HOST
いっそあのホストに訊こう!

第16夜 こう言ったらうまくいった、という言葉は?

糸井 いちばん難しいタイプ、
いい人系の女性を口説くときに、
“お笑い”ってのは使えるんですか?
ほぐすというか……。
零士 いい人系というのは、今言った、
保守的で、ある程度人あたりがよくて、
でも実際は頑固だ、という人ですね?
糸井 そこでの、いちばんインパクトのある表現とか、
より接近するための手法ってのは、
感動ですか? 笑いですか? 涙ですか?
零士 あの……そういう女性をですね、
自分がこう……あれするには……。
そういう女性って、こっちのことをよく見てないようで
実際は、よーく見てるんですよ。
見てないようで、見てる。
だから僕はガキの頃に、
「俺がこういう行動したら、あの女の子は
 どういう顔をしてるか、向こう側から見ててくれ」と
友だちに頼んだんですよ。
つまり、そういうことなんですよ。
難しいんですよ、基本的には。
真正面から行ったら、本音を見せてくれないんですよ。
糸井 は〜〜〜。
零士 そういう意味の事を、
僕はさっきしゃべってたと思うんです。
ガキの頃の話では、ただ漠然と、
「僕が後ろから、その女の子のことを見てたら、
 その女の子はどういうことを思ってるか、考える」
と言ったんですけど、つまり、そこまでして
考えなきゃならない相手なんですよね。
こっち側が考えさせられるほどの相手なんですよ。
非常に難しい相手なんですよ。
糸井 それこそ、商売でモテ道を追求してる人としては、
落としたくてしょうがない、という部分は……?
零士 あるでしょうね。ありますね。
でも、保守的ですから、
なーかなか心の針がゆれないんですよ。
糸井 いわば、その女性の人生観を変えさせるような
ところってあるわけでしょ?
零士 (小声で)あるんですよ……。
だからもう、ある意味、宗教的な部分というか、
なにかがないと……。
糸井 カリスマ性だ!
零士 カリスマ性です。
そういう意味でのカリスマという言葉は
いい言葉だと僕は思うんですよ。
本当のカリスマで、
その人の心のなかに入っていって、
実際にその女性のことを
きちんと理解してるわけですよ、こっちは。
会ったしょっぱなに、ポッとつかむ。
会った日のうちにもう「はい、わかってますよ」と。
糸井 それは、主にやっぱり言葉ですか?
零士 言葉でしょうね。
あと……洞察力。
糸井 洞察力(笑)。
零士 「俺は洞察力がないんですよ」って人は、
「じゃあ毎日見てろ、考えろ」
と。
糸井 人のバッティングをよく見てろ、みたいなもんだね。
ビデオに録って自分のフォームを研究するとか。
零士 ぜったい大事なことですよ。
糸井 「早い段階で心の針をゆらさなきゃいけない」というのは、
よくわからないけど、わかる気がするねぇ。
零士 そうでしょ!
時間かかっちゃダメなんですよ!
時間かけちゃうと、
なにかあと一歩入り込めないんですよ。
糸井 つまり、兄弟の関係になったら
意味がないってことですよね。
姉妹とかね。
零士 そうなんです。
で、向こうはそうさせようとするんですよ。
向こうがですよ。
こっちはそういう気はなくても。
糸井 しますよね。
で、若い男がよく失敗するのは、
女の子の仲間になっちゃって、
女同士のつきあいになっちゃう、というケースですね。
それはモテてるを越えて、
「男としては、なんでもないヤツ」に
なってるケースってありますよねぇ。
零士 あー、はいはい。
いい人で終わる、というね。
糸井 あれは、時間かけちゃったという……。
零士 時間かけちゃったというのと、
やっぱり、その、
どうも歌はうまいんだけど、リズム感がない。
糸井 (笑)。
零士 タイミングがわるい、
間のとりかたがわるいんですよ。
でも、タイミングとか、間も、
いっつも考えてやってれば見えてきますよ。
できないってのは、
どっかやっぱりズルしてるというか
怠けてるんですよね。
糸井 怠けてる?
零士 怠け者……それはいけませんよ〜。
せっかくの才能を無駄にしちゃいますよ。
糸井 は〜〜〜。
あの、たとえばの話で、
今はもう使わないセリフで、
こう言ったらうまくいった、という言葉はありますか?
零士 もう使わないセリフで……?
糸井 昔こういうふうに言ったら、
保守的な女の子の心の針がゆれて、
一気にグラッときたという、そういう言葉です。
あ! 零士さん、まだ現役で使ってそうだなぁ(笑)。
そういう言葉ってありますか?

(つづく)

2000-06-15-THU
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