80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第11章 子連れのレッスン7だった(2)


「子供の方がやっぱり覚えは早いし、
私なんかよりすごいわねー」
ミーちゃんはそうおっしゃるが、
さすがに、幼児はワープロソフトで日記はつけられない。

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こんなのが並ぶのがオチだ。

ただ、子供は「ちゃんとやらなくちゃ」という
構えがない分、気軽にパソコンと遊んでしまえるのだろう。
爆弾マークが突然目の前に現れれば、
さすがに焦りもするだろうが、
どんなことをしても、爆発するとか、
ガス漏れを起こすとか、
そういう恐れがないことをわかっているので、
安心してじゃれ合っているのだと思う。

大人が仕事で使う場合と、気負いが全く違うわけで。

ミーちゃん、
iMacを操作することを
「仕事」だとは思わないでくださいね。
単なる「遊び」としてお気楽にどうぞ。

先ほどまで自らを「本日の実演者」だと勘違いしていた
「小さな見学参加者」が、
美味しそうなクッキーをパクパク食べている間に・・・

さて、
今日の本題、メールソフトの復習に移ってしまおう。

OUTLOOK EXPRESSが起動される。

あっ!
「受信トレイ」や「送信済みトレイ」の中身に変化が
あるではないか。
ということは、使ってらっしゃるということだ。

ある夜中、目が覚めて、ふと振り返ってみると、
ハイハイしかできないと思っていた赤ちゃんが、
なんと、当たり前な顔して歩き回っている。
それも「ママー、今、自分でミルクつくってきたよ」
なんて、話しかけてきた(笑)。

大げさすぎて、ミーちゃんにはとても失礼なたとえ。
でも、ニュアンス的は、少しだけこんな感じだ。
(いや、やはり、大げさだ。撤回、撤収、回収!)


「仕事」だと思わないで、「遊び」だと思う。
このことは、実は、簡単そうで難しいことなのだ。
ぼく自身も、あらゆる仕事が
「遊び」の楽しさになるまで、
かなり息を止めてのめりこむような時間を過ごす。
来週あたりに、ここに掲載するはずの
「ミーちゃんの日記」を読むと、
お気楽に見えるミーちゃんだって、
責任感の重さによろけているような時間を
持っていたようだ。
申し訳ないけれど、どんなことでも、
新しい世界にはいりこむときには、
そういう苦労をしなければならないものなのだ。

とてもたくさんの「ほぼ日」読者の応援が、
もちろん重圧にもなるわけだし、
たいへんな励みにもなっているわけで、
そういう「大試合」で活躍できるのは、
やっぱりシアワセなことなんだと、
思っていただくしかありません。

(そして、さらに明日につづくのです)

1999-07-28-WED

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