ほぼ日・デリバリー版。

第40号 格言なのか?


こんにちは!

今日も、わたくしデリバリー版番のメリー木村が、
とっても好きだったコーナーをご紹介したいと思います。

今年の春先にデリバリー版でお送りしていた、
「格言なのか?」という特集ものです。

「格言なのかなんだかよくわからないけど、
 その人だけが使う妙な台詞まわし」
「先生がいつもつぶやいている言葉」などなど、
ほとんど感動とはかけ離れたものばかりなんですけど、
これは、みなさんから届くメールを、
いつまで眺めていても飽きないんですよねぇ。
ほんとうに、展開するほどに楽しい企画でした。

もちろん、気楽に読めるものばかりですので、
どんどんみなさんの話題が脱線しつづけていくことに
注目しながら、読んでみてくださいねー!!!

それじゃ、さっそく、どうぞ。







・「このバッグの大きさなら、
  『こりょこう』にイイわね!」
 と言う母は独特な言葉の使い方をします。
 例えば、わたしが「割とキレイだね」と話すと、
 母は「割と、がつけばカラスも白い」と言います。
 また、「今日のご飯何にする?」と聞かれて
 わたしが「何でもいい」と答えると、
 「何でもいいは、相談のクズ!」と言い放ちます。
 ・・・こっちのほうは、ちょっとうまい。
 (ま)



・私は「それぐらい察しろよ」という言葉が何か嫌で、
 「言わなかったことは、なかったこと」
 (伝えなきゃ誰にもわからない)
 と言って周囲と自分を洗脳してます。
 猪木さんの「元気があれば、何でもできる」も
 最近気に入ってて、よく使ってます。
 (akkosun)



・私のうちにもヘンな格言があります。
 20年前に亡くなった祖父は、人が言う冗談に対して
 「冗談は半分本気」と言っていました。
 今でもそれを思い出して、彼が
 「浮気しちゃうかもよ~」的な冗談を言うと、
 「冗談は半分本気なんだよ!」と言って脅します。
 ドギマギする彼を見て、
 やはりじいちゃんの格言はホントだ、
 と実感してる私です。
 (アヤ)



・「何でもいいは、相談のくず」
 はうちの母も言いますよ。他には、
 「ありがとうなら、芋虫は二十歳」とか言う。
 (匿名希望)



・子どもの頃、祖母から教わった言葉に
 「夏の夕焼け、川越せ川越せ、秋の夕焼け、鎌研げ鎌研げ」
 というのがあります。
 夏の夕焼けは明日は雨だからいまのうちに川を渡っておけ。
 秋の夕焼けは明日晴れるから
 刈り入れに使う鎌を研いでおけという意味だったと思います。
 祖母はずいぶん前に亡くなりましたが、
 夕焼けを見ると思い出します。
 (きくぞう)



・我が家の格言は
 「相手にそう感じさせたら、言ったも同じ」。
 そんなつもりで言ったつもりがないことでも
 相手が嫌な風に受け取ってしまったり
 間違って受け取ってしまったら、言ったも同然。
 相手にどう聞こえるかまで考えて話しなという意味。
 この格言のおかげで、わたしは
 すっごく気を使う子になってしまった・・・。
 (かおりん)



・うちの母はコンニャクを食べる時に必ず
 「こんにゃくは~、あした食べてもこんにゃくぅ~♪」
 と言いながら食べます。
 (てくてく)



・兄は、わけがわからない時に
 「わけ若人あきらだ」と言います。
 (う)



・わたしのお母さんは、
 関わり合いにならない方がいいという時に、
 「関わり合わんがケサ松!」と言い切ります。
 友達のお母さんはかわいそうなものを見た時、
 「あああ、あわれ三吉」と言うらしいです。
 ケサ松に三吉・・・誰?
 (こい)



・ありがとうなら芋虫は二十歳、
 という格言が出ていましたが、私の両親は
 「ありがとうさん、みみずはかあさん」とよく言います。
 ・・・格言じゃなくて単なるダジャレです。
 (匿名のかた)



