接続マニア。
つなぎっぱなしで、
しかも安く「ほぼ日」を見よう。

 
【darling家に、ADSLが!(手続き工事篇)】


(これまでのあらすじ)
3月12日(月)darlingの家でADSL工事が終了しました。
ついに、常時接続の世界!に突入したのです。

・・・ただ、一方で、
「手続きが怖い、契約が怖い、機械がわからない」
と悩みながら現状維持のほぼ日読者は、多いようだ?

そんな子羊たちのために、前回の「接続マニア」から、
常時接続に至るホヤホヤ体験談を訊いてるところです。



★今日は、前回のつづきで、
 「常時接続・具体的な手続き&工事篇」です。
 手続きや契約の苦手なdarlingが、どう切り抜けたか?
 それを、知ってみましょーか。  


 
   
---- 事務手続きのつづきを、
具体的に訊かせてもらえますか?
糸井 俺はだいたい、
事務手続きが苦手なので、
最初に、ネット上の申し込み用紙に
いろいろ書き込む時でも、
「電話の所有は」とかそういうことさえも、
書類を調べなきゃいけないんじゃないか、
と思って、ドキドキしてたんだよ。

で、電話の名義は・・・と探してたら、
かみさんが、「これかなあ?」って、
電話の払い込みの領収書みたいなのを
出してきて、そこには「糸井重里」とあった。
「これでいいんだよなあ?」って。

ADSLの会社の「東京めたりっく通信」から
「所有名義を間違えないように」
って連絡が書いてあったから、気にしてて。

どうも、106だとか116だとか、
そこに連絡をすればわかるらしいから、
「もしもし、名義を知りたいんですけど」
と電話かけて言ってみたけど、そしたら、
「こちらからは言えない」みたいな反応で。

で、糸井重里ですけど、と言ったら、
「そのようになってます」と。
それを知れたら、もう、こっちの勝ちで!
---- 冒険ものみたいな口調だ。
糸井 そこが唯一迷ったところで、
それさえわかれば、
あとはホームページ上の申込書から、
じゃんじゃん書き込んでいったのよ。
で、「送信」で。

そしたら、メールが来て、
「NTTのISDNのほうの電話を、
 アナログ回線にしなければいけません。
 でも、そっちのほうは、
 NTTから連絡してくれるんだけども、
 そうは言っても、なかなか連絡が来ないから、
 アンタが自分からNTTに連絡してくれたほうが、
 たぶん、良いんだよね!

みたいなことが、丁寧に書いてあったのよ。
で、また苦手な連絡がある、
嫌だなあ、ドキドキ、ってしてて。

で、思い切って電話したのよ。
---- (笑)「思い切って」。
糸井 そしたら、
「わかりました。何日にやります」
というメールが届いて。
そのへんのメールの控えは
まだぜんぶ持ってるから見せてもいいよ。

「手続きは9日にできます。
 でも、その手続きの前に
 こちらからお電話するから、
 そのへん、わかってね」
みたいなことを向こうから言ってきて。

で、ISDNからアナログへの工事が
はじまったのが、3月9日だった。
その時に、工事の人に、
トーンとかパルスとかそういうことを、
「何とかにしておきますよね?」
とか言われて、
「ああ、そういうもんですかねぇ?」
って答えたの。
---- (笑)微妙な答えだなあ。
糸井 そしたら向こうの人も、
何て言えばいいのかわからないらしくて。
だから俺は、ADSLとかについて、
「ぼくはこういうつもりで、
 こうこうこうなんですけど」
って事情を説明して、そしたら、
「ああ、じゃあこれでいいと思いますよ」。

・・・「思いますよ」って言われたので、
「思う」じゃ困るよと。
---- (笑)
糸井 もう一回工事するの嫌だから、
それは、朝、寝たばっかりの時に
電話がかかってきたんだけど。
それでいいんですよね、と言って、
そのあと、また眠って。

そしたらまた電話があって、
もう俺は寝ちゃってたんだけど、
かみさんが出た。

それで、
「あんたー。
 『何とかかんとかっていうのが
  はまったままじゃないでしょうか』
 って言うんだけど、わかんないから」
「えー? 何とかかんとか?」
俺、それで起きて。

ほら、あの、何かあるじゃない?
・・・インバーター、だっけ?
(※編集部注:この時点ですでに忘れてた)

