ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第87回 カリフォルニアに、久しぶりの雨。


こんにちは!

最近、日本では「‥‥ッあ! 寒い!」と言いたいような
日々がつづいていますが、いかがおすごしでしょうか?

あした月曜日の「ニュースのご近所」では、
世界や日本各地の「いま、ここ、寒いよ!」という
寒さについてのメール特集をしますので、おたのしみに。
まだメール募集していますので、あなたが今住んでいる所の
「寒さ」について、おしえてくださいね。

冒頭には、外国からの「いまこんな天候だよ」という
メールをご紹介いたします。寒さについてではないけれど。







・北ドイツ在住です。2週間程前に、
 ドイツでも珍しいくらいの嵐に遭遇しました。
 外の木はグラグラ揺れて折れてしまいそうですし、
 突風のために窓がピーピーいってるし、
 家が壊れてしまわないか、とても心配でした。
 一晩中救急車やパトカーのサイレンが聞こえて来たので、
 被害も多かったことでしょう。
 我が家には、先月私が過ってめちゃめちゃに
 割ってしまったガラスを
 ガムテープで何とか押さえている悲しい窓があります。
 引越し貧乏で窓にかけているお金がない‥‥
 という状態なので、そのまま越冬するつもりでしたが、
 この嵐のおかげで
 「強風が窓ガラスが割ってしまいました」
 と訴えて保険がおりる事になり、ガラスが買えます!

 ちなみに、最近ドイツのメディアに
 カーン様が頻繁に登場しています。
 この間の休養中にディスコに行って罰金を食らった他にも
 若いドイツ人歌手との浮気や妊娠中の婦人との不仲説、
 別居説など、かなり身辺が忙しい様子ですよ‥‥。
 (みー)



・こんにちは。
 東京はいきなり寒くなって
 風邪引き続出、と友だちから聞きました。
 私のいるLAは今日は雨です。
 昨日の午後からずっと降り続いています。
 なんと、一日中雨なんです・・・うれしいです!
 もともと全然雨が降んないんですよ、こっちは。
 降っても10分で止んじゃうとか、ちゃっちいんです。
 何しろ止まないのに興奮して、と、とりあえず、
 「あ〜め〜あめ〜ふれふれもっとふれ〜♪」とか
 「ピッチピッチチャップチャップランランラン♪」とか
 雨に関するナンバーを一通り鼻歌し、
 (と言ってもこの2つくらいだけど・・・)
 次は紅茶とケーキを準備して、ボーっと外を見ながら
 湿った街の風景に浸りました。
 ほんと、なんだかほっとうれしいんです。
 日本では四季それぞれに空から何かが
 舞い落ちつづけるんですね。
 はらはらと散るサクラ。しとしとふる雨。
 しんしんと積もる雪。
 ただただ規則正しく私に降るものは、
 どれだけ私を癒したことでしょう。
 何の感情もなく、何の関係もなく降っては消える自然を、
 心から恋しく思い、
 日本の包み込んでくれるような
 空の近さを、懐かしみました。

 でもこれが続いてるとまた
 青いでかい空が恋しくなるんだろうなあ。
 それまでもうすこしぼんやりさせてもらいます。
 風邪には十分気をつけてくださいね。
 もし風邪を引いちゃったら、
 水あめにスライスした大根を漬けて出来たうわずみ汁を
 舐めてると、効きますよ。それでは、また。
 (Midori)



・ハロウィンも終わり、なんか、昨日から
 CA(San Jose近辺です)は雨季になったようです。
 最後に傘を使ったのはいつだったか、
 思い出せないくらい久しぶりの雨です。
 そんなCAなので、風雨に弱い。
 とっても簡単に停電します。
 そして、少々の雨でも傘を持って出かけない。
 車社会、というのもあるのでしょうが、私は、
 傘を持っている人が少ないと思っています。
 たまに、スーパーの白い袋のようなもの
 (れっきとした雨具のようです)をかぶって、
 悠々と歩いている人を見かけます。
 こんな季節になっても、タンクトップやTシャツで
 ふつーに過ごしている人が多い、体温の高い地域です。
 では。
 (公子)






ドイツの嵐、すごかったんですねぇ。
しかも、それで窓ガラスを買いかえるんだ‥‥。
ちっちゃく、カーン様情報もいただいてますよ。

そして、
カリフォルニアで雨が降ったあとに、
メールをくださったおふたかたともが、
「おー、なつかしい!」とうれしがっているところ、
なんか、とても新鮮でした。

外国ものメールがつづいていますので、
ついでにあと2通ご紹介しましょう。
チャールズ皇太子がカルロ皇太子になっているという
イタリアからのお気楽レポートを受けて、
次はこんなものまで‥‥。さっそくどうぞ。







・チャールズ皇太子を「カルロ」と呼ぶラテンの国。
 それを読んで思い出しました。
 私は楽器屋で楽譜の担当をしていたのですが、
 ご存知大作曲家「ヨハン・セバスチャン・バッハ」が、
 イタリアの出版社では思いっきり
 「ジョヴァンニ・ゼバスティアノ・バック」
 になっていました。
 まぁ、バックの綴りはバッハと同じですが、
 「それにしても人名の綴りまで変えるかね」
 と同僚と大笑いしていました。
 (ず)






日本人も、中国語の読みかたを
自分の国の読みで読んでいるという、
それに似たはなしなんでしょうねぇ。
でも、ジョヴァンニって、幻想的なバッハでイイね!

最後に、先日、カンボジアから
おたよりをくださったかたからの、丁寧なメールをどうぞ。







・先日カンボジアで開催された
 ASEANサミットのこと、載せていただきました。
 結局大騒ぎしていたわりには、
 静かにはじまって終わったサミットでした。
 サミット直前の週末が
 カンボジア国王誕生日で連休だったせいもあってか、
 「プノンペン脱出」していた人も多かったようです。
 商店も多く自主的に閉店していました。
 プノンペン残留組は、家でじっとしていたようです。
 (75年にクメール・ルージュがカンボジアを支配したとき
  プノンペン市民は皆地方へ強制移住させられたのですが
  家にいなかったばかりにそれきり家族に会えなかった、
  という人が沢山いて‥‥だから、
  何か起こりそうなとき、せめて家族と一緒にいよう、
  と思うようなんですよ)
 テロも事故も幸いなく、なんだか
 拍子抜けしたくらいの感じでいたのですが
 今日、久しぶりに会った友人から、
 彼の孫娘がバリ島のテロで犠牲になったことを聞きました。

 プノンペンでテロ
 (2000年に近所で銃撃戦がありました)
 があったよりも、ずっと、ショックでした。
 危ない危ないと言いつつ、
 結局何も起こらないねえ、なんて笑っていたら
 危なくなさそうなところで、
 意外に近しい人が亡くなっている。

 運命の皮肉、というか、一寸先はやっぱり闇、と
 月並みな結論ながらしみじみ思ってしまいます。
 だから、今すごーく悪いことだって、
 この先良いことになるかもしれませんけれど。
 (Mari)






カッコづけで書いてあった、
「家にいなかったばかりに、強制移住があって、
 それきり家族と離ればなれになってしまった‥‥」
というところ、こちらも、まだ本当に
1975年という、「割と最近のこと」なんですよね。

「運命の車輪はまわる」というようなメールでした。

では、あしたのこのコーナーで、またお会いしましょう。


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、ぜひどうぞー!!!

2002-11-10-SUN

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