モノポリーエッセイ

2006年モノポリー日本選手権
全国大会結果報告(その11)



こんにちは。
モノポリー日本選手権レポートの最終回です。
決勝戦も大詰め。
優勝の行方は、
ダークブルーからレッドへ「経営転換」した大木さんと、
ライトパープルからオレンジへ「経営転換」した
今井さんの二人に絞られてきた感があります。
今井さんは刑務所にいる大木さんを狙って
先に攻撃できる位置でした。
その今井さんの手番です。

ぞろ目で進んだ小町(チャンス)カードの指示は
「ねえ、秋田市へいきたいの」でした。
もしも大木さんがダークブルーに家を建てたままだったら
即死しかねない危険なカードでした。
もちろん経営転換したらしたので
その後の交渉や時間経過も全て変わったのですから、
今井さんがこのカードを引いた保証など
どこにもないのですが、
気分的には
「思わずほっとため息」というところでしょうか。

しかしその一瞬の気の緩みをついてくるのが
モノポリーの悪魔です。
今井さんは続けてまた小町にとまり、
次に引いたカードは「湯沢市へいきたいの」でした。
こちらには家が3軒建っています。
750ジェンコの支払いです。
先手を取っていたはずが
なんと1ターンで盤上を1周以上してしまい、
抜けたと思っていたレッドに
先に突っ込んでしまったのです。
給料をもらっているとはいえ、
オレンジには7軒しか家が建たなくなり、
一気に苦しくなりました。

今井さんはそれでもオレンジに7軒建築します。
ここは攻めるしかありません。

柴田さんと菱戸さんが
レッドと鉄道でそれぞれ破産したあと、
大木さんは刑務所からの出獄を迎え、
オレンジの大潟村へ泊まります。
ここは2軒。200ジェンコです。
今井さんにとっては
「本当だったら4軒建っていた筈なのに」
と悔しかったでしょうが、
これが勝負です。
今井さんは大木さんの次手ショートナンバーを狙って
オレンジを9軒に増築します。

その大木さんも、
守勢に回るどころかどんどん攻め続けます。
今井さんを狙って、
今度は柴田さんから手にいれたイエローを表に返して、
全力で建築。
その様子は、まるで親の仇でも狙うかのように、
というよりは、
むしろ逃げる恋人を追いかけるかのようです。
抜けた土地の権利書を裏にして、
向かう土地に家を建てる。
そうやってお互いに寄せあうのが終盤戦なのです。

今井さんは鉄道でオレンジを崩しながらも、
イエローは抜け、
逆に大木さんから次の周回で
再び200ジェンコのレンタル料を獲得するなど、
オレンジの強さを発揮して粘ります。
もう一度無事に給料をもらえれば
オレンジで再び勝負がかけられるか、
というところまで持ち直しますが、
武運つたなく
レッドの羽後町(インディアナ)へとまってしまいます。
オレンジ崩壊。
まだ破産はしませんがこれで勝負ありました。

別名「ウゴポリー」とも呼ばれている
今回の秋田版を使った日本選手権。
その決勝戦で最後に決定的なダメージを発揮したのは、
他でもない羽後町でした。


ついに2006年モノポリー日本一決定!!

大木さんは特に最後はずっとにこにこと笑顔でした。
その笑顔を見て、
「世界チャンピオンになったときの岡田さんに似ていた」
と関係者がコメントしていたそうです。
モノポリーは笑顔でダイスを振る選手が強い、
とも言われています。
ギリギリの凌ぎあい、スリル満点の展開も魅力ですが、
基本はやっぱり、楽しく和やかにプレイするゲーム
ということなのでしょうね。

それでは改めてご紹介いたしましょう。
今年の日本チャンピオンは大木勝裕さん。
肩書きは北海道代表ですが、千葉の方です。
予選最終戦でもそうでしたが、
一発勝負の土地とも呼ばれるダークブルーでの
見事に連勝でした。

大木さんは普段から息子さんを連れて
関東圏のモノポリーサークルにこられることも多いので、
関東地方の方は足を運んでみるのもよいかもしれません。
お会いできる可能性があります。
にこやかな笑顔と
理知的な分析に基づく提案や意見をなされ、
いろいろといい勉強になると思います。


真ん中:日本チャンピオンに贈られる
    ジャケットをはおって笑顔の大木さん


さて、2006年の日本チャンピオンが決定しました。
そしてもうすでに、
次の2007年のモノポリー日本チャンピオンを決める戦いは
始まっています。
ディフェンディングチャンピオンとなる
大木さんに挑むべく、
続々と全国から「つわもの達」が
名乗りを上げているのです。

もちろんその中には、いまこれを読んでいるあなたが
この後、含まれる可能性もまだ残されています。
11月4日の北陸地区大会、
11月10日のラストチャンス大会は
まだ申し込むことができます。
そう。次の日本チャンピオンは、
2007年の主役は、あなたかもしれませんよ!

(文章:日本モノポリー協会専務理事、
    2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2007-10-31-WED

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