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【2 じゃあ、常時接続の実態について】

どうもお待たせしました。ベイです。
前回のイントロダクションに予想を越えた反響をいただき
びっくりしています。
常時接続に興味はあるけど、始められない、っていうひとが
たくさんいるんですね。
少しでもこの連載が役に立てばうれしいです。
もちろん中にはもう常時接続を始めてる人もいて、
「初心者には常時接続が一番です」
というメールもいただきましたよー。
ありがとうございます。

さっそく前回の続きを始めましょうか。


<常時接続って?>

前回は何の説明もなく
「常時接続」という言葉を使っていましたが、
ここでいったん、常時接続ってどういうことをいうのか
おさらいしておきましょう。

僕自身は
「電話とは別回線で」
「パソコンの電気を入れればいつでもインターネットに
 繋がっている」
ことを常時接続というのだと思っています。

前回の補足になりますが、常時接続だと、
回線が混んでいて繋がりにくいということがなくなります。
だって電源を入れれば、すぐインターネットに
繋がっているんですから。
経験がある方もいると思いますが、
電話線で繋いでいると、あやしいページに行った時に、
勝手にダイヤルQ2に繋がってしまうことがあります。
Hなページや占いのページに多いパターンです。
でも常時接続だとモデムは使いませんから、
このようなことがなくなります。


<ちなみに僕の家では>

僕は常時接続を始めてから1年ちょっと経ちます。
ちょうど引越し先の地元のCATVが
インターネットのサービスもしていたので
電話を引くよりも前に常時接続の申し込みをしました。
入ったのは月に5,300円のコース。
それまではプロバイダ料金と電話代を合わせて
月に10,000円くらいかかっていましたから、
5,000円近く浮いたことになります。

でも家でインターネットが見られるようになるまでに
ちょっと手間がかかりました。

僕のアパートにはすでにCATVが入っていて、
CATVに加入すれば数十チャンネルのテレビが
見られるようになっていたんです。
しかし、業者の人に来てもらったところ、
アパート全体の機器を入れ替えないと
インターネットに繋げない、ということがわかりました。
既設の機器がインターネット接続には対応していない
ものだったみたいです。
機器の入れ替えには100万円近くかかる
ということだったので、大家さんとも話した結果、
僕の部屋に新たにCATVの線を入れることにしました。
たまたま一階に住んでいたおかげで、
じかに線を入れられる条件が整っていてラッキーでした。
もし、マンションの10階に住んでいたら、
CATVの線を入れるなんてことはできないですからね。


<速度の違い>

常時接続をするにはADSL、CATV、ISDN、光ファイバー
(FTTHといわれることもある)等の方法があります。
それぞれ、物理的な線も違いますし、速度も違います。
ADSLは、速度はこの中で光ファイバーに次いで速いけれど
NTTの局舎との距離によって速度にばらつきがあります。
CATVは速度は安定していますが、ADSLより若干遅いです。
ISDNはフレッツISDNというNTTのサービスに加入することで
常時接続になりますが、速度はこの中で一番低いです。
また申し込みしてから工事が終わるまで時間がかかります。
6ヶ月待ちなんてこともあるみたいです。
光ファイバーはこの中で一番の速度を誇っているのですが
いかんせん、サービス対象地域が限られています。
まだ都内の一部でしか始まっていません。
(他にも無線を使ったものとか、いろいろあるんですが、
 ごく一部の地方でしかサービスをしていないものなので
 ここでは割愛しますね)

ここでいう速度とは、家と接続業者間の速度なので、
実際にその速度のまま
インターネットに繋がるわけではありません。
バックボーンと呼ばれる、接続業者とインターネット間の
回線が遅ければ、そこがボトルネックになります。
加入者の数も速度には影響してきますから、
一概に、この方法だと速いよ、とは言えないんです。

僕自身はこれまでの経験から、
速度は128Kbps以上あれば十分だな、と思っています。
それ以上の速度でも体感的な差はさほど無いです。
鼠穴では128Kbps、会社では1.5Mbps(128Kの12倍)の速度で
インターネットに繋がっているのですが、
自分一人で使っていて、ウェブを見ていても、
速度の違いはほとんど感じられないですよ。


<どこを選べばいいんだろう?>

さきほどISDNのところでちらっと書きましたが、
申し込みしてから工事が終わるまでの時間は
業者によって千差万別です。
申し込んでから半年も待たされることもあれば、
一週間で終わる場合もあります。
半年待たされたあげく、
その間に別のもっといいサービスが始まったりしたら
それこそやりきれないです。

こんなことが起こらないためにも、
「いちはやく加入できる」
ということを選択基準にするのが
どうやら一番よさそうな気がします。
もし今から一週間後に常時接続になっているとしたら、
わくわくしてきませんか?

加入までどれだけ時間がかかるかを知るには
ウェブをこまめに調べて、
すでに加入している人の意見を聞く、
という方法もありますが、
もっと簡単なのは接続業者に電話をかけて聞くことです。
さて、あなたが住んでいる地域には
どういう接続業者があるのでしょうか。

次回はそれをどどーんと紹介します。
お楽しみに。

(つづく)

2001-01-26-FRI


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