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宮古島の「泥神様」


宮古島の島尻地区では
パーントゥ・プナハというお祭が行われる。

開催されるのは、一年に一度。

「旧暦9月の戌の日から数日以内」と
定められているそうだが、
ギリギリになって日程が決まるので、
集落の人でなければ、
なかなか参加することがむずかしい。

「聖なる井戸の中の泥」を塗られた人は、
1年間、無病息災で過ごせるという。

ちなみに「パーントゥ」とは、
島の言葉で「妖怪」や「鬼」を意味する。

「仮面の存在は、神というより異人。
 悪石島のボゼもそうですけど、
 ぼくたちとは
 違う世界から来た人たちだと思うんです。
 折口信夫が言っていた『まれびと』ですね」

そういう石川直樹も、とうぜん襲われ、
「カメラと顔が、再起不能になった」とか。