ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第86回 インド正月に起きた、不思議な事件。


こんにちは。
いつも「ニュースのご近所」を読んでくださり、
どうもありがとうございます。
昨日、各地方の「寒さ」を募集したのですが、
こちらは、まだあんまりたくさん来ていないですねぇ。

「青森県に住む大学生の息子は、
 『こっちの冬はクルマなしでは越せない』
 と言うし、こないだはスタットレスタイヤを買うしで、
 財布のほうが、寒くなっています‥‥」
みたいなものは、いただいているのですけれどね。
ま、気長に待っています。

では、さまざまな「ご近所ばなし」を、
今日も紹介してゆきますね。
まずは、インドから、不思議な事件を‥‥。







・ニューデリー在住です。
 5日前の日曜日、インドではお正月でしたが、
 その日、うちの近所のショッピングセンターで
 テロリストが撃たれて死にました。
 子どもが会員になってるプレイジムがあるので、
 しょっちゅう行ってるんですが、
 その日はインドの正月(11月はじめ)で超混雑していて、
 私は行っていませんでした。
 二人のテロリストはスズキマルチの車で
 地下駐車場に入った所で待ち構えてた警察隊が
 つかまえようとしたところ、
 撃ってきたので速攻で撃ちかえされ、二人とも即死。
 新聞の1面に銃をもったまま
 血の海にたおれている一人の写真が‥‥。

 なぜ警察がそこにいたかというと、
 彼らが来ることを最初から知っていて、
 車の番号を把握して、すぐわかったというんです。
 なんか、あやしい。 
 発表ではパキスタンのテロリストだと言っていますが、
 詳細は言わないんです。なんかおかしい。
 「‥‥ほんとにテロリストかよ!」とみんな言ってます。

 なんでこんなによく出来た話が
 まるで警察の自慢話みたいに出てくるのかなぁ。
 この金持ち向けの高級ショッピングセンターの入り口は
 いつも車が行列して
 いちいちチェックしてからしか入れないのに、
 どうして番号わかってるテロリストの車を
 やすやすと地下駐車場に入れたのか?
 人の命の軽さをまた感じてしまった事件でした。
 (あきこ)






警察が待ち構えるなかに登場したという
「すでにわかっていたテロリスト」って、
たしかに、ちょっと無気味ですね。
それが、よく起きるショッピングセンターでの
出来事だから、今、インド正月を味わうよりも、
その不思議さに、頭がいっぱいなのかもしれません。

次に、昨日のこのコーナーに掲載をした、
「チャールズ皇太子を、イタリアではカルロさんと呼ぶ?」
「エリザベス女王は、エリザベッタ女王なの?」
というような話題を、2通、お届けしますねー!







・イタリアの「カルロ皇太子」で思い出しましたが、
 ポーランドにいた時に、
 「カロル、カロル」と聞こえてきたので、
 一体誰?と思ったらチャールズ皇太子だった、
 ということがありました。
 イタリアと同じカトリックの国ポーランドでも、
 勝手に名前を変えてしまうんですよねー。
 ヨハネ・パウロIIも「ヤン・パヴェウII」だし。
 さすがにポール・ヤングのことは知りませんが。
 (きゃら)



・イタリアからのニュース
 「カルロ皇太子」に反応してしまいました。
 言葉によって名前の呼び方が違うっていうのは、
 小生も苦労した経験があります。
 小生はしばらくアメリカで生活した経験があるんですが、
 たとえば都市の名前なんかだと、
 ミュンヘンはミューニック、ケルンはコローニュ、
 チューリッヒはズーリック、ってな感じで発音します。
 F1のミハエル・シューマッハなんかは
 テレビで、マイケル・シューマッカって呼ばれてたし。
 ちなみに同じレーサーの高木虎之介は
 タイガー・タカギって呼ばれてたのを聞きました。
 これは、ちょっと例が違いますが・・・・
 地名とか人名を表現するときは、
 知ってるはずなのに通じないっていうことは
 よくあって、けっこう苦労しました。

 あと余談ですが、日本語でも
 ちがった名前になってしまってる例があるんです。
 ヘボン式ローマ字ってあるでしょ。
 あのヘボンってヘボンさんって人の名前に
 由来してるますが、ほんとはヘボンさんじゃないんです。
 実はあのオードリーと同じ、ヘップバーンさんなのです。
 きっと、ぱっと聞いたときに
 ヘボンに聞こえちゃったんでしょうね。
 (honeycomb)






どちらの人も、「カルロ皇太子」さんという
呼びかたに新鮮さを感じてくださったようですね!
こういう呼びまちがいって、たくさんあるんでしょう。

最後は、フランスからのおたよりですよ。
「フランスでの携帯電話は、だいたいが保守的だけど」
というようなメールになります。では、どうぞ!







・フランス在住の主婦です。
 こちらのニュースでやっと
 iモードが紹介された事を密かに嬉しく思ってます。
 それまではiモードは一般的には知られてなく、
 私がいくら「日本でこういう携帯が使われている」と
 言っても理解してもらえなかったものですから‥‥。
 例えば「コンピュータ」を見たことも
 聞いたこともない人に、一生懸命説明するような。
 
 カラーの携帯電話がCMで宣伝されるようになったのも、
 つい最近のことです。
 なので、持っている人を見たことがありません。
 まだまだ一般的な携帯電話は白黒で、
 ショートメッセージが送られるぐらいの機能だけです。
 ニューテクノロジーにあまり関心のない
 フランス人の間で、iモードが普及するには
 まだまだ時間がかかりそうですが、私の言っていることが
 浦島太郎の物語のように聞こえなくなっただけでも
 とりあえず満足しています。
 
 それにしても、フランスっていうところは、
 悪く言えば遅れてるし(何でも時間がかかるし)、
 よく言えば、昔のスタイルを大事にするということかな?
 (さがん)






「フランス携帯電話事情」でした。
次回の「ニュースのご近所」で、またお会いしましょう!


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、ぜひどうぞー!!!

2002-11-09-SAT

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