・前回のデリバリー版の格言で、あわれな時に
 「あわれ三吉」と言う人を見て、思わず書いています。
 うちの母は、同じ状況で、
 「あわれ三ちゃん、屁のなみだ」と言います。
 小さい頃からしょっちゅう聞かされていたので、
 私も、あわれと来ると三ちゃんと出てきます。
 うちの母の言う三ちゃんは、
 三吉と同一人物ではないでしょうか?
 (由香里)



・母は、おなかいっぱい食べた後
 「あ~うまかった、
  うし負けた、ブタになった」と言います。
 ・・・母の体形はその通りです。
 (ひ)



・私がまだ反抗期の中学生だった頃に、
 母と口喧嘩をしていたら、母は、
 「何でも努力せなあかん!
  女のマタの力と書いて『努力』と読むんじゃ!」
 そう真剣な顔で言い放った後、自ら吹き出してました。
 ケンカ中に取り残された私は、笑うこともできず。
 お母さん・・・?
 (ふく)



・格言メール宛てです。
 妹とケンカしそうになった時、おばあちゃんは、
 「喧嘩するなら山で相撲を取れ!」と言いました。
 そして、ご飯中にふざけていると、
 「伸びたり縮んだりせんとたべてしまい!」と。
 ・・・伸びても縮んでもないよ。
 (ほぼねえちゃん)



・うちの母に「今日雨降る?」ときくと
 「降れば雨」と答えます・・・。
 (KAKKO)



・浪人時代の予備校の英語教師は、
 生徒が間違った答えを言うと
 「口からでまかせ、歯抜けのそうめん!」
 と叫んでいました。
 (Mumul)



・話題の「あわれ三吉」の三吉くんですが、あれって、
 歌舞伎(本当は人形浄瑠璃なんだけど、ま、イイヤ)の
 「恋女房染分手綱」のなかの三吉っていう馬追いの少年で、
 「屁のなみだ」は「あわれ三吉、血のなみだ」という
 セリフのもじりですねぇ。
 (papu)



・小学校三年の時、小早川先生は、
 てろてろした生徒をしゃきっとさせたいと、
 「あんぽんたんの川流れ!」
 と叫ぶ決まり文句を持っていました。
 (まりこ)



・ダンナは、わけが分からないときに
 「わけワカメ、意味トロロ」と言う・・・。
 (なべぞ)



・もう、なんてことを、
 というような状況になると、母は必ず
 「なんたることぞ、サンタルチア!」と言います。
 元ネタをいつか聞こうと思っているのですが、
 そのセリフの時は怒り気味なので、聞けません。
 (みんく)



・母は、魚の話題が出ようものなら間髪入れず、
 「ブリがぶりっと屁をこいた、
  タイがたいへん臭いと言った、
  コイがこっちも臭いと言った」
 そのほか、
 「ありがとさんたらイモムシゃ二十歳(はたち)、
  ヘビは二十五で嫁に行く」
 「たいしたもんだよ屋根屋のふんどし、
  粋な姉ちゃん立ち小便」(このへんは寅さんから?)
 などなど、まだたくさんあるんですが、
 そんなことをよく言ってます。
 (びび)



・上司が、やる気の見えない子に必ず
 「まったくお前らは、やる気なしんこ太郎だな!」。
 そして、分かり切っていることを聞くと、
 「そんなことは、はっきり花子だ!」と言います。
 太郎と花子が誰かときいてみたら、返事は、
 「そんなこともわからないヤツは、
  コスタリカに行ってしまえ!」でした・・・・。
 (まり)



・中学校1年のときの担任は、
 時々ぶちきれて生徒に頭突きをしてきたものですが、
 そのときの決まり文句が、
 「すっとこどっこい、おっぺけぺ!」でした。
 怒られている私たちは、いつも頭突きをされながら
 「・・・おっぺけぺ?」と首をひねっていました。
 (まき)



・わたしはずっと、
 「隣のケーキは大きく見える」
 という格言があると思っていました。
 (ひま)



・うちのばあちゃんは、腰を下ろすとき
 「どっこい土瓶の質流れ!」と言います。
 私はそれを七流れだと思っていて、
 土瓶は流れ流れてどこへ?と思っていました。
 (Tutu)



