25/52 宝島
男鹿半島へ出発しよう!
999の石段
また、鬼どもが暴れている。この村に、漢の武帝が降臨してから、こうなった。帝のお供の5羽のコウモリが、いつしか5匹の鬼となり、暴れ出したのだ。田畑を荒らす。家畜を奪う。村の娘を、かどわかす。そこで村人たちは、ある取引をもちかけた。一晩で1000の石段をつくれたら、娘を差し出そう。できなければ、二度とこの村に来るな。5匹の鬼は、みるみる石段を積み上げる。朝は、まだ来ない。完成してしまう、このままでは。999段まできたとき、コケコッコーと啼声が上がった。鬼どもは地団駄を踏みながら山奥へ消え、二度と村に現れることはなかった。そんな伝説に思いを馳せつつ、999の石段を登りきった写真家の前に、5つの社があらわれた。また「5」‥‥か。ちなみにあの啼声は、いつも鬼に馬鹿にされていた天邪鬼のしわざ、だったとか。
2011-05-09-MON