ほぼ日・デリバリー版。

第52号 カメばなし。


こんにちは!

月曜日になりました。
年末って感じの近ごろですが、
みなさん、いかがおすごしでしょうか。

師走のあわただしさに、
ひとときのヒマつぶしを‥‥ということで、
今日は、こないだまでデリバリー版で流行っていた
「カメばなし」という、カメを飼う人たちからの
さまざまなメールを、お届けしてゆきますね。

それでは、さっそく紹介しますねー!







・今日は是非うちの亀について話させてください。
 この夏に結婚して、旦那が新居に亀を持ってきました。
 もう25年も飼っているというクサガメです。
 私は爬虫類系は苦手なので、最初はひいてしまいました。
 でもどこかのCMではないですが、
 亀の目に、やられてしまいました‥‥。
 小さな顔に大きな丸い目。
 それに、じっと見つめられたらもう‥‥。
 それに何がイイって、その感触です。
 甲羅は硬く、その他手足や首は柔らかいのですが、
 その硬さと柔らかさが絶妙。
 手のひらに乗せて歩かせてみるとすごくきもちいいのです。
 うちの亀は日中座敷にはなしているのですが、
 こないだホットカーペットをつけたら、気に入った様子。
 火傷するといけないと思い、亀の下にタオルをひいて、
 上にもタオルをかけて炬燵状にしてみました。
 しばらくして上のタオルを持ち上げてみたら、
 すやすやと眠ってました。
 それも首や手足を精一杯びろーんと伸ばして。
 もう可愛くて可愛くてしかたありません。
 ちなみに旦那は25年間名前をつけてなかったそうなので、
 私が「ぴちょん」と名付けました。
 (ぐら)



・わービックリ。
 朝方4時、ウチのカメをお風呂からあげて、
 パソコンの前で拭いてあげていたら
 デリバリー版が届き、しょっぱなカメの話題だったから。
 私、カメって頭や手足シッポの6ドアを
 ぜんぶ甲羅にしまってある姿が、
 カメにとっていちばん居心地のいい形かと思ってたんですよ。
 そしたらどうも違うらしいんです。
 寝てるのをじーっと見てると
 徐々に手が出て足が出てって、だんだんほぐれてくるんですよ。
 熟睡体勢に入るともう、とっちらかっちゃってるの。
 本当にリラックスするとこうなるんですね〜。
 卍型になるヤツもいれば
 必ず右足だけ突っ張ってるヤツもいます。
 ちなみにウチのカメも名前はなく「カメ」と呼んでます。
 あ、カメがあくびしてる。
 (あ)



・私もカメを溺愛しております。
 PCのデスクトップも、携帯の待ち受けもカメ。
 うちのミドリガメは9月に6才になったお嬢ちゃんです。
 今年の春には、なんと卵(無精卵だけど)を産んだのです!
 食欲が落ちたので大事を取って獣医さんへ行って
 レントゲンを取ってもらったら、
 立派な卵がおなかにぎゅうぎゅうにつまっていました。
 それまで「君は男の子?女の子?」の状態だったので
 ようやく女の子だと判ったのですが、びっくりでした。
 思春期の娘を持つ母親の気持ちになりました。
 (初潮を迎えるとか、そんな感じで‥‥)
 初産にもかかわらず、とても立派に産卵を終えた
 彼女の顔は、心なしか、大人っぽいというか
 誇らしげというか、ホロリとしてしまいそうな感じでした。
 私がお嫁に行く条件は「カメも一緒に貰ってくれる人」です。
 やっぱり一緒に行かないと‥‥。
 (た)



・こんにちは。
 私は夕食の準備をしながらラジオを聞いています
 NHKの夕方6時からの番組。そこで、女優の
 高木美保さんがゲストで、テーマは田舎暮らしでした。
 もうそろそろ話も終わろうとしていた時に司会の方がふいに
 「高木さん、カメを飼っているそうですが‥‥」
 と、おもむろに話題を変えました。
 高木さんもうれしそうにカメの話をしておりました。
 どうも話が不自然だと思っていたら、
 どうやらその司会の方もカメを放し飼いしているそうです。
 やはり、「目がたまらない」とのこと。
 名前を呼ぶとちゃんとそちらのほうを見るそうです。
 おそるべし。NHKのアナウンサーまで虜にしてしまうカメ。
 (よ)



・わたし、亀を小学生の頃、飼っていました。
 野菜が好きで、レタスなんかぱりぱりと
 おいしそうに、目を細めて食べていたっけ。
 公園に友達と一緒に遊びに行って
 彼を忘れてきてしまった。
 20分も経ってから彼を置いていた場所に行っても
 スタコラ逃げさったあと。
 あんなに逃げ足の早いやつだとは知らなかった。
 「のろまなかめ」なんて人間のおごりだー。
 (ぺりかん)



