モノポリーエッセイ

世界選手権2004日本大会報告
〜第16回:決勝戦前編、場内震撼の展開に〜


さて、決勝戦が始まりました。
まず注目すべきは、開始30分経過したところで
スペインがオレンジの権利書3枚を自力したという点です。
この時点でスペインのアントニオ選手は、勝負をかけます。
手元に残った権利書のうち2枚を抵当に入れて現金を作り、
オレンジに家を7軒建築します。
表で残っているのは公共会社の電力水道のみです。
この電力水道までをも裏にすれば、
更に1軒は確実に建てることができますが、
そこまではしないようです。


大事な決勝で、
最強のカラーグループと呼ばれるオレンジに
早くもかなりの家がたつ展開となり、
場内は騒然!



緊迫した展開に、
選手の眼光にも緊張感がみなぎる。



有利な展開のスペイン、何を思う?

スペインの建築を見届けるように、
ポーランドとノルウェーが交渉を始めます。
さすがにこの交渉は迅速にまとまった模様です。
ほどなくポーランドが裸でイエローを揃えました。
イエローにはまず家が5軒建ちます。
手元にはもう1軒分くらいの現金が
残っているようですので、
これは有望な追撃態勢といえます。
ノルウェーは鉄道3枚を持ちます。
アイルランドは
まだこれといった収入源になるような形にはなっておらず、
グリーンやライトパープルなどの
まだ権利書全てが売り切れていない
カラーグループの権利書ばかり。
すぐに家がたつ展開ではなく、これからに期待ですね。
予選1回戦でお見事な先行逃げ切り、
「ヨセ」の技術を披露したアイルランドですが、
この「追撃」の立場に回っての手腕は
いかがなものでしょうか、拝見したいところです。

このあと、ノルウェーがぞろ目でオレンジ、イエローに
連続して着地します。
どちらも家が2軒建っている土地でしたので、
スペインに200ドル、
ポーランドに330ドルの支払いをします。
これでカラーグループはどちらも育ちやすい形となり、
このままいくと
スペインとポーランドの一騎打ちとなりそうです。
特にアイルランドは何か動かないといけません。
ノルウェーは次の番で、チャンスカードをめくります。
めくったカードは「修理費」。
家を建てていないノルウェーが
修理費を引いてしまいました。
そしてその直後には、
スペインがチャンスのマスに止まったのです。
もしスペインが先にこの「修理費」を引いていれば、
オレンジの増築に待ったがかかっていたはずでしたが、
この頃から追い風はスペインに吹いていたようです。

さてその頃決勝の舞台裏では、
参加者どうしのサインが大流行。
ちなみに一番人気はミスターモノポリー!
さすがですね。


選手は互いにサイン交換


サインに大忙しのミスターモノポリー


ボード一杯に広がるサインの数々


続きは、次回。

2005-12-25-SUN

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