ともかく、あんのよ。
・・・何かに何かがささってたので、
それを外して、って言うから、
「はい!」ってはずしたの。

そしたら、
「オッケーでーす」
っていうことになって。
で、あとはそれが完了しました、
というメールを、
ADSLの会社にお知らせすんの。こっちから。

そのあとは、
「いよいよ工事ですね」と。
「今までは、外からの工事でよかったけど、
 今度の工事は、俺ら、行くからさー」
というメールが届いた。
---- (笑)「行くからさー」?
糸井 サイトのほうの書式に
書き込む方法になっていて。
いろんなものを選べるのよ。

今日(月曜)の3時4時のどこかで、
という日程で工事を選んだんだけど。

でも、俺のいないままに、
「あんた」って言うような人が家にいて、
「何だか知らないけど、
 心配なので、帰っちゃったよ」
って言われると、嫌なので(笑)。

今日は朝早くからの仕事が終わったあと、
「もう、うち帰るわ。
 今日はこれに賭けるよ」
と、うちに帰ったの。

そしたら、黒いスーツを着た、
ふつうの理科系っぽい人がいて。
なかなかナイスな人だったんだけど。
---- (笑)理科系。
糸井 そしたらさー。
「これ、電話、もとのところは、
 どこから、来ていますかねえ?」
って、なかなかスゴイ質問をすんのよ。

電話、あるじゃん。
線、ついてるじゃん。
もとは、そこでしょ?

そこに決まってるとこっちは思うのに、
まだ「もと」があるのか・・・深い。

「うーん。
 ・・・このままだと、
 ちょっと、できないんすよねえ。
 もとがわかれば、ウチから、
 今日つながると思うんすけど。
 ここがアレだと、ちょっと、
 今日は、できないんですよねえ・・・


ドキドキ。

で、いろいろ話しあっていたら、
「これはこうなってこうなって、
 だから、つまりこういうことなんだ」
みたいなのが、わかって。
で、工事をしてくれて。
ルーターとか、バンバンはずしていって。

「じゃ。あとは、つなぐだけですね?」
というところで、もう、その人、
帰っていいような雰囲気になったの。
・・・あ、工事の人、
『塩ちゃん』って言うんだけど。
---- (笑)名前まで覚えてるんだ。『塩ちゃん』。
糸井 でも、そこで、
「あ、これって、どうなるか、見たいよね?」
「それは今、テストで、やりますから」
で、その『塩ちゃん』のパソコンで、
「このように速い」というのを見せてくれたの。
「じゃあ、これでちょっと試してみよっか?」
って、かみさんのパソコンでやってみたら、
設定も向こうがしてくれるじゃない?

わあ、速い、と。

「俺(darling)のPCも、やろうかな?」
とか言ってみたりして。

「メールの設定も、変えようかなー。
 それは、こうやってこうやって、
 こういうふうにすれば、いいのかな?
 ・・・あ、俺がやってもいいんだけど」

「あ、それは簡単にできます」

「へー。簡単なんだ。だったら、
 やっちゃっても、いいよねえ?
 ・・・あ、このあと、時間は?
とか(笑)。

「はい。これで終わりですから、大丈夫です」
「あ、そうだ、お茶出すよ、お茶」とか。
---- (笑)
糸井 俺、すっかり、
「おかみさんモード」入ってて。
お茶出したりなんかして。

メールの設定までぜんぶしてもらって、
まあ、うまくいったと。

・・・何にも考えないで、
つなぎっぱなしでいいっていうのは、
やっぱり、うれしいよね。

メールが、バババババ!
トントントントントン!!って来る。
しかももう、
電話代3万円の世界は、ないわけで。

で、最後に工事をした印のサインをして、
「イトイさん、あの、ぼくにもサインを」
って言われたから、その『塩ちゃん』にも、
「ほぼ日」のおさるの絵を描いて。
「ありがとうございます、またね」って。 
それで、めでたしめでたし、と。




(あとがき)
「こんな感じなら、私でも
 できるんじゃーなかろーか?」と思ったのは、
あなただけでは、ないのかもしれませんね。
では、臨時の常時接続体験談を、おわります。
次はベイちゃんが再び登場の予定だよ。
今回のお相手は、メリー木村でした。差異チェン。

2001-03-14-WED


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