|
第76号 道のことば・前編。
こんにちは!
仕事がはじまってはじめての土曜日。
今日は、ゆったりたのしめる
「道のことば」という企画をご紹介!
12月のデリバリー版で流行ったものなんですが、
「道ばたでふと聞こえるおもしろい会話」は、
ほんとうに味わい深いので、今も募集中なんです。
じゃ、さっそく、どうぞ!!!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

・私は自宅の2階を事務所にして
仕事をしているんですけど、
窓を開けていると、道行く人たちの声が、
結構リアルに聞こえてくるんです。
それを、私は勝手に「道端会話」と呼んでいます。
うちは窓が大きいせいか、
盗み聞くつもりはなくてもリアルに飛び込んでくるのです。
子供と母親、外国人同士、子供同士、おばあちゃん同士、
いろいろ楽しめて、仕事の息抜きには最適です。
最近の「道端のはえぬき会話」は、
下校中の子供同士の「道端ソング」とでもいうべきもの。
ちょうど、夕方四時ごろ、
「おなかすいたー」
「おなかすいたー」
「おなかすいたー」
「おなかすいたーーーーー♪」
と4人の子どもが輪唱しながら歩いてきたのです。
思わず、最後は一緒にうたってしまいました。
最近の子どもについて、
いろんなことが言われていますが、
「日本はまだまだ大丈夫だ」
と胸がすくような思いがしました。
ちゃんと「道草」してる子供が、日本にはまだまだおるで。
彼らは、ひとりのオトナを
道端から勇気づけたことなど知るよしもなく、
うたいながら、去っていきました。
(TEEGAA)

・丸の内線で通勤していた時、いつも
同じ車両に乗り合わせる若いご夫婦がおりました。
この二人の会話は、まさにトレンディードラマ。
満員電車にも関わらず
周りはシーンとして聞いておりました。
ある日は、
「赤坂の新装開店のバーで待ち合わせ」とか、
ある日は、
「海外からのクライアントの接待でヨットクルーズ」
そしてまたある日には、
「西海岸で結婚式をあげる
友人のためにアメリカへ行く妻と、
海外出張に行く夫がハワイで落ちあう相談」
などでした。勤務先では毎朝、私の報告を
楽しみしているファン(?)が大勢いたものです。
(どな)

・数ヶ月前、確か渋谷の交差点で
信号待ちをしてた時だったと思います。
となりで輪になって話しながら
同じく信号が青になるのを待っていた
ちょっとコワそうなお兄さんたち。
その中のひとりがすっごく得意そうに
「マイナスイオンってよー、重いんだぜ!」
‥‥え?
(ミノル)

・夜道、茶パツのおにいちゃんが
携帯電話で怒鳴っていました。
「おまえ!ハッキリ答えろや!
『はい』か『YES』か!!』
電話の相手に選択の余地はなさそうです‥‥。
(かもめ)

・下校途中の小学生の群れとすれ違った際、
上級生らしい女の子が、下級生の男の子たちに
「あんたたち、
あたしのこと好きな男子、誰だか知ってる?」
と、すごく威張って問いかけているのを耳にしました。
ひとりの男の子が
「‥‥あ、おれ、知ってら」と答えていたのですが、
私も立ち止まってその話を聞くわけにもいかず
すれ違ってしまったため、
「あたしのことを好きな男子」
の名前を聞きそびれてしまいました。
誰だったんだろう‥‥。
どのみち知らない子なのに、
なんだかすごく気になってしまいました。
(わ)

・私もよく下校途中の小学生の歌を聴きますよ。
こないだも、ジングルベルの替え歌で
「チンポの毛、チンポの毛、いつ生えるぅ♪
オトナになったら すぐ生える♪ヘイ!」
と大きな声で歌ってました。
この町で生まれ育ったダンナ曰く、
「この町は昔から替え歌文化が盛んなんだ。
俺たちの文化は今でも脈々と続いてるんだ」
と「チンポの毛」なのに、やたらと感慨深げでした。
(ぺ)

