モノポリーエッセイ

世界選手権2004日本大会報告
〜第15回:華やかな決勝の舞台〜


連載上は2004年10月9日の午後。
いよいよ決勝戦が行われます。
季節外れの猛烈な台風が東京を直撃する中、
六本木ヒルズ森タワーの49階に特設された会場は、
決勝を今や遅しと待っております。

決勝卓は日本の能舞台をイメージした
レイアウトになっており、
全体的に赤と黒の2色で塗り分けられるデザイン。
そしてその舞台の周りには
世界各国の取材陣がぐるりと取り囲んで
カメラを向けているのです。


決勝卓は能舞台の上で

雅楽の演奏者もおり、欧米の選手たちにとっては、
エキゾチックな雰囲気に酔いしれることができそうです。


決勝を盛り上げる和風の演出


選手の入場を待つバンカー<左端>、
ジャッジ<左から二人目>、通訳<右2名>。
バンカーの方は「本物のバンカー」、
スタンダードチャータード銀行の洲崎さん。
非常にモノポリーに理解のある方で、
協会も大変お世話になりました。
この場を借りて御礼もうしあげます。


また会場の一角では軽食と飲み物が用意され、
またサイン交換用のモノポリーボードが
サインペンとともに選手それぞれに用意されており、
参加者が親睦を深めることができるようになっています。
このあたりの主催者の気配りは
モノポリーの世界選手権ならでは。


軽食でも和風の演出、おしゃれ!

単に世界一を決めるだけの大会にとどまらず、
同じモノポリーを趣味にもつ者同士、
そんなに言葉は要りません。
お互いの健闘をたたえ、
貴重な時間を共有できたことに感謝します。
これこそ、モノポリーをやっていてよかったと思える
瞬間かもしれませんね。


1988年世界チャンピオン百田さんも、
当時も今回も大会審判長を務められたOrbanes氏と
旧交を深めていらっしゃいました。



米国代表と懇談する岡田「現」世界チャンピオン。
「あとちょっとの時間だけの世界チャンピオン」と
からかわれ、思わず爆笑!


やがて、和服の女性たちに先導されて、
4人の選手が入場してきました。
選手たちの服装は、
事前の計画では袴というのも案にあったそうですが
今までと同じくタキシードでした。
ゲーム盤の上にはカメラが設置され、
会場のメインスクリーンにその様子が映し出されます。
実際にテーブルの周りには取材陣が群がっており、
ほとんど客席からは
満足に見ることができなかった状態でした。
なので、ゲームの展開内容は
このスクリーンにお世話になることになります。


壇上の決勝進出者とミスターモノポリー。
背景にゲーム中継用のスクリーンがみえる。


お忙しい中駆けつけてくださった
糸井重里日本モノポリー協会会長をはじめ、
先日まで選手だった岡田さん、植田さんたち、
主だった日本のメンバーが観客席にて、
この観戦を楽しもうと集まっています。


糸井会長もご臨席。

ところで、この決勝戦の模様を
全国の皆さんへお伝えしようと、
協会ではちょっとした「実況中継」を行っていました。
インターネット配信による、
十秒程度で切り替わる静止画像が2カメラ分と、
チャットスタイルでの「実況」という、
ささやかなものですが、
ボードゲームの特性上、
このほうが内容がわかりやすいというメリットもあります。
現在も当日のゲームのログが一部保存されていますので、
興味がある方はご覧になってみてはどうでしょうか。
当時の雰囲気をほんの一端だけでも
感じてもらえれば幸いです。
http://monopoly.amista.co.jp/wc04/wc04final.html

なお、このスタイルでの実況は
今後の各種大会・イベントでも
不定期に行う予定があります。
都合が悪くて実際に参加できないという方も、
このことを覚えていただければ、
当日、協会のページをのぞいてみるようにすると
いいかもしれません。
運がよければ中継だけでも
見ることができるかもしれませんよ。

次回はいよいよ決勝戦に突入!
会場の一角には
優勝者の名前を刻んだ金製のモノポリープレートが
厳かに飾られています。
次に名前を刻んでもらえるのは誰でしょうか?


これが金製のモノポリープレート。
すごく厳かな雰囲気が漂う!



歴代優勝者の名前には1988年優勝の百田さんや
2000年優勝の岡田さんの名前も。



決勝開始前の独特の緊迫感があふれてます。

2005-12-24-SAT

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