モノポリーエッセイ

アメリカモノポリー事情
〜NY、「聖地」アトランティックシティに
 行ってきました(2)〜
「マクドナルドモノポリーキャンペーンの巻」



さて、前回のコラム掲載から随分時間がたってしまいました。
コラムの中ではMLBはいまだリーグ優勝決定戦ですが、
今はもう2004年の日本での開幕を迎えてしまいました。
この調子だと、次の世界大会までに
終わりそうにないですが、
できる限りペースを上げるよう、がんばります。

さて前回はヤンキースタジアムで
ヤンキースモノポリーをみつけたというお話でしたが、
ヤンキースタジアム傍のマクドナルドでも
見つけてしまいました。
毎年恒例のマクドナルドモノポリーキャンペーンの
最中でした。
もちろんハンバーガー類の包装紙やドリンク類のカップ、
持ち帰り用の紙袋にもモノポリーのロゴだらけ!

このキャンペーンの中身は、
現金や電化製品が当たるというもの。
ハンバーガーの包装紙などに貼ってあるシールが
モノポリーの各土地になっていまして、
カラーグループが揃うと、
そのカラーグループに応じた賞品がもらえます。
モノポリーにおけるカラーグループごとの価格の違いを
賞品にちゃんと反映しておりまして、
最も高いダークブルーをそろえると、
ナント100万ドル(約1億円)!



賞品のビッグさにも感心しましたが、
もっと驚いたのは、
「土地をカラーグループごとに揃える」
というモノポリーのルールと、
「カラーグループごとに価値観の高低があって、
 ダークブルーは最も高い」
というモノポリーの世界観が、
アメリカでは無理なく受け入れられているということ!

さてMLBのアメリカンリーグ優勝決定戦の方は、
ヤンキースが0-4とかなりの劣勢で、
球場のまわりの雰囲気も沈みがちの様子。
そこで、私たちは球場を後にして
マンハッタンに戻りました。
その後、エンパイヤーステートビルの展望台に
行ったのですが、
係員が興奮気味なのですね。
理由を聞いたところ、ヤンキースが劣勢を挽回して、
終盤同点に追いついたとのこと。
係員はもう仕事どころじゃない様子で、
仕事中に携帯電話でTVを見ている家族に
実況中継してもらう有様です。

そして日付が変わった夜中頃、
タイムズスクエア
(日本でいえば渋谷みたいなところか?)を
目指していると、
NY市のロゴが入った車から
大勢のNY市職員とおぼしき方々が、
一斉に下りてきて、
「Yankees, Win!」と大騒ぎしはじめました。
ヤンキースが劇的なサヨナラ勝ちをしたからです。
走行中の車のクラクションが一斉に鳴らされ、
スポーツバーから出てきた観客が興奮して、
「Letユs Go Yankees!」の大合唱!
警備の警官も喜色満面で、
当然、取り締まりはおろそかになりがちで、
NYはお祭り雰囲気にあふれていて、
NYにいることが実感できた瞬間でした。

2004-04-06-TUE

BACK
戻る