今日の「ほぼ日」ニュースまとめ

「トリプルフグカメラ!」の舞台裏、
できるまでをお伝えしちゃいます!
news!
「トリプルフグカメラ!」2007〜2008 年末年始の
舞台裏をお見せいたします。
みなさん、こんにちは!
こんにちはー。
本日は、年末年始に限定的に登場した
「トリプル・フグカメラ」の
舞台裏をお伝えしちゃいます!
「ほぼ日」名物のフグカメラは、
お盆やお正月といった長い休みになると
カメラを3台に増やして
むやみにパワーアップするんですけど、
今年も非常識なほど手間をかけました。
富士山、鷹、そしてししおどし‥‥。
ああ、こうやって説明しても
わけがわからない‥‥。
とりあえず、画像を見ていただくのが
いちばんわかりやすいですね。
年末年始、フグカメラは
このようになっていたのです。






※年末年始の「トリプル・フグカメラ」のページは
 こちらからご覧になれます。
いやー、すごいなー。
どうしてこんなことになっちゃったのかなー。
たいへんでしたね、つくるの。
「ししおどし」なんて、
最初は既製品のししおどしを
買って使おうって言ってたのに、
結局全部、作っちゃいましたし。
ていうか、そもそも
なんで「ししおどし」なんだろうね。
こっちが訊きたいですよ!
ぼくは制作段階から関わったから、
どういう経緯でこれをつくることになったのか
よくわかってないんですよ!
ええとね、どういうわけかというとね、
いろいろ理由はあるんだろうけどね、
ま、ひとことで言うと、
永田さんとモギさんとべいちゃんとぼくの4人で
話し合ってたらこうなっちゃったんだよ。


それって「モギカボチャ」のチームですね。
そうそうそう。いわゆる、
「非常識なほど手間をかけて
 バカバカしいことをするチーム」だね!
自分で言うな。
そのときにできたラフがあるんだけど、見たい?
あ、見たい見たい。
よし、大人が本気を出したら、
どうなるか、良く見るがいい。
どーん!

なんすか?これ。
さらにどーん!



これがラフ?
そう。これがラフ。
これがすべて。
これで、あの「トリプルフグカメラ!」が
作れたのって、奇跡に近い気がするんですけど、
気のせいですか?
でもさ、富士山書いてあるし、
ししおどしっぽものもあるし、
ほぼ、実現できてると思うけど。
見ようと思えば、
そう見える気もするんだけど‥‥。
難しいなぁ! 大人って。
でも作れちゃいましたしね。
ま、いっか!
そうだそうだ!
じゃぁ、どうやって「トリプルフグカメラ!」が
できあがったかをみなさんに見てもらいましょうよ。
そうだね。じゃぁ‥‥。
レッツー、トリプル!!
まずは、富士山ですね。
富士山はぐっさん担当。
1枚の大きな発泡スチロールを買ってきて、
富士山の形に切っていったんですよね。
そうそう。
なるべく無駄にしないようにね、
青い部分が富士山の
樹海部分になっているわけです。



で、この形さえつくっちゃえばね。
つくっちゃえば?
あとはやりたい放題。



どんどん削って



下から見たら、山っぽい!



そしてこのように
見事な富士山ができたんだけど‥‥。
西田くん。
君は、ししおどしに夢中になり過ぎだったよ。
ほら、ししおどしって、
やっぱり音じゃないですか。
「カコーン!」って。
どこが一番音がいいかをずっと探してたんですよ。
ずっと、「コン!コン!」言わせてたよね。
そして言ったね。

「西田くん。音はでないよ。
 ししおどしは動くけど、
 音はページでは聞こえないんだ。」
失笑。
失笑。

さ、気を取り直して、ししおどしができるまでを、
見てみよう。
ししおどしの材料って
弊社マネージャーの小池さんの実家からとどいたんですよね?
そうそう、小池さんの実家が植木屋さんで、
「ししおどしセット」とかあるのかを
聞いてもらったら、こんな素敵なセットが届いたんだよ。


ワオ!
これ、必要なもの全部、そろってますよね?
素敵だよねぇ。
わざわざ集めてくれたんだよ。小池父が!
ししおどし心を、ぐっと鷲づかみだよ。
でも今回は鷹カメラだから、
鷹づかみですね。
ししおどし心を、ぐっと鷹づかみ!

ちなみにこのセットのことを
実家に問い合わせた小池さんと
実家の小池父の会話を聞いてたんだけど、
ついつい、娘にししおどしの作り方を
説明しようとする父に、
「わかんない、わかんない、
 私に言われてもわかんないから!」と、
ちょっと小池娘が、困惑気味だったよ。
娘が自分の仕事に関することを聞いてくれて、
嬉しかったんでしょうね。
そうだね。
我々もそうなる可能性がある事を、
いまのうちから認識しておこうな。
そうしましょう。
で、このセットをどうしたの?


まず、今回のセットの大きさにあわせて
竹をカットします。



みっちゃんもお手伝いに加わり



スポーン!
切れたー!