・このたび同棲する運びとなり、
 もちろんカメ込みで引っ越しをしました。
 前の部屋では日当たりが悪いせいで
 人工の甲羅干ししか知らず不憫だったんだけど、
 今の部屋は朝日がガンガン当たるので、
 早朝から甲羅干しに励んでおります。‥‥可愛い。
 (し)



・ある日ゲームセンターの亀すくい(残酷!)から
 連れてきたカメを、わたしは飼っています。
 年中、エサのことしか頭にないようですが、
 日光浴をする時の幸せそうな表情を見ると
 そらもう、癒されますよ。
 (む)



・小さいころ、幼稚園前の道路で
 カメが車にひき逃げされる事件が多発し,
 幼稚園の帰り道、道路の真ん中にカメを発見した私は、
 祖母に捕まえてもらって、持って帰ったのでした。
 「亀三郎」と名づけて、タライで飼っていました。
 亀三郎がガリガリとタライの壁をこする音、
 まだ思い出せる気がします。黒くて固そうな爪は怖かった。
 冬が来るので、近所の大きな公園の池に逃がしました。
 逃がす時、水草の陰に小さな亀が泳いでました。
 今でも生きてるのかなぁ、亀三郎。
 (匿名希望)



・亀を飼って、もう6年経ちます。
 実はこの亀は、前に結婚していた人が連れてきた亀で、
 結婚していた時は2匹いました。その当時は
 「もし離婚しちゃったら、この2匹を
  1匹ずつ引き取って、7月7日の七夕の日に会わせよう」
 なんて言っていたのですが、本当に離婚してしまい、
 私はデカい方の太郎という名の亀を引き取りました。
 それ以来、七夕になると、元旦那のことは思い出さなくても、
 もう1匹の手放した亀の次郎のことは思い出します。
 「あ〜、どうしてるかな〜」と。
 そして思い出すのはこの亀のしぐさです。
 つがいで亀を飼ったことのある人は
 見たことがあると思いますが、亀も求愛行動をするのです。
 オスがメスの鼻先に手を伸ばして、その手を
 超ハイパースピードで小刻みに震わせるのです。
 初めて見たときは、これって何?と思ったのですが、
 亀の本で調べてみて、これが求愛行動だとわかりました。
 今では我が家の亀は1匹なので、求愛行動はしませんが、
 当時はそのしぐさを見るたび、なんとも切なくなったものです。
 だって、相手の次郎はメスとはいえ、
 太郎の2分の1サイズで、受け入れ態勢ゼロだったから。
 あ〜、一度でいいから、
 うちの太郎の思いを、ちゃんと成就させてあげたいなぁ。
 (亀飼育暦6年)



・うちもカメちゃんを飼っています。
 体長13cmぐらい、すっごくかわいい!
 最近餌をあげても食べなくなり
 そろそろ冬眠がちかづいてきたようです。
 あたたかい時はときどき
 部屋で放し飼いにしていました。
 階段も降ります。
 というより1段1段おちていきます。
 脳しんとうを起こすのではと心配でしたが、
 けっこう楽しいらしく、
 放すと必ず階段に挑戦しています。
 ところで、カメの性別はどこでみればよいの?
 メスだかオスだかわからない。
 カメ子になったりカメオになったり
 その時の気分で呼ばれてます。
 (千)



・数年前、教育実習に行った小学校には
 小さな池があり、所狭しと亀が住んでいました。
 ある日、わたしが校舎2階の通路を歩きながら
 何気なくその池に目をやると、
 何かがものすごいスピードで池に飛びこみました。
 そのスピードは例えるならば小型の犬くらい。
 ‥‥それは、まぎれもなく、亀。
 のろのろ歩くはずの亀でした。
 はじめて亀の全速力を見ました。
 亀にいったい何があったのでしょう?
 (くり)