・私の高校時代の数学の蝶野先生は、
 教科書を忘れた者を見つけると必ず
 「カラスの鳴かない日はあっても数学の無い日はない!」
 と言ってました。
 (はやし)



・おばあちゃんはシジミのお味噌汁を飲むと必ず
 「五臓六腑にしみわたるねぇ」と言います。
 (みどり)



・だんなは、食事の後お腹がいっぱいになると
 「もう満腹たぬきおやじだよ!」と言います。
 ・・・お腹が出っ張るという意味?
 (Naomi)



・夫は3日に1度の割合で
 「人は好きずき、おできはずきずき」といいます。
 (かわ)
 


・中学校の頃の英語の先生は女の人のことを
 「怒りゃ膨れる、叩きゃ泣く、殺しゃ夜中に化けて出る」
 と言いながら、授業で女生徒を叱っていました。
 なんだか忘れられない言葉です。
 (白いういろう)



・兄は、バッチリと云う時に
 「ばっちしエジプトだぜ」と言ってましたが、
 なんでエジプトなんでしょう・・・?
 (う)



・ぼくと弟がお母さんに「腹減った」というと、
 お母さんは必ず「腹減ったら田ぁ作れ」と返してきます。
 (た)



・なぜ授業中の先生は口癖が多いのでしょうか?
 それは、講義をするにあたりある種の「マイ・リズム」が
 必要になってくるからだと思います。
 (st)



・中一の時の数学の先生は、授業の最初に必ず、
 「みなさんこんにちは。
  何の為に生きるのか? 何を求めて生きるのか?
  わたくし五十歳。それでは授業を始めます」
 と、まるで歌うように言っていました。
 (junjunjun)



・中学のときのともだちは、
 都合の悪いことが起きると
 「人はそれぞれ。たこはイボイボだよ」
 と言ってました・・・。
 (みん)



・うちの母親は、寝る前になると
 「あしたの為にその1、寝るべし!」と言います。
 ・・・あしたのジョーの丹下さんみたい。
 (みこ)



・小さい頃、母がよく
 「目は臆病 手は宝」と言ってました。
 案ずるより産むが易しみたいな意味です。
 膨大な仕事で手をつける前から
 いっぱいいっぱいになりそうになった時に、
 わたしは自分の”手”を信じて
 とにかくやってみることにしてます。
 そうすると意外とあっさり片付くこともあって、
 ”目の臆病さ”を改めて痛感させられます。
 (izmk)



・高校の物理の先生はいつも、
 「学習効果は、黒板からの距離の2乗に
  反比例する。だから前の席に座りなさいよ」
 と言っていました。
 (ちびこ)



・パートおばちゃん(職場の先輩)に
 作業はこういう感じでいいですか、と確認すると、
 「立派立派。リッパにカッパ着せて、
  スリッパ履かせたいみたい」とほめてくれた。
 けっこううれしかった。
 (古)



・前回のデリバリー版で頭突きの話を読みました。
 わたしも中学時代に教頭先生の怒りを買って、
 頭突きをされたことがありました。
 生徒数人が並ばされ、次々と頭突きをされる中で
 「あなたたちも痛いでしょうが、わたしも痛いのです!」
 と叫んでいた教頭先生が忘れられません。
 ・・・痛いなら頭突きしないでよー。
 わたしたち以外にも
 頭突きを受けた人がいることを知って
 うれしくなりました。
 (かばさわ)



・前回のデリバリー版で出てましたが、わが家でも
 「一姫、二太郎、三なすび」って言っていました。
 ちなみにわたしは三なすびなのです・・・。
 (なっきぃ)



・さっき届いたデリバリー版の
 「腹減ったら田ぁ作れ」を読みました。
 実はそれに続きがあるんですよ。
 「腹減ったよ」とわたしが訴えると、
 父は秋田弁でいつもそれを言います。
 「腹減ったら田ぁ作れ。田ぁ作れば汚ごえる。
  汚ごえだら洗え。洗えば濡れる。濡れだら乾かせぇー」
 ・・・腹が減ったという主題はどこ行った?
 (ア)