・小学校が近いので、
夕飯の買い物がえりに下校集団とすれ違います。
たぶん、3年生か4年生だと思われる4人の男の子が
ニヤニヤしながら、私の横を足早にすり抜けていきました。
その集団を追いかけていると思われる
ひとりの男の子が私の向かいからやってきました。
私の横をすり抜けると、
「バニーガールってなんやぁ〜!(涙)」と
涙声混じりにその集団に叫んでいました。
‥‥彼らの会話に何があったんだろうか、不明です。
(じ)

・先日ランチを食べに行ったお店で、
隣のテーブルにはOLらしい二人連れが座っていました。
話題は仕事の愚痴のようでしたが、そのうちの1人が
「鬼のように働くって言うけどさー、
鬼ってそんなに働き者なの?」と怒ってました‥‥。
(はな)

・ある回転寿司やの前を通っていた時に、
お母さんとちびっこの男の子の会話が聞こえました。
「回転江戸前寿司だって。
世界前寿司のほうがいいよね!」
「ふはは、そうねぇ」
(ぱく)

・ある鰻屋さんの前で、お店から出てきた二人連れ。
「あの鰻は養殖でしょうねぇ」
「いや、和食でしょう」
(ゆ)

・道の向かい側を歩いていた高校生の会話。
「お前の親父、体重183だったよなぁ」
身長のまちがいだな、と思いながら聞いていたら、
「ああ」
‥‥え? 肯定?
(K)

・ランドセルをしょってる
少年の群れからきこえてきた言葉。
「おれなあ おまえに きぃつこてるひま ないねん」
どちらさまも人間関係たいへんやね‥‥。
(みかこ)

・先日の昼下がり、
インターホンのそばにいる時に呼び鈴がなったので、
間髪入れずに「はーい」と答えました。すると、
「ピ、ピンポンダッシュです! ごめんなさ〜い‥‥」
と言って、ランドセルをゆすって走っていく足音が、
いっぱい聞こえました。超カワイかったです!
(トシ)

・駅に歩いていく途中で
目の前で携帯電話で喋っているおばさんが、
「じゃ、ワンギリするから、ワンギリ!」
と、盛んに繰りかえしていました‥‥。
(はな)

・息子を幼稚園バスまで連れて行く道に踏切があり、
試験期間なのか、後ろにいた高校生二人組から
こんな会話が聞こえてきました。
「(ちょっとキレ気味)
オレ、思うんだけどさぁ。
アボガドロ数とモルって
今後の人生に何回出てくる言葉だと思う?
きっと二度と聞かないって気がするんだよなぁ!」
「でもよ、今日の試験には出るんだから、
少しは理解した方がいいと思うよ?(冷静に)」
そんな言葉、私のころも、あったよねぇ‥‥。
(モモコ)

・バスの中でのできごとです。
おばあさんが目の前に座っていて、
私は吊革につかまってました。
あるバス停からもうひとりのおばあさんが乗ってこられて、
私の隣に立たれようとしてました。
すると座ってたおばあさんが、いま来たおばあさんに、
「まあ、おばあちゃん座って!」と席を譲られました。
それから二人の会話が始まります。
「おばあちゃん、おいくつ?」
「87になります。」
「まぁ、わたしより、とお(10)も多い!
でも、一人でどこでも行けて感心ねぇ〜」
「戦争で主人を亡くして、それからずっとひとりですが、
みなさんが親切にしてくれるし、おかげで足も丈夫で」
「ほんとねぇ。ひとりで出歩けるのが何よりよ。
いつまでもお元気でね」
なんともほのぼのしたバスの中でした。
(harukichi)

・高校生の会話です。
「ムーミンパパとムーミンママの子供がムーミンなら、
バーバパパとバーバママの子供はバーバじゃねえの?」
(ぴー)

・病院の待合室で順番待ちしていた時の事です。
診察を終えた、腰の曲がったおじいさんが
ゆっくりと診察室から出てくる様子を見て、
隣に座っていた子供がひとこと。
「あ、弱ってる!」
‥‥シーンとした待合室の中、
どんな顔をしていいか、こっちが弱ったわい。
(と)

・塾帰りの小学生が、なにやらテストの結果について
話してたみたいなのですが、
落ちこんでいる方に、もう一人の小学生が、
「ドンマイ、白米、無洗米!」
と言っていました。
無洗米って‥‥さすが現代っ子!
(タマ)

