NAGATA
怪録テレコマン!
hiromixの次に、
永田ソフトの時代が来るか来ないか?!

第69回 パイロットの日常 〜その7〜

現役パイロットの方に
さまざまな疑問をぶつけてはびっくりするという
おかしなシリーズが続いております。
今日も素人特有の質問をぶつけてみましょう。
ひょっとしたら、これ、
「子ども電話相談室」レベルの
やり取りなんじゃないかと思えてきた。

永田 あの、飛行機って、空港に着いても、
上空でずっと旋回してたりしますよね。
あれ、風によって進路を変えてるんですか?
木下 あ、そうですそうです。
羽田に入るときなんかは
風によって逆から入りますから。
永田 あ、そうなんですね。
木下 飛行機って、着陸するとき、
風に正対して入りますから、
たとえば北風のときは
南に回ってから降りるんです。
永田 はああ、なるほどなるほど。
それでけっこう上でぐるぐる回るんだ。
木下 そうそう。風向きによって。
永田 ぐるぐるというと、
滑走路をずいぶんぐるぐる走るなあっていう
イメージがあるんですけど。
木下 滑走路って、けっこう、
短いようで長いんですよ。
永田 ああ、そうか。
木下 羽田なんかも、じつは3キロあるんですよね。
だから、端から端まで行くだけで
けっこう時間がかかるし、
やっと着いたと思ったときに風が変わると、
最初こっちで出ようと思ったのに逆になる、
みたいなことがあるんですね。
永田 なるほど(笑)。
木下 カラカラ走り出したところで、
「風が変わったからあっち」って言われると
そっちに行かなきゃなんないですからね。
永田 「逆だ逆だ」ってことに(笑)。
木下 もう、どうしようもないから
ぐるっと回らないといけないとか。
羽田はとくに滑走路が3本あるし、
飛行機の数がとにかく多いんで。
永田 それ、管理してる人はたいへんですね。
木下 うん。管制官の人がやってるんだけど、
たいへんだと思いますよ、ほんと。
飛行機の数は多いし、風向きも変わるし。
よくぶつかんないなと思うくらいで。
永田 あははははは。
木下 どうやって管理してるのか、
詳しくは知らないんですけどね。
どういうふうにやってるんですかね?
永田 いや、僕に訊かれても(笑)。
木下 あ、模型の飛行機を、
空港のミニチュアの上で動かして
整理してるのかな?
永田 そんなバカな(笑)。
木下 むー。
永田 事故はないにしても、
渋滞みたいなのにはなんないんですか?
木下 なりますよ、渋滞。
永田 あ、そうなんだ。
木下 なります、なります。
なかなか離陸しないときあるでしょ?
永田 あるあるある。
走ってるならまだわかるんだけど、
止まったままずっと飛ばなかったり。
木下 いろいろ理由はあるんですけどね。
まえの飛行機が飛んでから、
少なくとも1分以上は
間隔空けないといけなかったり。
じゃないと気流が乱れてるから、
すぐには上がれないんですよ。
永田 へえええ、そうなんだ。
木下 そうすると、羽田なんて、便が多いから、
10機くらい並んじゃいますから。
そうするともう、それだけで、
1分ずつ待つと最低10分待ちですし。
小さい飛行機なんかは2分くらい
空けないと危ないから。
そうすると、下手したら15分とか20分とか。
永田 ああ、それは遅れるわ。
なんで電車とかバスとかでさえ
ちゃんと行ってるのに、
飛行機がこんなに20分も30分もとか思うけど。
木下 上がるまでに
時間がかかるってことが多いですね。
永田 あと、遅れるといえば、
「荷物積んでます」っていうか、
「部品がいま到着します」みたいなことを
言われることがあるんですけど。
木下 ああいうの、よくわからないんですよ。
なにやってんだろうなと思いますね。
永田 あはははははははは!
木下 まあ、いちばん多いのは
お客さんが来ないことなんですよね。
永田 ああ。
木下 どっかで買い物をしてるとか、
間違って違うところへ行ってしまったとかね。
永田 どの程度待つんですか?
木下 いちおう定刻になったらもう出ます。
永田 にしては、けっこう待ちますよ、実際?
木下 それはですね、荷物を預けられてると
それを降ろさないといけないんで。
永田 ああ、そうか!
チェックインして荷物預けて、
お客が来ないみたいなことになると、
待つにしろ出るにしろ、時間かかるんだ。
木下 困るんですよ(笑)。

(もう1回続きます!)

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2004-02-05-THU

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