ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第9回 身内のバンドが「全国5位」になった。


きのうの月曜には、
「イトコの子どものバンドの作った曲が、
 全国ランキングで5位になったんです」
というメールが届きましたよー。

「身内がバンドを本気でやっているということ」
に関するさまざまな感慨など、
これこそ、リアルな「ニュースのご近所」です。







身内(従兄弟の子供)が組んでいたバンドが
 先週のカウントダウンTVで5位に入ったんです。

 全国ランキング、しかも5位、
 今年2月にインディーズで出したアルバムは
 25万枚売ったらしい…と、何度もビックリ。
 しかし、この事をただ喜んでばかりいられない、
 将来を心配する親たち(従兄弟夫婦)。
 練習、ライブ、曲作り、レコーディングと
 休む暇もないらしい、
 まさしく今を生きている彼ら。


 ぼくの頭をよぎるのは、
 「今しか出来ない」「失敗も経験」。
 今風なビジュアル系でもないし、
 曲だけで売れているんだと思うと
 11月にメジャーデビューするらしいが
 「それまでもってくれよ」
 が、素直な気持ちだったりするのです。

 最初は応援の意味で買ってあげるCDも
 近所の店には置いてなかった
 (インディーズなので)んですが、
 今日はちゃんとありました。
 やはり5位ですからね(笑)。
 で、その曲名
 「STAND BY YOU!!」
 今回は別のバンドとコラボしてるようで、
 彼らの名前は「175R」とかいて
 (イナゴライダー)と読みます。

 ひとつよろしくネ!
 って、この内容の無いメールは
 キャンペーンだったのか(汗)。
 (ケビン)

 




「今を生きている彼ら」を見つめると同時に、
その親(イトコ)側の気持ちをおしはかってる、
というのが、「ご近所」っぽいなぁと思いました。
25万枚って、すごいですねぇ!!
ほぼ日にも、ファンがいるかもしれません。

お次は、
イギリスでサッカー稲本選手の
移籍後のデビュー戦を見に行った人からの速報!







・イギリス・ロンドン情報です。
 稲本選手のデビュー戦を見に行っちゃいました!
 ロンドンの、Fulhamというチーム対
 フランスのチームで、Intertoto杯というのですが、
 これだけはわずか、10ポンド(1800円くらい)
 という値段で誰でも入れます。
 (通常は、シーズンチケットでしかみれないのですよ)
 2,3日まえから、稲本選手がついに
 Fulhamでデビュー!という記事がいたるところに。
 某大手新聞などなど。
 でも、まさかこのために日本から来る人はいないようで。
 
 まあでも、どうせ日本人がちょっといるくらいで、
 あとはFulhamファンでも
 あんまり稲本選手に期待してないのでは?
 なんて勘ぐっていた私がバカでした。
 いつのまにか、イーナーモートー!イナーモトー!
 なんて2曲くらい応援歌が作られ、
 腹のでた、どうみてもフーリガンにしか
 見えないおっちゃんたちが、
 めちゃくちゃ張り切って応援しているのです。

 ボールをもった瞬間でもう、拍手。

 W杯の影響は強い!とは思いましたが、
 Arsenal時代とは違って、
 地元ファンを身に付けた稲本選手、
 今度はやってくれるんじゃないか!
 (K)

 




イギリスのおっちゃんたち、ナイス!!
現地の新聞でも大きく扱われてるんですね。

さらに今度は、
「インターナショナルで
 日本語Tシャツが流行ってるのか」的な、
のんびりしたメールを、ご紹介いたしますよ。







・私は大学で働いているのですが、
 或る日廊下を歩いていたら、前方に
 外国人(多分留学生だと思うのですが)2人が。
 すれ違うときに、その外国人のうちの
 一人が着ていたTシャツに目がいったのですが、
 日本語で「毎日が地獄です」って
 書いてあった
んです。
 でも、その外国人達はとても楽しそうに
 談笑しながら歩いていました・・・。
 意味、わかってるのかな・・・。
 (クーちゃん)