・高校の同級生だったユリちゃん。
 背も高くてモデル体型で、美人さんだったんですが
 すごくピュアな部分を持ちあわせた、
 独特の雰囲気の女の子でした。
 彼女とたまたまペットの話になったときに、
 「ユリはカメ飼ってるの」
 とうれしそうに話し出しました。
 夜店の「カメ釣り」以来ずっと育てているとか。
 ミドリガメと聞いて、てっきり手のひらサイズだと
 思っていたのですが、彼女に写真を見せられてビックリ。
 ‥‥まるでお盆のような大きさのカメを
 とびっきりの笑顔で抱えているユリちゃんの写真‥‥。
 「まだまだ大きくなるんだよ〜
  直径1メートルにするのがユリの夢なの!」
 ‥‥え!?
 巨大亀の写真を見ながら幸せそうに話すユリちゃんに
 「おっきくなるといいね」しか言えなかった私。
 獣医学部を目指していたユリちゃん。
 ペット獣医さんになりたいのかと思いきや、
 「ユリは大きい動物が好き!」
 牛や馬などの大型家畜の獣医さんになりたいとのことでした。
 今頃、どこかの牧場でたくさんのメガトン級の牛に囲まれて、
 あの笑顔で働いてるのかなあ。
 あのカメも、2メートルくらいになったのかなあ。
 なってるといいな。
 (い)



・私もカメ(名前はカメ太)を飼っていました。
 まだ私が幼稚園生だった頃のある日、
 祖母と二人でバスに乗っていると、
 そばには、泣く赤ちゃんを連れた新米お母さんが。
 私は、そこにトコトコと歩いていって、
 「あのね、うちでは赤ちゃんは
  泣いてうるさいから飼ってないの。
  赤ちゃんの代わりに、カメ飼ってるの。
  名前はカメ太っていうの。カメ太は‥‥」
 と自慢しまくって、去っていったそうです。
 新米お母さんも、周りの乗客も、苦笑い。
 今は意識のはっきりしなくなってしまった祖母ですが、
 元気な頃は、1年に1度くらいはその話を私にして、
 「あれはすごく恥かしかった」と言っていました。
 なんか、今考えると、ひどい幼稚園生でしたねぇ。
 単純に、カメ太がいかに素晴らしいか、
 幼稚園生なりに自慢したかったのだと思いますが。
 (u)



・小学校のとき、亀飼ってました。
 冬になって「亀は冬眠する」と聞き、庭に埋めました。
 大きくなってから青くなりました。
 (しーちゃん)



・うちの実家には、
 35歳になる巨大なミドリガメが2匹居ます。
 ちょっぴりジュラシックな感じで、
 あまり可愛くはありません‥‥。
 ぜひ見に来ていただきたいものです。
 (さ)



・みんなのカメ自慢を読んで、カメ好きとして
 黙っていられなくなってしまいメールします。
 知人の女性から貰い受けたカメを、
 3年ちょっと飼っています。
 カメなので、ワカメちゃんという名前です。
 彼女がカナダに引っ越すことになり、
 カナダはカメには寒かろうということで、うちに来ました。
 聞き上手なカメで、話しかけると
 こちらの顔をじーっと見つめます。
 つまらない話でも、何十分でも聞いてくれるのでうれしいです。
 一応「預かった」ことになっているのですが、
 その後彼女も私も結婚して、
 すっかり連絡が途絶えてしまいました。
 ときどきカメに「どうしているかねぇ」と話しかけています。
 こころなしか、カメもその話になると身を乗り出すようです。
 やはりお迎えに来てほしいのでしょうか。
 ちょっと切ないです。
 (Tomoko)



・私の姉が飼っていたカメ。
 なぜか私の足の親指に闘争心剥き出しで、
 油断するとパックリ噛まれて流血でした。
 逃げても追いかけてくるし、
 姉は平気で私だけ‥‥カメの頭に似てるから?
 なんだか悲しかったです。
 (いさぶ)



・小学3年生の春、
 父がミドリガメを2匹買ってくれました。
 オスに「カメオくん」メスに「ミドリちゃん」と
 名前をつけて飼いはじめました。
 シラスや煮干し、レタスなどをあげて
 可愛がっていましたが、秋も深まり、父が
 「そろそろ冬眠するぞ」と言うので、
 私は亀の入った水槽を廊下の隅の暗いところに置きました。
 そして、春。
 水槽の中には、餓死したミドリちゃんのミイラと
 カメオくんの甲羅だけがありました。
 「‥‥ミドリちゃんがカメオくんを食べちゃった!」
 私はショックで大泣きしました。
 父は「亀さんの春は人間より早く来るんだねぇ」などと
 暢気なことを言っておりました‥‥。
 それ以来、亀を飼うことはありませんでしたが、
 いまだに大好きで、水族館にもよく行きます。
 私にとって、水族館の主役は
 イルカでもアシカでもマグロでもサメでもなく、亀です。
 (まろ)



