80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第9章 レッスン5・接続の苦闘(6)


いつまでもお昼を食べているはずがない。
ビール飲んだりワイン飲んだりしていても、
ちゃんと、お教室にもどるわけだ。
さぁ、プリンタとの接続だぞ。
また、なにかトラブルに出合うだろうか?!
つながってからも、プリンタってのは、
いろいろめんどくさいことしでかしてくれるんだけどね。

南波先生、プリンタ接続の部、
ご報告お願いしまーす。


iMac周辺に戻ったころ、ジュンコさんが登場。
いつも明るく楽しい方。やはり、結局は全員揃うのだ。

ミーちゃん、テーブル上に目をやって、
「あら、これ、何かしら・・・ようかん?」

「あ、これはインクなんですよ、プリンタの(笑)」
しばし、ミーちゃん含む一同、大笑い。

アルミ真空パックふうの物体。
言われてみると確かにようかんに見えなくもない。
このように包装された、ミニサイズのも売られている。
ダイニング・テーブル上に
普通置いてありそうなものと言ったら、
そりゃあ、ようかんの方だ。
ミーちゃん、がっかりさせてすみません。

袋を開けて、それがようかんではないということを
明らかにしてみせる。
「はぁ〜、そういうものが入ってたの〜。
でも、美味しそうな色してるわね」
確かにカラーインクの方は美味しそう。
でも食べられません。

そしてプリンタに装填。
「ランプが点滅している2分間は
絶対に電源を消さないでください」との注意書き。
ユキエさんが監視役。
「まだよ、まだよー。あ、ランプが点灯に変わったわね」
お役所勤務時代にコンピュータを
日常的に使ってらっしゃったとのこと。
Macについては初体験。

付属のCD-ROMからドライバソフトをインストール。
「Macは、この『インストーラ』
というものをダブルクリックするだけでいいんです」
ミーちゃんにインストール作業をしていただく。
セレクターで、このプリンタを選択し、
あっけなく作業完了。

さて、試しに印刷してみよう。
もちろん、その標的は「ミーちゃんファイル」だ。
「こんなワープロ用紙でもいいかしら」
ノリコさんが持ってきてくださった用紙をセット。
「インクジェット専用紙というものもありますけど、
今は文字だけですから、これでいいですね」

メニューバーの「ファイル」から
「用紙設定」を選び、「A4」に。
さあ、こんどは同じ「ファイル」から「印刷」を選択。

開かれている「ミーちゃんファイル」を
1ページだけ試しに印刷してみよう。
印刷設定の「きれい」という方を選んでみる。
速度は遅めだが、確かにきれいにプリントされて出てきた。
2ページ目以降は「速い」を選んでやってみる。
カラーではないので、どちらも見た目に変わりなかった。

それまでiMacだけが知っていたミーちゃんの心情が
プリンタを介して、今、紙の上に蘇る。


あ、ここで、ぼくの経験からの一言。
「インクって、すーぐ無くなっちゃうからね」。これだけ。
さぁ、いったい何が印刷されて出てくるのだろうか?

(それは、あしたのおたのしみ。つづく)

1999-07-17-SAT

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