モノポリーエッセイ

世界選手権2004日本大会報告
〜第5回:予選開始目前!〜



こんにちは。
2005年の新しいモノポリーシーズンの到来を告げる
「会長杯モノポリー大会」も間近に迫っている折、
昨シーズンのお話しで申し訳ありませんが、
いま少しご猶予を。
今回は世界選手権予選のゲーム開始直前の様子を
お伝えします。

世界選手権では選手のほぼ全員が初対戦です。
主催者側で対戦相手を事前に決めているのですが、
ゲーム開始前まで選手には知らされません。
そのような状況下で各テーブルは
どのような雰囲気になるのでしょうか。
そこで日本のお二人は
どのように振舞っているのでしょうか。

その前に、最初にお断りしなければいけないことが
あります。
実は、今回の世界選手権の日本国内開催にあたって、
可能ならば見学や応援に行きたいという声が聞かれており、
協会からも再三問い合わせていたのですが、
その可否が直前まではっきりしませんでした。
その結果、せっかくの日本国内開催であるにもかかわらず、
実際のゲームを見ることが出来なくて残念だった、
という方が大勢いらっしゃいました。

事前に、遠くは北海道や九州から、
「10月は東京へ行って世界選手権を見学したい!」
という希望も耳に入ってはいたのですが、
前述のような理由であったため、
ほとんどの方は対応できず、
がっかりさせてしまった方も多いと思います。
こちらとしても残念な限りですが、
ご了承願いたく思います。

もちろんそれは我々取材陣も例外ではなく、
以下のレポートにおけるほとんどのゲームは、
「自分で直接見た」わけではなく、
「後から選手本人など関係者たちから話を聴いた」
再現レポートとなっております。
そのつもりでお読みいただければ幸いです。
現地で見学できなかった方々のためにも、
少しでも詳しく再現していきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。

さて、そんな影からの応援の声にこたえるためにも
選手お二人はがんばりたいところです。
その予選の第1ゲーム。朝一番のゲームです。
会場内に5つ設定されたテーブルのうち、
岡田選手は入り口を入ってすぐ右のテーブルに、
植田選手は会場の奥まったところにある、
ステージ前のテーブルにそれぞれ着席しました。

ゲームは4人で行うことが主体のようですが、
今回はどちらも5人のテーブルです。
メディアのカメラや記者たちは、やはり当然というか、
ディフェンディングチャンピオンである
岡田選手のいるテーブルの周りに多く集まっています。
したがって、選手同士で談笑しながらも、
メディアの要請に応じて
取材にも応えてなければなりません。
世界選手権ならではの光景といえるでしょう。


(多くのメディアの要請で
 ポーズを取る岡田選手<右端>と対戦相手)


次に植田選手のテーブルに注目してみましょう。
このテーブルのメンバーは、スタート順に、
ポルトガル、アイルランド、クロアチア、
日本、スウェーデンです。
ゲーム開始前に和やかに挨拶や会話をして
まずは「お友達モード」から入るところは、
いつもの植田選手の雰囲気どおりに見えます。
モノポリーは交渉しなければ勝てないゲームですから、
あらかじめメンバーたちと
いかに「会話しやすい雰囲気」にしておくかが
非常に重要なのです。
通訳を介しての国際大会ならなおさらのこと。
意思疎通がスムーズにできるかどうかの確認も含めて、
一通り皆と話をしている姿は、さすがだと思いました。


(1回戦、ゲーム前に談笑する植田選手<中央>。
 左は植田選手の通訳・保坂さん。
 モノポリーの実力も日本有数で、
 世界選手権通訳の歴史上最強かも!?)


大会審判長のフィル・オーベインズ氏がマイクを持ちます。
“So. Ready?
 The first player each table should have the dice.
 Play begins.”
(さて、準備はよろしいでしょうか?
一番手がダイスをもっていますね、プレイ開始です。)
ゲームスタートを宣言です!

2005-05-26-THU

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