・15年前にロンドンにいた頃の話です。
 50歳くらいのユダヤ人の女性に頼まれて
 日本語を教えることになり、
 立派なご自宅へお邪魔しました。
 トイレに行きたくなり、
 6畳間くらいの広さのバスルームへ案内されました。
 そこのバスタブに‥‥いました!
 35cm以上まで大きくなったミドリガメらしきものが。
 そのカメは、入ってきた不審な者(私)を警戒し、
 首を長ーく伸ばし、目はしっかり私を見据えていました。
 目は怒っており、歯が見えました。
 もし、バスタブがもう少し低かったら、
 番犬のように噛みに来たことでしょう。
 聞くと、そのカメは、息子さんが飼いはじめ、
 飼った時は手のひらサイズでだったものの、
 こんなに大きくなって
 バスタブ以外に置いておく場所が見つからないとのこと。
 食べているのはレタスだけなのに、
 やけに闘争的なカメでした。
 その女性は日本語の練習に作文を書いてくれました。
 「私の家には亀がいます。亀はとても長生きです。
  死なないのが、とても嬉しいです」‥‥。
 (千賀)



・イトコの子供が私立の小学校に合格しました。
 電話で「おめでとう」と、その子に伝えたところ、
 「お祝いに買ってもらった亀にえさをあげてるの」
 とご機嫌の様子。
 でも、なんで亀?‥‥合格祝いが亀!?
 (pon)



・高校時代、私の所属していた生物部には、
 2匹のカメがおりました。
 名前を、ブルータスとアントニー。
 ブルータスが小さめでおとなしいイシガメ、
 アントニーが大きめで活発なクサガメでした。
 (本名:マルクス・アウレリウス・アントニヌス)
 どちらも世界史のテスト勉強中に命名。
 しかし、同じカメなのに、何故か!
 アントニーの水槽はすぐに汚れるんです。
 しかも、世の中のうっぷんを溜め込んだような臭い。
 でも、ブルータスはほとんど汚しませんでしたし、
 臭いも大したことはありませんでした。

 「ブルはいい子だわ。アントニーも少しは見習えよ」
 とか思っていたある日、その原因がハッキリしました。
 「クサガメ=くさいカメ」だったんですね。
 それを手のかかる奴とか思ってごめんねと、
 甲羅をたわしで洗いながら謝りました。
 彼はたわしの感触がまんざらでもないらしく、
 目を細めてうっとりしていました。
 そんな日々から離れてもう2年。
 今ごろも元気でやってるかしらと、
 同級生以上に近況が知りたいカメたちです。
 (る・れくま)



・春先で暖かくなってきたのにカメの食欲が極端に落ちて、
 病院へ連れていったときの話です。
 受付でカメの名前などを聞かれました。
 看護師さん 「 カメの種類は何ですか? 」
 ボク    「 クサガメです。 」
 看護師さん 「 お名前は? 」
 ボク    「 カ・・・カプです。 」
 看護師さん 「 じゃ、オスですねー。 」
 そのカメは確かにオスなんですが
 "カメ吉"や"カメ太"って名前ならまだしも、
 何で"カプ"って名前でオスになったのか今でも疑問です。
 ちなみに本当はカプリーヌって名前なんですが
 恥ずかしくて"カプ"としか答えられませんでした。
 ペットとは言え、いい加減な名前を付けるもんじゃありません。
 こんなとこで公表することになるとは思ってもみませんでした。
 しかし、ペットの名前っていったいなぜきくの!?
 後でもらった薬袋に名前があるわけでもなく‥‥。
 カルテに名前を書いているんでしょうかねぇ。
 
 診察の結果、眼薬のような容器に入った
 抗生物質をもらいました。カメの口に入れるものですが
 実際は眼の方にタラッと流れていって
 目薬になっちゃってましたけど‥‥。
 (匿名希望)



・うちもカメを飼っています。
 20年程前に、友人宅よりホームステイにきたのですが、
 先方の都合でそのまま永住しています。
 全長25cm、年齢不詳、ちくわと金魚が大好物。
 クールに見えて熱いヤツ。名前は「ツルちゃん」です。
 (まゆげ)



・2年前の夏、我が家に亀が迷い込んできました。
 犬の散歩に行こうと、ドアを開けたら、なぜか亀。
 たらいに入れて、餌も買って、
 「福亀堂(ふくかめどう)」と名前もつけて、
 それなりにかわいがって、迎えた冬。
 なんとなく動きも鈍くなってきたなあと思ってたら、
 知り合いが「たっぷりの落ち葉で埋めてやると冬眠する」と
 言ったもんだから、たらいを落ち葉でいっぱいにしました。
 春が来て、ドキドキしながら落ち葉をよけたら、
 ピクリとも動かない福亀堂さん‥‥。
 「鶴は千年、亀は万年。
  今年が一万年目だったのね‥‥」
 というのは、よくある話です。
 (がみ)



