乗組員・シェフが、
カメラマンデビュー??
ムーンライダーズ写真展。

ほぼにちわ。ほぼ日のモギです。
だいぶ涼しくなってまいりましたなあ‥‥。
そろそろかばんにハラマキでも
放り込んでおくべき季節ですな。

と、時候の挨拶はこれくらいにいたしまして、
先に進みます。

先日、会社にきてみますと
机の上にひらりんと一枚のポストカードが
おいてありました。

なんやろか?
ムーンライダーズだ‥‥。
ムーンライダーズといえば、
乗組員のシェフがたいへんなファンであったような‥‥。
なんやろか?

菅原一剛+武井義明?

ゴシゴシゴシゴシ。

菅原一剛+武井義明!
な〜ん〜で〜す〜と〜〜!!

曰く、
「昨年末に惜しくも活動休止した
 日本のオルタナティヴ・ロックの雄、
 ムーンライダーズ。
 バンドの節目にアーティスト写真を撮影してきた
 写真家・菅原一剛と、
 バンドのオフショットを多数枚撮影してきた武井義明。
 オンとオフ、両者の写真を同時に展示し、
 多角的にバンドの実像に迫ります。」 

な〜ん〜で〜す〜と〜〜!!
あ、ちなみに、乗組員の「シェフ」の本名は
武井義明と申します。
なかなか四角四面な名前の持ち主です。

同僚がプライベートで何をしているかということは
案外知っているようで知らないものです。
そんなことをしていたのですか!

びっくりしたので、
さっそく写真展の“オープニングレセプション”というものに
潜入してみました。
こういうときは、花を買っていくんだったよな。
「コチョウラン、コチョウラン」とつぶやきながら
花屋に駆け込んだら、
コチョウランは高価であることを忘れていました。
うっすら目玉をとびださせつつ、
コチョウランはあきらめて、
迷いにまよっていたら、
よくわからなくなって、
おかしな、どす紫のランの鉢植えを買ってしまいました。
あ、こんな話を細かくしていくと、
まったく先にすすまなくなります。

写真展の会場は、原宿のビームス本店の3Fにある
「TOKYO CULTUART by BEAMS」です。
JR原宿駅からは、竹下通りをぬけて、
明治通りの信号をわたって、
びしっと左に曲がってください。
ちょっと進むと、“ビームス通り”、
(つまりはビームスのいろんなお店が
 次から次へと出てくるストリートのことです)。
そこのほぼ中央が
「ビームス本店」です。

階段をのぼって2階まで。
そうすると、左手にさらに階段が見えます。

恐れずにずんずんのぼりましょう。
こういうおしゃれなところは
ビビりますが、ビビってない風を装うのがコツです。

そして、このおかしなおかしな
カラカサ状の彼がみえたらしめたもの。

そこが会場です。

お嫌でなかったら記帳などをするのもまた
展覧会の醍醐味ですね。
で、はいったとたんに、
目にとびこんできたのは‥‥。

わ!
たくさん!
これが、もしかして?
シェフの撮影した写真???

すごーーーー。
感心して、口をあけていると
向こうから、菅原一剛さんとシェフがきてくれました。

菅原さん すごいでしょ〜〜!
僕は今回は、武井さんの引き立て役だからね。
シェフ なに言ってるんですか。
僕が添え物です。
ほんとに、スペースをいただいて、
恐縮です。
菅原さん 武井さんの写真は、僕が選びました。
もう、この人、
す〜〜〜〜〜っごいたくさん撮ってたんですよ。
構図だったり、雰囲気がよいものを
選びに選びました。
いいでしょう?? 
その場の空気がそのまま写っていますよね。

シェフ いや、もういいです。いいです。
はずかしいから。
それよりも、菅原さんの写真もみてください。
菅原さん 僕の方は、モノクロのアーティスト写真です。

わ〜〜〜! かっこいい!
シェフ ふっふっふ。いいでしょう??
中には、むかしむかしの技術、
湿板でとったものもあるんだそうですよ。
雰囲気が明治っぽいでしょ?
ああ、でもやっぱり
あんなにすごい写真と一緒に飾ってもらうのは
ほんとに気がひけます。
菅原さん 何度も言ってますけどね、武井さん。
写真っていうのは、いろいろな種類があるんです。
武井さんの写真には
武井さんの写真の良い所があります。
僕はそれがいいと思ったんですよ!
自信を持ちましょう!

