80's
80代からのインターネット入門。
前橋の母Aが、Eメールで原稿を
送ってくるまでの物語。

第4章 いよいよ箱が開く(1)


どうしたかなぁと、なんとなく1日気になっていた。
ところで、ここまで、先生の名前を仮名にしてきたけれど、
さまざまな問題はあることもわかるが、
過剰に防衛的な姿勢で連載を続けていくのは、
インターネットの「危険」を強調しすぎるように思う。
N波さんに、そのことを問い合わせてみた。



> 夕方に、連載のタイトルと、目次の文をつくりました。
> 先生探しのところから編集して
>掲載しようと考えています。

いよいよ!って感じで、ドキドキしますね。
先生探しのところから、ですか?
なんだかドキュメンタリー・タッチな予感。

> いままでの先生のメールで、
>掲載されては困るところはありますか?
> 「本名」「ざっとの住所」「職業の詳細」などについて、
> これは困るという部分は書かないようにしますので、
> あらかじめお知らせくだされば幸いです。

メール・・・(一瞬ドキッ!)
掲載に値するようなものなのかどうか、
そのへんに自信ありませんが、
今までのメールでのやり取りは私自身
とても楽しめましたし、はい、掲載されてもかまいません。

本名も職業もOKです。
電話番号とマンション名・部屋番号くらいですかね、
発表されたら困るものは。(笑)
あとは特に気になりません。

あとはdarling様のご判断で、
どうぞご都合に合わせて編集をお願いいたします。



ということになったので、以後は、
先生の名前をわざわざ「N波さん」などと書かずに、
「南波あっこ」さんと表記することにする。
で、南波さんからの、
「箱が開きました」というメールを読みましょう。



こんにちは、南波です。

昨日は夕方より来客があり、
また、思いがけぬ早寝をしてしまったため、
不本意ながら報告メールを書けませんでした。
遅くなってしまい、すみません。

さて、「開箱式」ですが、お陰様で無事終了いたしました!

すでに箱の梱包テープだけは
しっかりと剥がされていましたが。
好奇心、梱包テープを剥がす!(笑)

午前10時から午後3時まで、
すっかり楽しませていただきました。

お母様、「のりこさん」、親戚の「じゅんこさん」、
お隣関係の「ゆきえさん」の計4名が
昨日の「生徒さん」でした。
途中、2名ほどの飛び入り見学者もあり。(笑)
皆さん、目を丸くして、
大喜びでiMacを囲んでらっしゃいました。

お昼ごはんまでいただきまして。
お隣のドイツ菓子店の方も一緒の、屋外でのランチです。
ピザから何から盛りだくさん。グラスビールまで。
これが毎日の光景だそうで!
前橋にいることを忘れてしまいそうな
ヨーロピアンなひとときを満喫させていただきました。

あぁ、お母様をはじめ皆さん、魅力的な方々ばっかり!

そのような一種日本離れした空間では
iMacもまたサマになりますね。
しあわせなタンジェリンiMacくんです。

あ、そうです。
皆さんのあまりの盛り上がりに(笑)、
結局、お渡しておいたプロバイダ申し込み用紙に
必要事項を記入するような「落ち着いた」時間(?)を
持てないまま時間切れとなりました。
お母様も「面白いメールアドレスを考えなくちゃ」と、
咄嗟には決めかねてらっしゃるようでもありましたので、
次回(来週の火曜日)には記入して
提出できると思いますが。
(皆さん、口々に「みーちゃん」でいいわよ、やっぱり!
とおっしゃってましたが。
近所の子供たちにも「みーちゃん」と呼ばれる人気者で
いらっしゃるようです!)

さて、ホームページ企画用のレポートですが、
どうしたらよろしいでしょうか。
どのくらいの長さ、どのような調子で書けばよいのか、
お母様についてのみ書くべきなのか等、
何か注意点など、ありますか?

昨日のレッスン風景を忘れないうちに、
これから文章化作業を始めます。
アドバイス等、ありましたら、ご連絡ください。
(昨日のは「レッスン」というより
「iMacお披露目会」といった感じでしたが!)

南波あっこ



わーお。
箱はすでに開いていたのか!
いちおう、「箱は開けずにそのままにしておいて」と、
言っておいたつもりだったけれど、
開かずにはいられなかったんだね。
でも、わかるよ、その気持ち。

このメールを受け取ったのをきっかけにして、
この連載も、母Aを「ミーちゃん」と呼ぶことにする。

(てことで、詳しくは、また明日ね)

1999-06-21-MON

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