・小学5年生の男の子が話してくれました。
 「うちのばーちゃんが
  ぼくのカメを散歩に連れて行きました。
  途中でかめを見失ってしまって
  カメは一人で帰ってきました」
 ‥‥カメより遅いのか、ばーちゃん。
 (カヨ)



・私がまだ小学校6年生だったころの
 友達が亀を飼い始めて
 「うちの亀、『おぬくん』っていうの」
 変わった名までだなぁ〜と聞くと、
 フルネームは「われおぬし」と言うのだと‥‥
 小6でそのセンスかよ!
 (mizue)



・先日、鴨川シーワールドへ行きました。
 イルカやアシカなどの名前って、
 みんな「ラン」とか「ラッキー」とか、
 カタカナモノなんですけど、亀は、なぜか「のぶゆき」。
 ひらがなで、「のぶゆき」なんです。
 「なんでそんなに普通なんだ?」
 というぐらい、普通の名前が付けられていたのが、
 いちばん印象的でした‥‥。
 (マユゲネコ)



・わたしの飼っている亀の名前は「空」です。
 本当は「アンドレ」と名づけるつもりだったのですが
 本人が気に入らなかったようで、
 何度「アンドレって名前をつけたいんだけど‥‥」と
 相談しても、水の中にぶくぶくと潜ってしまうので、
 やむなく変更しました。
 「空」という名は気に入ってくれているようです。
 (にゃり)



・私の実家には踊るミドリガメがいます。
 弟が小学生の時にお祭りで買ってきて、そろそろ20歳。
 30cmほどの大きさになりました。
 このカメが踊るんです!
 甲羅を爪でガリガリやると、
 カラダを持ち上げて左右にふるんです。
 その姿がとってもかわいい。
 (ふー)



・亀の性別はどこでみればよいの?というのがありましたが、
 亀は甲羅で性別がわかります。
 甲羅の腹の方が少しへこんでいるのがオスで、
 平らなのがメスです。
 あと、亀の寿命は普通30〜50年です。
 (東輝)



・カメの性別、お腹を見て、へこんでいたらオスです。
 それはどの亀にも共通なのかは分かりませんが、
 特に陸ガメの様に甲羅が高く盛り上がっている亀の種類は、
 交尾をする時、
 オスがメスの上に乗っかる時の便宜を図るためだそうです。
 今はアパート住まいで、大好きな犬が飼えないので、
 亀を飼おうかと心動かされています。
 (す)



・私は保育士をしています。保育園で亀を2匹飼っています。
 名前は子供がつけたもので「かめじろう」「らら」といいます。
 以前は「かめたろう」も居たのですが、
 飼育ケース(単なるフタなしの衣装ケース)の清掃中に
 まんまと脱走したようです。気付いた時にはいなかったと、
 当時、亀担当だった保育士から伝え聞きました。
 食欲旺盛な時期には、人の足音を聞きつけて、
 足音のする方へと飼育ケースの中を
 右往左往していた2匹ですが、最近はもう、
 エサをやっても迷惑そうな顔をするだけです。
 そろそろ保育室の隅でケースに段ボールをかけられ、
 「セミ冬眠」する予定です。
 (ricca)



・友人はかれこれ25年ロシアの陸亀を飼っています。
 冬眠の頃になると、
 「ばいばーい、また春にねー」と庭に放すそうです。
 春になると、玄関のドアをガリガリとひっかく音がし、
 ドアを開けると、泥だらけで亀が戻って来るそうです。
 その後、高層マンションの11階に引っ越し、
 その亀はベランダの一角で飼われています。
 ある台風の日、家族でお茶を飲んでいると
 窓の外を何か黒い塊が飛んでいき、みんな、すぐに
 「‥‥亀だ!」と、わかったそうです。
 亀は避雷針に引っかかっており、絶体絶命の状態で、
 でも家族である亀を見殺しにはできないと、
 長男が暴風雨の11階で命がけで亀を救出したそうです。
 そんなにまで大切にされている亀なのに、
 いまだオスかメスかもわからないそうです。
 (かもめ)



