80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第16章 あらためて、気楽に行こう(6)

前回、ぼくは、
『そんなに手が速くなっても、君の考えは速くならない』
なんて言いましたが、速くなることや、
ショートカットが使えるようになることを、
否定しているわけじゃないんですよ。
そういう知識や技術を、詰め込もうをあせらないほうが
気楽にできていいんじゃないの?
というようなことを言いたかったわけです。
特に、「保存」を癖にするってことは、
大事ですよねーーーーーーーー!!!!!

けっこう、懲りてるんです。
さ、つづきをお読みください。



ついでに、ショートカットといえば、
私が普段よく使っているのは [Command + S] 。
ご存じ、「保存」である。
原稿でもメールでも、ほとんど一行ごとに
その二つのキーを押すような習慣になっている。

最近、この連載がきっかけで使用するようになった
OUTLOOK EXPRESSでも、このショートカットを
ちょこちょこと使ってメールを書いている。

「ツールバー」の「保存」(FDのアイコン付き)を
押すと、書いている途中のファイルが
目の前から姿を消し、
自動的に「下書き」という
フォルダに入っていってしまうので、
まさか一行ごとにそこを押すわけにもいかない。

その度にメニューバーの「保存」をクリックするのも
いちいち面倒だ。
やはり、キーボード上を左の指2本で
ちょこっと押すだけでよいショートカットに軍配があがる。

それでも、ノリノリ状態でメール書きをしていると、
すっかり[Command + S] を押し忘れることがある。
そんなときに限って出会い頭の事故発生。
「予期せず終了・・・」との悲しきエラー表示。
アプリケーションごと、目の前から消え失せている。
さっきまでのノリノリ文章は回収不能。
同じものはまさかもう書けない。

あっ、消えた!かたまった!おっと、爆弾!
「うっ・・・保存してなかったーーー!!!」
仕事上の原稿の場合など、もう洒落にならない。

保存は保存でも、冷蔵庫に保存し忘れていた納豆が
腐って食べられなくなってしまったなどという、
そんな生やさしいものではない。

これまで必死になって貯めてきたヘソクリを丸ごと
泥棒に取って行かれてしまったかのような、
楽しみにしていたコンサートに遠くからわざわざ
出て行ったのに持ってきたはずのチケットがなんと
見当たらない、そんなショックと似たような。

とにかく「こまめな保存」は鉄則だ。
左指2本の保存癖。
不慮のエラー事故への習慣的対策。
ショートカットは時としてかなり便利なものだと思う。



保存し忘れた後の事故についての、
南波先生の比喩は、すごい!
さぞかし、なんども「どえらい目」にあったのだろう。
ぼくやら、ミーちゃんやらの失敗なんか、
きっと先生の大失敗の歴史から見たら、
子供がころんですりむき傷で泣いているくらいの、
なんでもないものなんだろうなぁ。
さかのぼって、同情申し上げますです。

(あしたに続きますが、そこでこのレッスンは中締めです)

1999-10-02-SAT

BACK
戻る