13/52 スヴァールバル諸島
名も無き山と地図にない街


ノルウェー領、北極圏の群島・スヴァールバル諸島は、
人間が住む土地としては最北に位置する。

この極北の島で、恐ろしいホワイトアウトのなかから
「名も無き山」に遭遇した石川直樹は
人口数百人の村、バレンツブルクにたどりついた。

島で2番目に大きな村だが、
いちばん大きな街・ロングイェールビーンとは
道路が通じていないんだとか。

住んでいるのは、ほとんどロシア人らしいけど、
出会ったのは数人だけ。
宿をとったのは「HOTEL」という名前のホテル。
わかりやすい。
腹が減ったことを伝えると、
ノルウェー語しかしゃべれないおばちゃんが
トマトをドロドロに煮込んだような何かを
出してくれた。
写真は、そんなバレンツブルクの建物だ。

ちなみにこの街、
石川直樹の持っていた地図上では
なぜか見つけることができなかったという。

幻じゃないと思うんだけど‥‥たぶん。