・うちのばあさまは趣味で野菜づくりをしています。
 その畑の下方には池があり
 毎年夏になると、ばあさまの戦いが始まります。
 毎朝5時ごろになると、
 亀たちがおいしそうに実ったきゅうりだけを狙うんです。
 ばあさまが、「明日食べごろだな」と思うと
 それがまるでわかったかのように、
 次の日には、みごとにかじられてるんです。
 防御ネットを張ってみましたが、あやつたちは
 ちゃんとネットの下をくぐってしまう。
 悔しそうなばあさまを見かねて
 ある朝、私が畑へ亀をこらしめに行きました。
 おや?あいつか!ネットの外だわ!にっくき盗人亀め!
 じりじりそーっと近づいて手をのばしたとたん、
 あやつの首がぐっとこちらを向き、
 一瞬、目と目が合いました。
 そしてふたりの時間が一瞬止まりました。
 そのあと、「‥‥しもうた!」と思ったのか
 くるんときびすを返すと、そりゃあもう、
 一目散になって茂みに逃げこんで行きました。
 今でも忘れられません、あの目。
 人間の泥棒でも、見つかるとあんな目をするのかなあ。
 (ゆう)



・何年か前、田んぼに水を入れるために、
 近くの池の水門まで行った父が
 びしょびしょになって父が帰ってきました。
 父の手には‥‥亀一匹。しかも特大サイズ。
 「いやあ栓をぬいたのにだー、
  水がひとっつも流れんのだー
  おかしいと思ったらこいつがはまっとってのう、
  ほんま、スポッとはまっとって、抜くん大変やったわぁ。
   溺れたらかわいそうやけん、連れて帰ってきた」
 亀、ばたばた暴れていました。
 おとうさん、亀って水のなかでも
 だいじょうぶやと思うけど‥‥。
 しばらくして、恩人を裏切って亀は脱走。
 家に帰っただけなのでしょうが、
 父はややさみしそうでした。
 (まっしゅ)



・わが家の実家にも
 昔、ミドリガメ(太郎・オス)がいました。
 小学2年生の冬からだいじに育てること15年。
 大きさも20センチくらいになっていました。
 実家がクリーニング屋で、水槽に入れて
 駐輪場に置いて飼っていたのですが、
 お客さんのお子さんとかからも
 「でっかいカメ!」と言われ、
 近所の子供たちの間では話題だったようです。
 ところがある日、太郎が忽然と水槽から消えていました。
 まわりを探してもどこにもいません。母親は
 「きっと子どもが持っていっちゃったんだよ」
 と言い、わたしもあきらめかけていました。

 すると、1ヵ月後‥‥。
 うちの前のドブでガサガサという音が。
 ネズミか?と思って見てみると、なんと太郎が
 「ただいま!」と言わんばかりに手を動かしてました。
 「おおお!1ヶ月も何してたの!」と言ったけど、
 太郎は「早くエサをくれ」といわんばかりで、
 その日はたくさんの刺身をあげました。
 一体どこに行っていたんでしょうねぇ‥‥。
 それともドブで助けを求めていたのに
 1ヶ月私が気づかなかっただけかもしれない。

 その数か月後、またいなくなってしまったのですが、
 今度はとうとう帰ってきませんでした。
 1回目の脱出で味をしめてしまったか。
 今ごろどうしてるんだろう?
 (み)



・アメリカに住んでいた時、
 息子の誕生日に買ってやったカメに、
 ステファニーと名づけました。
 店でメスだと言われたので女の名前をつけたのです。
 しかし、獣医さんに見てもらった時に
 「これはオスだ」と言われたので
 名前は自動的に「スティーブン」になりました。
 が、しかしその後しばらくしたら、
 このスティーブン君は「卵」を産んだのです。
 かくして名前は再び「ステファニー」に‥‥。
 (のぶ)



・わが家に今年やってきたカメ。
 6歳の娘の誕生日プレゼントでした。
 最初一匹でしたが、かわいそうだとすぐに2匹に。
 娘がつけた名前は「こい」と「うすい」。
 甲羅のガラが濃いのと薄いのと、だそうです。
 昔、カメを飼ってたものの
 冬眠からかえってこなかったという暗い過去をもつダンナ。
 せっせと復讐するかのように、
 カメ用の浮島やら保温用のライトやら
 やたらつぎこんで、なんだかすごいことになってます。
 このカメ達それなりに大きくなってますが、
 みな様のメールのように長生きしてくれたら
 わたしの娘もカメ連れてお嫁にいくのかな?と思っております。
 (み)



