、
今回のロゴにも込められていました。
デザインをしてくださったのは、
ほぼ日ではおなじみの
アートディレクターの秋山具義さんです。


▲よーく見ると「BOOK」の中に「ROCK」の文字が!

会場となる前橋市は、
東京から100キロ離れた地方都市。
本当に人が集まってくれるのか、
不安がないと言ったら嘘になるでしょう。
最後は糸井の口からも、
「正直言って、怖いです」と本音が飛び出します。

「でも、それをやらないと次ができない。
どうなるかわからないけど、
それでもまずはやってみようと思うんです。
興味本位で集まってください。
立派な心で集まらなくていいです。
本好きも、そうでない人もいる。
音楽や食べもので集まる人もいる。
ぼくらもまだわからないけど、
行けば、きっとおもしろいことがあります」

思いの丈をたっぷり語った糸井。
予定の時間をだいぶんオーバーしながらも、
最後の田中仁さんにつなぎます。

クラウドファンディングで、
自立したフェスを目指す。

最後はエクゼクティブ・ディレクターの
田中仁さんが登場して、
イベントの全体概要が説明されました。

開催日は10月29日(土)・30日(日)の二日間。
会場は、前橋市の商店街や大通りの他、
書店さん、文化施設、オープンスペースなど。
いろんな場所での催し物も、
いくつか連動して開催されるそうです。

参加方法は、まずアプリで参加料を払い、
専用ポイントをゲットします。
そして欲しい本を見つけたら、
そのポイントと本を交換するという仕組み。
本の出展方法、寄贈方法などは、
これから順次発表されるとのことでした。

そして最後に田中さんは
「前橋BOOKFES」を開催するにあたって、
クラウドファンディングを
スタートさせることも発表しました。

「参加者の購入するチケットで
運営するロックフェスのように、
自分たちが楽しむ場所を自分たちで作る、
という精神を大事にして
クラウドファンディングに挑戦します。
スタート予定日は8月17日(水)。
特別感のあるリターンもありますので、
『前橋BOOK FES』に共感される方はぜひ、
クラウドファンディングからご支援をください」

じつは今回のリターンの中には、
糸井重里に関係するものも含まれています。
びっくりするようなリターンもあります。
そのあたりも8月17日の発表をおたのしみに。

スペシャルサポーターは、
つじあやのさんとみうらじゅんさん!

昨日の記者会見では、
スペシャルサポーターの
つじあやのさんとみうらじゅんさんも登場して、
糸井を交えたトークセッションを行いました。

もともと本が大好きだったという、つじさん。
お子さんが生まれたのをきっかけに
本や図書館の素晴らしさを再認識され、
いまでは図書館司書の資格をとるための
勉強もされているそうです。
イベント当日は前橋に本を持って
かけつけてくれるだけでなく、
音楽ライブもしたいとおっしゃっていました。

一方のみうらさんですが、
ご本人も把握してなかったそうですが、
これまで170冊以上(!)の本を出版されていたとか。
いまでは入手困難なものもあるそうで、
それらを全部集めて展示してはどうかなど、
そんな話をしながら大いに盛り上がりました。

20分ほどの短いトークでしたが、
「本」というテーマだけで、
3人の話はどんどん広がっていきます。
こういうトークショーや読書会が、
当日はいろんな場所であるのかもしれませんね。
終始笑いっぱなしの、たのしい時間でした。

「前橋BOOK FES 2022」、
とにかく動き出しました!

というわけで、レポートは以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「前橋BOOK FES」公式サイトは、
昨日から本格的にオープンしています。
そして、8月17日からは
クラウドファンディングもスタートします。
参加方法、支援の仕方など、
くわしくはまた追ってお知らせいたします。

参加者が一緒になって作る、本のフェス。
ご興味のある方は公式サイト公式ツイッターを、
ぜひチェックしてみてくださいね。

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