あ、シェフが、
大師匠に、まじめに怒られています。

ワイワイとさわいでいたら、
今回の写真展の企画をされた
ムーンライダーズのマネージメントをしている
野田さんもいらっしゃいました。

こんにちは! 野田さん!

野田さん こんにちは。全部ご覧になりましたか??

はい、すみからすみまで!
ところで、どういった経緯で、
弊社の武井は、ムーンライダーズのみなさんの
写真を撮らせていただくようになったのでしょう??

野田さん 前に、ほぼ日さんで、
鈴木慶一がイトイさんと
対談をさせていただいたコンテンツがありますよね?

はいはい。覚えております。
ごくごく初期のころに、事務所までいらしていただいて。
『非時事放談 「月光庵閑話」。』ですね。
私は当時、ムーンライダーズのことはあまり知らなかったのですが、
あの対談を読んで、すっかり鈴木慶一さんのお人柄が好きになり、
それ以来、音楽もちょこちょこと聴くようになりました。

野田さん ちょうどその頃、
ムーンライダーズのインストアライブの
トークの司会をしてくれる方をさがしていたんです。
あいにく良い人がなかなかいなくて、
話をしていたら、
武井さんって
お芝居の舞台に立ってたこともあるというから、
対談のあとでお目にかかったとき、
お願いしたんですよ。
そのころから、武井さんがムーンライダーズの
大ファンであることをいいことに、
ちょこちょことお願いごとをさせていただいていて。

ふむふむ。
で、写真を撮るようになったのは??

野田さん 何度もお手伝いいただくうちに
メンバーとも仲良くなって、
そのうちに、
スナップ写真もとっていただくようになったんです。
その頃かな?
鈴木慶一から『どこに居てもいいよ。』と言われて、
まるで空気みたいに
楽屋などにいてくれるようになって、
時間をかけて馴染んでくれて。

どうりで、菅原一剛さん曰くの、
“その場の空気がそのまま写った写真”になってるんですね。

野田さん そうなんですよ。
メンバーのこんなリラックスしたふだんの顔の写真、
他の人では無理です。
ムーンライダーズはいま活動休止状態ですけど、
休止するまでの10数年間の
ふだんの記録がこうして残せてよかったなあと
つくづくおもったので、
菅原一剛さんの素晴らしいアーティスト写真と一緒に
展示をして、
オンとオフの両方を
ファンの方々にじっくりと見て欲しかったんですよ。

なるほど〜。
今日あらためて気がついたけど、
同僚がスーパーお褒めにあずかっているのを聞くのは、
たいへんに‥‥うれしいものです。

ムーンライダーズファンの方でないと、
ちょっと内容的にと思わなくもないのですが‥‥。
(ぶっちゃけ)
でも、写真にご興味がある方!
写真家の菅原一剛さんのポートレイト写真のすごさを
とくと見ることができる
とてもよいチャンスですよ〜。
そして、
ふたりの写真の違いを客観的にみてみる、
という楽しみ方もあるのではないかなーとおもいました。

原宿にお寄りの際は、
ちょっとビームスにお立ち寄りいただき、
写真展をのぞいてみてくださいませ。

あ、蛇足情報ではございますが、
今回の写真展の写真集が会場にて
3150円で販売中だそうです!



▲なんと、会場にいらっしゃった
 「ブタフィーヌさん」でおなじみ
 たかしまてつをさんが
 サービス精神を発揮して、
 写真集を手に持ってくださいました!

MOONRIDERS PHOTOGRAPHS
ムーンライダーズ写真展
菅原一剛+武井義明
http://www.facebook.com/
MoonridersPhotographs

会期:2012/09/21〜2012/10/17
   (休業日・10/4、10/11 最終日は18時まで)
会場:トーキョーカルチャートbyビームス
   東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F 
   03-3470-3251

それでは、また〜〜〜!

 

2012-09-29 SAT