・姪が高2の時、突然「カメがほしい」と言って、
 近所のペットショップに買いに行きました。
 戻ってくると、その手にはビニールに入った2匹のカメが。
 聞くと、店内にいた見知らぬおじさんが、
 「1匹だけじゃ、かわいそうだから、
  もう1匹、おじさんが買ってあげるよ」
 と言って、買ってくれたそうです。
 素直な姪はお礼を言ってもらって来て、
 「カメ吉とカメ子」と命名しました。
 当時の大きさは夜店サイズでしたが、
 いまじゃ、30cmぐらいに。何でも食べます。
 ある時、夜店で釣ってきた「金魚」を入れておいたら、
 いつの間にかいなくなっていました。
 でも信じられなくって、もういちど金魚を入れてみました。
 動きが鈍いと思っていた私たちは、目がテンになりました。
 10匹の金魚がたったの3分でもののみごとに消えました。
 飼い始めて以来、水槽を3回買い換えました。
 いまじゃ、一人では持てません。
 おふろ(水槽の水を換える)の時に、甲羅をたわしで
 ゴシゴシすると気持ちよさそうな表情をします。
 カワイイもんです。
 40年ぐらい生きるそうですね。
 私はどうなっているんだろう‥‥?
 (りー)



・わたしの家でも亀を3匹飼っております。
 1匹は9cmでオスです。
 その子がたまに大事なアレを見せてくれます。
 結構立派です。
 (ぐーふ)



・昔ミドリガメやら金魚やら文鳥やら
 動物をたくさん飼っていました。
 ミドリガメの水槽を掃除するとき、
 横着して金魚の水槽に入れたら、
 「パクッ!」と金魚を飲み込むように食べてしまいました。
 恐ろしかった‥‥金魚さんごめんなさい。
 ミドリガメをとてもにくらしく思えました。
 今では金魚と亀の水槽は別々に洗っています。
 (ライナス)



・小学校2年生の時、
 県内作文コンクールに入賞しました。
 タイトルは「わたしのかめ」。
 「友だちがいないので毎日かめと遊びます」
 という、今読めば軽いひきこもりか?と
 本人ながら心配になるくだりにはじまり、
 本当に毎日遊んでいるだけあって、
 よくぞここまでカメのことが分かっているわね、
 という、カメ愛に満ちた作文でした。
 作文上でわたしは
 『しっぽが長いとオス、短いとメスです』
 と意気揚揚と書いているのです。
 どこで仕入れた情報なのか分からないのですが、
 自信満々に書いているのです。
 これは本当なのでしょうか?
 もしかして、県内の小学生および先生、
 親御さんたちに誤った情報を流してしまっているのかなぁ。
 (カムヘール)



・ウチの実家にも、カメがいます。
 妹が小学生の時、
 クラスで飼っていたカメを引き取って来て
 もう15年くらいになります。
 水槽の端に足を引っかけて脱走するたびに
 水槽が大きくなりましたが、
 今ではプラスチックの衣装ケースが住まいです。
 よく居間で放しているのですが、
 お気に入りの場所は父の座椅子で、
 父が座ろうとするとそこで寝ていて、
 父は「わっ!」とよく驚いています。
 家へ帰った時真っ暗で誰もいなくて、
 居間の電気をつけたら、カメが部屋の真ん中で
 留守番をしていたこともありました(寝てたけど)。
 えさは普通に「カメのえさ」ですが、
 たまに刺し身をあげると目の色が変わります。
 うちのは15センチくらいなのですが、
 みなさんのメールを読むと
 まだまだ大きくなりそうなので、とっても楽しみです。
 (あいちゃん)



・うちは田舎で周りには田んぼと用水路があり、
 そこにはクサガメや捨てられて住み着いている
 アカミミガメ(ミドリガメ)もたくさんいました。
 彼らは初夏に産卵します。小学生の頃ある日の夕方、
 家の庭木の下に一匹の大きなアカミミガメ。
 モゾモゾ、何かをやっています。
 もしや!と思ってよく見ると
 後ろ足で穴を掘っていたんです。
 刺激にないようにそっと近づいて観察しました。
 不器用な足でそれほど軟くもない土を
 小一時間かけて穴を掘るカメ‥‥
 「カメ根性」を感じました。
 そしてビー玉くらいの白い綺麗な卵を産みはじめた!
 顔は小さいし暗かったので、
 涙を流してたかはわかりませんが
 7〜8個くらい生んで、
 穴を埋めてどこかに行ってしまいました。
 次の日からその場所に囲いをつけて
 生まれたてミドリガメを楽しみにしてました。
 しかし、1月経っても、2月経っても、
 赤ちゃんガメは見られず、
 ある日とうとう掘り返してみると、
 そこにはなんにもありませんでした。
 最近のカメ話を見てふと思い出し、
 あの亀はまだ生きてるのかなぁと、
 懐かしく思い出しました。
 (ぷっぺぺ)



