80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第11章 子連れのレッスン7だった(4)

あっこ先生には、野望があった。
それは、ぼくの興味でもあり、読者の期待でもある、
公共の福祉的な意味のある野望である。

といってもなにか大それたことをするわけでもない。
今日は、急いで南波先生にバトンタッチだ。


さて、次は今日の(私にとっての)メインイベント。

「ミーちゃんファイル(日記)いただき作戦」だ。

「今度は私宛てのメールを作ってみましょうか。
順序はさっきと同じなんですが、
今度は添付の練習も兼ねてやってみましょう」

イシノさんへのメールと同様に、アドレス帳から私を
選び、本文、タイトルを書く。
両方とも、ただ単に「添付」。的確だ。(笑)

「せっかくですから、
ミーちゃん日記のファイルを添付してみましょう」

ミーちゃん、メモ取りの方も忙しい。
「添付する場合」との文字。

ノリコさん、通りかかり、足を止めて見守る。
「ミーちゃーん、そんなの書いてばかりじゃ、
理解できないわよ〜。
説明を聞く方に集中しなくちゃ。
はい、それ貸して。私がメモ取ってあげるからー」

イシノさんもご登場。
「さっき、イシノさんにメール書いたから、
おうちに帰ったら読んでね〜」とミーちゃん。
「わぁ、楽しみだなぁ」
「でも、タイトルに騙されないでね〜(笑)」

さあ、添付作業を始めよう。

「このツールバーに『添付ファイル』
っていうところがありますので、ここを押します」
「あら、添付だから、クリップの絵が描いてあるわ」
「ええ、そうなんです。そこを押すと、
どのファイルを添付するのかを聞いてきますので・・・」

ウィンドウが開く。
いきなり「OUTLOOK EXPRESS フォルダ」
の中身が表示される。

このウィンドウ
(通常「保存」のときに出るものも同じだが)
慣れている者にとってはなんともないが、
初めての者にとっては、どうやって目的のファイルまで
たどり着いていいものだか、わからないかもしれない。

これまで、ミーちゃんのところでも、
なんとなく通り過ぎてしまっていた箇所なので、
これはいい機会だと少し丁寧にご説明。
なんとなく、わかっていただけただろうか。

「Macintosh HD」の中から
目的の日記ファイルを探し出し、
それを選択して「追加」ボタン。
そして「完了」ボタン。
これでOK。
めでたく、ミーちゃんファイルが添付されたようだ。
添付するファイルの場所さえわかっていれば、
特に難しい作業ではない。

そして、またこれも「後で送信」。
「送信トレイ」を開けてお見せする。
イシノさん宛てのものと、私宛てのもの、
二つがそこに表示されている。
クリップ・マーク付きは、私宛て・添付書類あり。

ここで、イシノさんへのメールの件名がばれてしまった。
「苺大福」・・・。
イシノさん、思わず喉が鳴る(ように見えた)。(笑)

ミーちゃん、ニコニコして、
「苺大福も、こうして送れたらいいわね〜」
いつかは、そんな時代もやってくるのだろうか。
デジタルに変換されて送られる苺大福?(笑)

おっと、そんなことより何より、
接続してメールを送信しなくては。

さてと・・・。えっ!? ・・・接続できない!
なぜ? そんなバカなことがあるか?
まさか、悪夢、再び・・・?

「あっ、そうだったわ。アレ、あのままだったわよね」

ノリコさん、「アレ」や「あのまま」とは・・・何?
本能的に、パソコンラックの裏に回る私。
なんと、電話のケーブルが壁のジャックから外れてる。

「雷が鳴ったから、危ないかと思って外しておいたのよ。
すっかり忘れてたわー」

なるほど、それで納得。単純なことで、よかった。

その後、無事、接続され、
二つのメールはネットにひょいっと流れ込んでいった。

「あ、この『送信トレイ』からは消えてしまいました
けど、書いたものはちゃんと『送信済みアイテム』と
いう中に残ってますから、ご安心を」
「あ〜ら、なるほどね〜」
「コピーされたものが送られていっただけですから」
「あ〜、そういうことね〜」


どうしましょう。
その問題の添付ファイルは、
ぼくの手元にあるのですが、明日掲載するか?
それとも、このレッスンの続きが一段落してからにするか?
考えているんですが、
それは、明日のおたのしみということにしましょう。
そういう気まぐれも、ぼくのたのしみのひとつですから。

(なんにせよ、明日につづく。どしようかなぁ?)

1999-07-30-FRI

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