STUDENT
「もう流行ってるじゃないですか?!」

「お泊まり」の基本って何だ?

家にいるのがなんかつまんない。
だんだんみんなそう思いはじめる。
でもそれって何才位から思いはじめるのか?
ほんとに人それぞれだけど、平均14才くらいからだとして、
この時期はまだ「お泊まり」おためし期間といった感じで、
かわいいもんなんですよ。

だいたい「お泊まり」ってコトバ、かわいいですよね。
でもこの「お泊まり」っていうかわいいコトバの裏には、
whiteな部分とblackな部分があるんです。
つまりwhite「お泊まり」とblack「お泊まり」があって、
このwhiteとblackの分け方は私が勝手に今決めることにして、
ここで「お泊まり」ってなんだ? のなんだについて。

そもそも「お泊まり」ってコトバは女の子のためにあるんです。
だって男が「今日お泊まりしてもいい、ママ?」
なんて言ってたら気持ちワルい。
「今日は帰らない」ぐらいは
親を安心させるために必要な連絡だけど、
それ以上のことはマザコンになっちゃう。

でも女の子は違う。
父さん、母さん、兄さん、姉さん、みーんなが心配する。
嫁入り前の娘にとって「お泊まり」ってゆーのは
重大な事なんです。
しかしどこの家でも
「うちのコはwhiteお泊まりです」なーんてことを言ってる。
それがフタを開けてみるとちゃんと
「お泊まり」してないんですね、これが。
こんなことを言うとwhiteのコにしかられますねぇ。

white「お泊まり」それは、
「明日マリ子ん家泊まるから」と前もって短い連絡をして、
ちゃんとその日のにマリ子ん家に泊まる。
そーゆうシンプルなお泊まり。
一方black「お泊まり」は、
陰でいろーんな事をしているのです。
まず親にすごく複雑な言いワケをする、しかもイキナリ。

娘「今日マリ子ん家に行ったんだけど、
  マリ子のお母さんが泊まっていけば?って言ってて、
  今から帰るとどーせ遅くなっちゃうし、
  おコトバに甘えて泊まっちゃおうと思うんだけど、いい?」

母「じゃ、マリ子ちゃんのお母さんに代わってちょうだい」

娘「マリ子のお母さんが別に代わらなくていいよって
  言ってるから、じゃあね」

一瞬、もっともな風に聞こえるこの言い訳。
これでホントにマリ子の家に泊まってれば、
white「お泊まり」になる。
でもこういう長ーい言い訳の場合、
実際マリ子の家には泊まっていない。
カレシの家(ホテルかも)か、
オールでアソんでる(クラブとか飲み会とか)。
女の子が男の子とオールしたとき、
black「お泊まり」が成立する。
やってる本人はハラハラしながらもすごく楽しい、
でもバレたらジゴク。
そしてバレた時の言い訳が、これまた長い。

母「さっき、マリ子ちゃんのお母さんにお礼の電話入れたら、
  昨日は泊まってませんって言ってたわよ。
  どこでなにしてたの(やや怒)」

娘「だって、マリ子が地元のコん家で遊ぼうって言うから、
  一緒について行って、そのままそのコん家にいたの」

母「じゃ、なんで地元のコの家に行くって
  もう一度連絡しなかったの(けっこう怒)」

娘「なんでそこまでしなくちゃいけないの?
  もうコドモじゃないんだから別にいいじゃん」

母「もうあなたは信用できないから、お泊まりは禁止。
  門限もはやめるわよ(激怒)」

なーんてことになっちゃう。
でもこれだけ心配されてるのって、イイコトなんですけどね。

blackなコトをしたい盛りの女の子にとっては、
これほどウザいことはないんですよ、きっと。
こうして頑張ってきて、
「お泊まり」宣言をしなくなる時、
それはいつなのか?
これは家それぞれで、
「社会にでたからもういいよ」とか、
「うちは絶対に許しません」とか、
いろんな家の方針がありますよね。
まっ、自分の行動を自分でちゃんと管理して、
娘さんたちは、
快適な「お泊まり」ライフに専念してください。
これを御覧のお父さん、お母さん、
娘さんにはくれぐれもご注意を。 
とどのつまり、この「お泊まり」ってゆーのは、
若い娘が自分の家以外で夜を過ごすコト。
これって、最近フツーのコト
(orアタリマエ)みたいですね。

ところで、

1998-06-06-SAT

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