 




……「毎日は地獄です」って!
おかしくて、思わずご紹介しました。

最後には、昨日お伝えした、
「フランスの環境意識」についてです。
フランス在住の方の、ご近所ならではの
実感のこもったメールを、2通お届けしましょう。







パリに住んでいます。
 フランスは環境意識ゼロ、という意見にかなり賛成です。
 おそらく環境先進国というのは、
 北欧系プラスドイツのお話だと思います。

 イタリア、イギリスにも住んだことがありますが、
 あまりフランスと大差はない気がします。

 ちなみにパリでごみの分別が始まったのは、
 つい最近です。
 今は、ビンなどのガラス類、
 資源ごみ(紙、プラスティック類、ペット・ボトル・
 缶類、小さな電気製品、など)、生ごみその他の
 3種類に分かれています。
 それもパリ全体に施行されるのは今年末です。

 ただ、ご指摘の犬の糞は毎朝、
 専門の清掃車がお水で洗い流して行きます。

 パリという都市だけに限定すれば、
 毎日必ず道を清掃してくれるので、
 その点は東京よりいいかも?

 それに、基本的にはごみの量は日本に比べると
 ずっと少ないのではないかと思います。

 たとえば、果物やお野菜。
 たいていは量り売りだからパックはないし、
 ラズベリーなどパックに入っていても、
 紙のパックだったりします。
 バゲットやクロワッサンだって、
 折り紙ぐらいの紙でちょっとくるむだけ。
 袋なんかに入ってません。
 パン屋さん、お肉屋さん、お魚屋さんというような
 「〜屋さん」では、とても簡易包装です。

 缶飲料だって、
 自動販売機は特別な場所を除いてはないし、
 缶飲料よりはペットボトルタイプの飲料を
 買う人が多いので、それプラス、
 ミネラル・ウオーターの消費量から考えたら、
 決して道に落ちている量は多くはないのだと思います。

 しかし、フランス人にとっては
 すでにこの3種類の分別だけでも面倒だし、
 わけわかんない!!という人が
 ほとんどではないかと思います。
 ましてや、帰国した折に訪ねた名古屋市のように
 7,8種類に分別するなんて、
 ラテンにどっぷりつかっちゃった私だって
 絶対ムリ!!です。
 (パリジェンヌ)



・南フランスのペルピニャンという田舎町に住んでいます。
 おっしゃる通り、(少なくともここの住民の)
 環境意識のなさには驚きます。
 特に「犬猫のウンコ」は慣れるまで大変でした。
 常時注意して歩かないととんでもないことになります。
 サンダルやミュール等を履いている時は、
 さらに注意が必要。
 
 「左足でウンコを踏むと幸運を招く」という
 何が起源なのか分からない妙な迷信まであるのです。
 運悪くウンコを踏んでも
 「左足で踏んだ?じゃあ、まあいいじゃん」
 とあしらわれるのがオチです。

 市職員として働くウンチ駆除専用清掃隊の
 存在も忘れてはなりません。

 今年は市長がその対策として、
 ショック宣伝と言われるキャンペーンを始めました。
 ハイハイしている可愛い赤ちゃんを背景にした、
 それは立派なウンコのアップの写真の大看板が
 町のあちこちに見られました。

 夫や友人にこの問題についての意見を求めると、
 「万が一ウンチが町からなくなると、
  その駆除を仕事としている人は失業してしまう。
  地方税は減るかもしれないが、
  労働者の払う失業保険料は上がるので、
  何も変わらない」とのこと。
 うーん、そういう問題か?
 (Loulou)

 




日本と比べてみると、
ごみ自体は、そんなに多くないけれども
分別などの意識はほとんどない、ってことですね。
そして、後半のメールに笑いました。
犬のフンを踏んだら幸運というメールは、
ほかにもいただいており、
「え?そうなの?」と思って読んでいました。

それでは、次回に、またお会いしましょう!

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-08-06-TUE

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