島るり子

めしわん・大

COLOR

  • 粉引
  • 黒釉

我が家は「マイめしわんシステム」はなく、
その日の気分で「今日はこれにしようかな」と、
それぞれが使うめしわんをえらびます。
たーくさんある中で、
ついえらぶのは島さんのこのめしわん。
持った感じが心地よくてやさしく、
ごはんが本当においしそうに見えるんです。

今回は、
表情のゆたかな粉引と、
テーブルを引きしめる黒釉のふたつを。
手持ちの器をぐるりと見回し、
ぴたりとくる方をどうぞえらんでくださいね。

(伊藤まさこ)

「めしわん」は、伊那を拠点に作陶をつづける
島るり子さんが長くつくってきた代表作のひとつ。

ごはんをよそうのに使っていただけるほか、
カフェオレボールにしたり、
小鉢としても使えます。

島さんは、じつはこの器を、
抹茶碗としてつかっているそう。

「正式なお席ではとんでもないのですが、
普段お家で気楽に
お薄を楽しんでいただけたらと思っています。
少し小ぶりですが充分に使っていただけます。
春の陽気の良い日に
小さな籠に茶碗と抹茶と茶筅と、
茶匙は小さなスプーンでも良いかと思います。
美味しいお菓子を添えて、
お花見にどうでしょう? 
私は友人と我が家の山桜の下でお弁当を広げて、
お薄を一服楽しんでいます」
とのことでした。

色はふたつ。
「黒釉」は、焼くと黒色に発色する、
鉄分の多い釉薬を使っています。
島さんは、最後にひとつひとつ
サンドペーパーで仕上げています。
(そのため、白っぽい跡が残っているものがあります。)

「粉引」(こひき)は、鉄分の多い、
やわらかな赤土の上から白い化粧土をかけ、
釉薬で仕上げたものです。
粉引の個性として、水や湯につけると
赤土と白土のあいだに水分が入り、染みが浮きます。
乾けば消えますが、その染みを最小限にとどめるため、
最初にお使いいただく前に
「目どめ」をしていただくことをおすすめします。
たっぷりの鍋に米のとぎ汁を入れ、
冷たい状態から沸騰させ、15分ほど煮て、
そのまま冷ましてから洗って乾かします。
そうすることで隙間に米のでんぷんが入り、
染みがつきにくくなりますよ。

「私はいろんなタイプの器を作っていますが、
様々な使い方をしていただけるようにと思っています。
“料理が何だか美味しそうに見えるから嬉しい!”
そう言ってもらえるとバンザ~イです。
“つい毎日何かを盛り付けて使っている”
と言っていただくと、
一つ一つ丁寧に作ろうと、励みになります」(島さん)

素材

陶器(粉引き、黒釉)

サイズ

高さ:約6.5~7.5cm
直径:約11~12cm
容量:約350 ml

※個体差がありますので、目安のサイズ感です。

重さ

約200~215g

※個体差がありますので、目安の重さです。

生産国

日本

知っておいてほしいこと

  • ・ひとつひとつ手づくりのため、
    かたちや大きさ、焼き色に個体差があります。
    陶器は釉薬のかかりかたによって、色ムラがあったり
    焼いている最中にできた、
    貫入(かんにゅう)やゆがみが見られる場合がありますが
    風合いとして、おたのしみいただければと思います。

  • ・ひとつひとつ手づくりのため、
    同じサイズの商品であっても
    サイズの違いがありますので、ご了承ください。

  • ・ひとつひとつの違いについて詳しくは、
    こちらのページをご確認ください。

  • ・粉引きの器は、
    鉄分の多い赤土の上に、白い化粧土をかけます。
    釉薬は透明なので、粉引きの白は土の色です。
    はじめに水や湯などにつけると、
    写真のように、グレーのしみが出て広がりますが、
    これは赤土と白土の間に水が入るために生じるものです。
    乾き始めるとシミは消えます。

  • ・粉引きの器は、使い始めに米のとぎ汁で煮るか、
    シミが全体に広がるまで、十分水につけてから
    お使いいただけると、
    食べ物のシミなどがつきにくくなります。

  • ・粉引きの器は、
    ピンホールと呼ばれる小さい穴や、
    ひびのように見える貫入から
    水などがしみこみ、徐々に色が変わるなど、
    使っていくうちに成長する器です。
    その変化をおたのしみください。

  • ・ひとつひとつサンドペーパーで仕上げているため、
    黒釉の器で、白っぽい線上の跡が残っているものや
    全体的に白っぽい質感になっているものがありますが、
    品質に問題はありません。
    使っていただくうちに、薄くなります。

  • ・食洗機をご利用いただけます。

  • ・電子レンジはご利用いただけます。

  • ・こちらの商品は海外発送をしておりません。

スタッフクレジット

写真|有賀傑
スタイリング|伊藤まさこ