・いま、インドのニューデリー日本人学校では、
 「ダジャレコンクール」を定期的にやっています。
 子供たちが昼休みの放送で
 「中国のハエは、ちゅっごくはえぇ」
 とかシャウトするんですが、
 デリバリー版をネタ本にして参加したら
 グランプリをとっちゃうんじゃないかなどと
 ひそかに思っています。
 (あき)



・わたしが幼稚園児だった頃、
 送迎バスの運転手さんは通行止めなどにあうと
 「あらまっちゃっちゃ~。でべその宙返り!」
 と言っていました。
 ・・・今でも意味がわからないよ!
 (ぴょん)



・母は
 「煙がぼんどんぼんどん出てるわ」
 と言っていました・・・?
 (い)



・我が家の3才の娘は、よく隣の家に遊びに行きます。
 そして、隣のおじさんのオヤジギャクを仕入れてきます。
 先日「しまったしまった島倉千代子」を覚えてきました。
 (これは、島木譲二サンのギャグかしら?)
 そのまえは、「ありがとサンキュー豆電球」でした。
 また、何か仕入れてきましたら、メールいたします。
 ・・・すべては、隣のおじさんの腕にかかってますが。
 (むつ)



・高校の地理の先生は、雨が降っていると必ず
 「外は雨・・・中は地理・・・」
 と言ってから授業を開始してました。
 どういう意味があったのかなぁ。
 (ちゃま)



・我が家の格言は「バカさは若さ」。
 バカと非難されるような事ができるのは、
 気力充分で前向きな証拠って意味みたいです。
 これを気に入って使っていたおばあちゃんは
 この前亡くなりましたが、
 気持ちは若いまま死んでいけたので、
 幸せだったと思います。
 (就職パーマ)



・高校の頃の塾の英語講師は、
 当てられて答えられない生徒に
 「こらこら。
  そんなこともわかんないようじゃ、
  こまりたんこぶだぞ!」
 と言っていました・・・。
 (やあ)



・仕事仲間の年配の方は、
 仕事が終わってその方が先に帰る時、
 一人残される私にいつもこう言います。
 「ネズミにひかれないようにねぇ~」
 ・・・格言なの?
 わたしはいつも笑って
 「は~い、ひかれないように気をつけま~す」
 と答えています。
 (TOKO)



・小学校の時の先生で、私語をしていると
 「黒板みぃ~よ、オ~ソレミーヨ!」と
 必ず言う先生がいました。
 (よ)



・母は「行ったら手ぶらで帰ってくるな」と言います。
 要するに、何か物を置きに行ったら、
 ついでに次に使う物を取ってこいという意味です。
 ズボラを奨励しているとしか思えません。
 (まゆ)



・今日、私がちょっとした変なことを言ったため、
 父に「とんでも8分、歩いて16分」と言われました。
 (まろ)



・部長は何か真面目に良いことをすると自慢げに
 「俺は真面目のマーさんだからなぁ」と言います。
 ・・・誰?
 (匿名のかた)



・小田急線車内でのアナウンスが忘れられません。
 「あ、つぎは~♪ しんじゅくぅ。
  あ憧れの~♪ しんじゅくう。
  どなたさまも~♪
  あぁ、お忘れ物のないように~♪
  あぉお気をつけえ~、あ、くださいますよう~。
  あそして~。傘~♪
  雨降りにい~必要なあ~♪
  あぁ、傘は~特にぃ~♪
  あお気をつけくださいませえ~♪ あ、到着ぅ~」
 わたしは、アナウンス聞きたさに、
 用もないのに小田急に乗ったりしました。
 (もく)



・こないだ小田急線に乗っていたら、車内アナウンスで
 「次は~♪ よよぎふへはら。よよぎふへはら」と言ってた。
 (リッケン)



・中学の時の担任はストーブの時期に
 教室のドアが開けっ放しになっていると、
 「開けたら閉める!閉めたら開けるな!」
 と言ってた・・・実践したら出られなかった。
 (しぐ)






このコーナー、なんだか
妙な味わいがあって、好きなんですよねぇ。

あなたのまわりの「格言なのか?」な話なども、
ぜひぜひ、およせくださいませ。

では、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう!!!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-11-27-WED

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