カコーン!となるのに
ちょうどバランスがいい場所を探して



軸の棒を通す穴を空けます。



適度な穴を電動ドリルで空けたら、
その後は、このヤスリで地道に穴をきれいに
していきます。
ずいぶんゴリゴリやってたよね?
どのくらいやってた?
4本分で1時間半くらい?
ナイス忍耐!


そしてやっと穴があいたのです!



その穴に軸となる棒を通して、
両側の支えの棒に通せば



できあがり?!



そして、さっそく、
じょぼじょぼ?。

カコーン!

「カコーン!」がなったときには感動しましたね。
したね。そして笑ったね。
これで、富士山と、
ししおどしはできあがったわけです。
西田くんがせっせと竹に穴を空けている間、
僕は、鳩時計の鳩を鷹に塗っていたよ。



ほら、鷹の資料とかもプリントしてさ。
そして出来上がった鷹がこちら。

これ、鷹?
鷹!
鷹と思えば、鷹なんだ。
それでいいじゃないか。
足のところが、黄色いのなんて、
どうにか爪の感じを出そうと必死ですね。
そして、この鷹もどきができたところで、
全体のセッティングに入ったわけですね。
そうそう。
そしたらあの男が様子を見に来たわけですよ。
おお、いいね!!
え? どうなってんの?これ。
よく作ったねぇ。へぇ?。
気を良くしましたよね!
したよね!
そのタイミングだよね。
あの言葉が出たのは。
なんか、めでたいもの出したいなぁ。
できればでいいんだけど。
えーーーー!
今からぁ?
何、出したいんですか?!
七福神とか?
とにかくめでたいもの。
でも今からじゃ、大変だよねぇ。
できればでいいんだけど。
「できればでいいんだけど」だとぅ?
で・き・れ・ば・で、いい?
ここで「できない」という言葉はあるのか?西田君?!
ないであります!
じゃぁ、さっそくめでたい絵の準備だ。
ゆーないとさーん!ゆーないとさーん!
はいはいー。
え?「めでたい絵」を描けばいいんですか?
大丈夫ですよー
さらさら?



はいできました。
で、できた絵がこちら。











「す、すごい」としか言いようの無い
「めでたい絵」ができあがったのでした。

「でも、トリプルフグカメラで見ていない!」という方が
たくさんいらっしゃるかと思います。
それもそのはず、これらの絵は、
たまにしか見られないレア画像だったのです。
「めでたい絵」をご覧になったみなさんから、
フグカメラ宛にメールをたくさんいただきましたよ。


はとぽっぽさん


カイコガさん


モコさん

みなさん戸惑いつつも、
「めでたい絵」というのを理解されていたようです。
さすが、ほぼ日読者!
多少の無茶をしても、
自力で理解する力を持ってありますね。
無茶したね。これは。
ところで、ぐっさん。
この突如「めでたい絵」が現れるシステムは、
どうなってるんですか?
説明しよう!

フグカメラのと水槽の間にはアクリル板が斜めに
取り付けてあります。
このアクリル板、なにをするかといいますと、
下にあるものを反射して、
フグカメラに映り込ませるのです。
下には何があるのか?



じゃーん!液晶テレビ!
この液晶テレビに写ったものが、
アクリル板で反射して、
フグカメラに写り込むんですね。

すごーい!
ね。いいでしょう?これ。
生活のなかでちっとも役にたたないと
思うけど、覚えとくといいよ。
よし、永田さんに見せよう!

永田さーん!
はいはいー
おーできてるー。
すごいねーばかだねー!

ん?
どうしました?
このししおどしってさ、
フグカメラで見てたら、
ちゃんと動いているのか、わかんないね。
カウントとれたりしない?
できればでいいんだけど。
でたーーー!
名物、「できればでいいんだけど」
ききました?
うん、きいた。
でももう慣れてきた。
早速、東急ハンズに行って来る!
そうして、ぐっさんは東急ハンズを
歩き回り、とあるおもちゃを購入、
それを改造してできたのがこちら。





某番組で有名な、
「腕立てふせした回数を数える機械」
のおもちゃを改造した、
その名も「カコーンメーター!」

1回のカコーンで
3カウントとかしちゃってね。
調整するのに、ウレタン使ったり、
はさみ使ったりして。
あと、竹が水すってバランスが
崩れて止まったりもしたね。
そのときは事務所にあった人形を
入れて重くしました。


ナイスフォロー!
でもなんかシュールな感じになってるよ。
でも、そんなこんなもありつつ、
完成しましたね。








できたね。いいね!いいね!
やったやった?!
このあと、永田さんは原稿を書き、
ベイさんがページに魔法をかけ、
茂木さんがすべてができあがったのを見届けて、
「トリプルフグカメラ!」が
スタートしたのでした。
満足だわ。
ほんと、満足。
とかいいながら、また、
なにか作り出すんでしょう?
間違いないね。
それではそのときに
また楽しい工作でお会いいたしましょう。

いつもの「フグカメラ」もどうぞよろしく?!
2008-01-13-SUN
2008-01-13-SUN
 
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