・去年の年末。
新橋の駅近くで、女子高生どうしの会話でした。
「今度のエンヤのCDいいよね。聞いた?」
「うーん、落語には、あんま興味ないんだよねぇ」
‥‥え?
一瞬にしてEnyaが高座で扇子もって
落語している姿を想像してしまった私‥‥。
(すむちゃん@テキサス)

・学校帰りにバスに乗っていたときのこと。
小学生の男の子が数人、
すこし興奮気味にバスに乗っていました。
どうやら、友人とバスで遠出するのは初めてのようです。
そわそわと、バスの
前のほうの座席に座っていた3人が、
「どこで降りるんだっけ?」
「えーと、どこだっけ?」
「ハカセに訊いてみようぜ。お〜い、ハカセ〜!」
と、後ろの方の座席に呼びかけたのです。
わたしの後方から、そのハカセくんの、落ち着いた声が。
‥‥おお!
昔も今も、賢い子のあだ名は、「ハカセ」なんだなぁ。
藤子不二雄の世界だなぁ、と、
なんだか楽しくなってしまいました。
(エネ)

・だいぶ前、甲子園球場での親子の会話。
母に怒られてる幼児。
男の子で3歳くらいかなぁ‥‥泣きながら、
「もう、ええかげんなことは、ちまちぇん!」
かわいいー。
(よ)

・派遣先で、
斜め向こうの部署のおじさんの会話です。
「腕を怪我したら、困るよなぁ。
縄跳びが出来なくなるもんなぁ」
‥‥システム開発ができなくなる心配じゃないの?
(も)

・大阪・難波の高速道路高架下を歩いていると
横断歩道の向こう側で、野良犬が思いっきり交尾してたんです。
私も現場を目撃するのは初めてで、目を離せずに見てたんです。
そしたらすぐ近くを家族4人連れが歩いて来て、
弟くんがおっきな声で言ったのです。
「おかーさーん!
あそこでなんか犬がくっついてるー!
ねぇ、なんで? なんで?」
「もうっ、そんなん知らん。近寄ったらアカンよ!」
お母さんの慌てようが、なんだか微笑ましかったです。
(え)

・靴屋さんで靴を探していたら、
3歳くらいの女の子をつれた
おかあさんがいらっしゃいました。
「ママの靴、今日買うの?」
「もう少し、あとで買うね」
「もう少しあとって、もう少し痩せてから?」
(おーるどりばー)

・電車の中で、隣に座っていた
大学生ぐらいの男の子たちが、
「グリーンジャイアントって子供いるんだってよ」
とマジメに会話してました‥‥。
(ZAZIE)

・中学生だったころ、
登校途中で後ろを歩いていた男子が
「アメちゃんには『ちゃん』が付くのに、
なんでガムちゃんじゃないの?」
と真剣に話し合っていました。
しかも登校中ずーっと、他の話題なしで。
わたしは、このときはじめて
男はかわいい生きものだ、と知りました。
(とろ)

・本屋さんで、小学校低学年くらいの男の子が
一緒に来たお父さんに向かって、興奮しながら、
「ねえそういえばさ!ウンコって歩きながらしないね!」
世紀の大発見をしたように言ってました‥‥。
(e)

・今日、居酒屋の入り口で、
ストリートな格好に鼻ピアスでサングラスの
かなりイカつい兄ちゃんが電話していました。
「あ、おばあちゃん?
あのね、今日外で飲むことになっちゃったの。
ちょっと遅くなるかも。ありがとう。ごめんね」
‥‥あんた、見た目とのギャップが激しすぎるよ!
(うみ)

・電車の中での男子大学生の会話
「ねぇ、知ってるかよ?
引っ越した時って、そば食うんだってよ!
引越しそばっていうんだってさ」
「俺、そんなの知らねぇ。で、なんで食うんだ?」
「年越しそばみたいにさ、
何かを越すときにそばを食べるらしいぜ!」
‥‥引越しって、何を越すんだっけ?
(ふち)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
明日の「道のことば」後編に、つづきます!
|