・小学生だったころ、亀を飼っていました。
 ある日、父が、いつも水槽の中にいて
 あまり動かない亀を見て、
 「散歩をさせよう」と言い出しました。
 「亀なんかをどうやって散歩させるのか?
  そもそも紐はつけるのか?」
 と家人全員が不思議に思っていると、
 父はなんとドリルを持ち出したのです。
 そう、あの木に穴をあけるドリルです。
 家人全員が「やめたほうがいい」と言うのも聞かず、
 父は亀の甲羅の端っこに、ドリルで穴をあけて
 ビニールテープのような紐をそこに結びつけ、
 たいそうご満悦な様子で、
 近くの川に散歩に連れて行きました。
 そして数分が経ったころ、
 父は紐だけを持って帰ってきました‥‥。
 聞けば、近くの川に紐をつけたまま亀を放したところ、
 いつの間にかいなくなってしまったのだそうです。
 (よいこ)



・職場の上司の結婚式に行きました。
 彼女はスラッとしたモデル体型で、
 徹夜も激務も外回りも工程管理もへっちゃらさ!と
 バリバリ仕事をこなす美人さんでした。
 フランス料理店でのレストランウェディング、ステキだった。
 料理もおいしくて、ワインやシャンパンも
 いい物がどんどん出てきました。
 地元テレビ局のアナウンサーが式の司会をしました。
 アナウンサーさんは紹介してくれました。
 「二人の初デートでは、
  アカウミガメの産卵を見に行ったそうです。
  ロマンチックですね!」
 ‥‥そうかなぁ。
 (智)



・うちの亀の「ぽけ」は
 ずっと人間と一緒に過ごしているので、
 どこを触ってもされるがままです。
 特に喉を撫でられるのが好きらしく、
 撫でていると「もっと撫でれ」と言わんばかりに
 首をにょんとのばしてきます。
 (た)



・子どもの頃、庭の隅で
 古いたらいに亀を飼っていましたが、
 庭をつぶして増築することになったので、
 近くの神社の「亀池」に放しました。
 その亀池には重なりあうようにたくさんの亀がいるんです。
 なかには甲羅に「田中」などと
 ペンキで名前が書かれた亀もいて、
 父が「ウチも書いとこう」と言うのを
 妹と必死で止めたのでした。
 (さ)



・過去に何度もカメを飼いました。
 いちばん最近飼っていた「ガメラ」が、
 ある冬の日、元気がなかったので、水槽を
 きれいにするついでにお風呂に入れてやろうと思いました。
 いつもなら、甲羅をたわしでこするだけなのですが、
 その日は何を思ったか「もっとキレイになるかも」と
 超音波洗浄機に入れてしまったのです。
 メガネとか実験器具を洗う、あの「超音波洗浄機」です。

 人間だって超音波風呂ってのがあるし、
 体にいいだろうと思ったのでした。
 ほんの数分甲羅を洗ったのですが・・
 翌日、ガメラは死んでしまっていました。
 元気は風呂に入れる前からなかったけど、
 超音波がいけなかったか、と今でも心が痛みます。

 ちなみに私の死んだ祖父の名は「亀雄」といいました。
 子どもの頃、私の飼ってるカメ死ぬと、
 祖母は「おじいちゃんが悲しむから」と必死に
 カメが死んだことを隠していた‥‥それを思い出します。
 (スイカ)



・昔、うちに亀がいました。
 飼いたいとゴネた弟がすぐに飽きて
 しかたなく母は、大きめだった
 台所の「シンク」で亀を飼ってました。
 ゴキブリもやっつけられるという
 洗剤の泡がかかっても、お湯がかかってもへっちゃら。
 そんな時は「ちょっとごめんね〜!」という
 母の言葉がわかるのか
 まるで波をやり越すように首を伸ばしてました。
 一応「川上」が彼の席でしたが
 生の肉を見せると素早く寄って来て首を伸ばして催促。
 その食べっぷりが結構コワかったのを思い出します。
 冬になって動きが鈍くなると
 母は冬眠用ベッドである「メロンの箱」を出して来て、
 タオルを底に敷いて彼を入れ、蓋をして暗所にしまいます。
 そのまま全く何もせず、ある日ゴソゴソと音がしたら
 彼が冬眠から覚める日、春が近づいた日というわけで
 蓋を開けてやると自分で這い上がって脱出、そして
 また「シンク」の定席へと戻って来る、の繰り返しでした。
 弟が公園で見失ってしまう時までは。
 (ひろ)






カメを飼っている人って、
割とのんびりしていて、ナイスですよねぇ。
あと、なんだか小ネタ好きの人が多いような気もします。

秘かに人気だったコーナーを、お送りいたしました。

あなたの飼っているたのしい生きものばなしなども、
ぜひ、お送りくださいませー。

では、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう。

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
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2002-12-09-MON

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