(これまでの「はじめての中沢新一」連載はこちらです)




第20回 これからの東京の開発は

タモリ 地図を見てても、
ヨーロッパっていうのは、
ほんのちょっとの部分ですよね。
糸井 追いこまれている感じがします。
中沢 アフリカなんて
こんなに大きいんですよ?
タモリ 行き詰まった西欧の思想が
世界中をおおっているんですけども、
それがもともとは少数の考え方で、
間違いであるということが、
縄文にさかのぼることで、
わかってくるわけですよね。

それじゃあ、
がらっと
かわっていかなきゃいけないのは
どういうものなのかというのを
中沢さんが話すというのが、
今日の第2章なんですよね。

ノンジャンルでいろいろなものを集めて、
なんとかこれからを打破しなければ、
完全に行き詰まってしまってるというのは、
わかっているわけですから。
だいたいみんな気づいてるらしいんですね。
中沢 なのに、
今の日本全国の大学は
別の方向へ行っちゃっているんです。

どんどん機能化と効率化と
産業に簡単に結びつく部分に
大学が全体的にかわっちゃっています。

ぼくは方向転換をしたいんですね。
全然違う方向へ、ぐーっと方向転換を
していかなきゃいけないと思ってたら、
横にタモリさんの中洲産業大学があって。
糸井 あと新聞社もあります。
ほぼ日刊イトイ新聞もね。
中沢 東京の空を飛ぶと、
すごい緑が多いんです。
世界的に見ても、
緑の多い都市になっていて、
自然に作られているところなんですね。

無意識のまま
庶民が都市を作ってる部分では、
そういうところが生きるんですけども、
人工的な都市計画、
今の考え方のようなことを
もとにしてやっていくと、
そういう部分を破壊してしまうんですね。

ですから、都市計画自体に、
手前勝手なこと言ってしまうんですが、
対称性とか、1万年の記憶とか、
そういうのを
どう組みこんでいくかっていうのを、
これからすごく
研究していかなきゃ
いけないことなんだと思います。

日本人がこれから生き延びていくには、
そこがいちばん重要だと思うんですね。

技術の面でも、経済システムを
どうやって作り直していくかっていう、
そういうノウハウをもう一回セットする
仕組みを作らないといけない。
タモリ 東京っていうのは、
複雑で大きな都市ながら、
意外と住み心地がいいんですよね。

それは、
土地の記憶が
まだ残っているところから
来てるんでしょうね。
糸井 つまり、
土地の記憶を殺しきってないから、
住み心地がいいってことですよね。
中沢 そういうことですね。
タモリ 殺さないような開発と。
糸井 中沢くんは
こないだ縄文地図をぱっと見て
あらためてすごい、
と言った場所があるんですよね。
タモリ ここすごいんですよ。
二子玉川のあたり。


クリックで拡大します。
糸井 ここに湿地帯が集中してるんですよ。
中沢 上野毛と二子玉川とは、
すごい密集地なんです。
タモリ この地図を見て、
もう一回、ちょっと
東京を歩こうかと思いました。

(明日に、つづきます)
 
2006-01-08-SUN


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