吉岡木工

わたしのおはし

サイズ

  • 黒檀 24cm
  • 黒檀 21.9cm

すっとした、
見た目の佇まいにまず一目惚れしました。
しっとりした黒は、
漆器やキリッとした磁器、
おおらかな土ものなど、
あらゆる器と相性がよく、
テーブルの上を格段に美しく見せてくれます。

持つと分かるのですが、
しなやか。そしてかたい。
まるで第二の手のように、
気持ちいいくらい料理をうまく掴む。
美しいだけではない、
「道具」としても優秀なお箸なのです。

素材は、
ていねいに使い、
手入れをすれば一生ものと言われている黒檀。
半年間、毎日使ってそのよさを実感しています。
お手入れ方法はこちらからどうぞ。

(伊藤まさこ)

以前「ほぼ日」で販売を行なった
「わたしのおはし」から5年。
京都・舞鶴で箸専門の木工所をいとなむ
木工家・吉岡民男さんの手による黒檀の箸を、
「weeksdays」で販売することになりました。

正倉院の宝物にも使われたほど、
ふるくから「銘木」とされる黒檀は、
硬さと強さ、そしてしなやかさをもち、
ていねいに磨くことで出る深いつやが美しい素材。
緻密・重厚・堅固ですから、
これを箸にする加工は、とても難しいといわれます。
今回は、木工家・吉岡民男さんが、
材料選び、そしていちばん難しい箸の形状に切り出す作業、
そして仕上げの磨きまで、
この箸づくりを一貫して担当してくださいました。

原産地のちがい、そして色、木目のようすで、
同じ黒檀でも縞黒檀、青黒檀、斑入黒檀、本黒檀など
いろいろな分類・名称がありますが、
今回は、心材まで黒いアフリカ黒檀
(アフリカンエボニー)。
乱伐すると絶滅のおそれがあるため、
ワシントン条約で輸出入が規制されている木材です。
(もちろん許可証をとり、日本に運んでいます。)

かたちは四角。
転がりにくく、箸先まで四角くなっていますから、
食べ物をはさみやすい。
太いところで約7ミリと、やや細く感じられますが、
木目のこまかさ、密度の高さで、
持つとしっかりした感触と重みがあります。
先端は2ミリまで細く削っていますが、
頼りなさを感じることはありません。
すこしくらいであれば、力を入れて挟んでも、
しっかりとしなる、強いばねのような弾力をもっています。

機械でも削りだすのがたいへんな細さなのですが、
吉岡さんは、角をおとし、
手になじむまるみをつくる作業を、
1本ずつ、サンドペーパーでていねいに仕上げます。
黒檀ならではのつやは、
時々、かわいた布で拭くことでよみがえります。

サイズはふたつ、
一般的な箸の表現で、
男性用として長さ24センチ、
女性用として長さ21.9センチのものを用意しましたが、
使いやすさは人それぞれ。
たとえばお弁当箱といっしょに持って行く用に短いもの、
ふだん用には長いもの、と使い分けるのもいいですね。

素材

アフリカ黒檀

サイズ

7mm角磨き仕上げ
全長:24cm、21.9cm(2種類)

生産国

日本

知っておいてほしいこと

  • ・なるべく洗剤を使わず、
    やわらかい布やスポンジを使って、
    水やぬるま湯で洗い、
    すぐに乾いた布で拭き、乾燥させてください。

  • ・食洗機は使用しないでください。

  • ・変色または変形するおそれがあるので
    直射日光等を避けて保存してください。

  • ・食酢、レモン汁など、酸性の強いものに長時間ふれると
    変質し、つやがなくなることがあります。

  • ・長くお使いいただくうちに表面がかさついてきましたら、
    荏胡麻油を薄く塗ってください。

  • ・天然木を無塗装で仕上げているため、
    使っているうちに反りが生じる場合があります。

スタッフクレジット

写真|有賀傑
スタイリング|伊藤まさこ

使用アイテム

○2~3枚目
輪島キリモト すぎ椀(小・本朱)
鋼正堂 丸プレート(大)

その他すべて スタイリスト私物