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第32号 間取り図の世界。
こんにちは!
今日は、割と地味かもしれないけれども
読みごたえのある特集を、お届けしましょう。
「間取り図の世界」というミニ企画です。
はじめはのどかに
「わたし、案外、新聞広告折り込みの
間取り図が、好きなんですよねぇ‥‥」
「わたしもわたしも!」
というメールを取り上げて来たのですが、
そのうちに、テーマがすこしずつ変わっていくのです。
「間取り図を書く側にいる、
建築設計関係者の仕事のハードワークぶり
(間取り図を見るのもつらいぐらい細かい仕事)」とか、
「わたしが小さい頃に間取り図に憧れたのは、
それは、現実逃避のためなのです」とか‥‥。
とにかく、間取り図から浮かび上がる
人生模様みたいなコーナーが、今年の初夏に流行りました。
では、どうぞまとめておたのしみくださいませ!
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・私は建築フェチとでも言いましょうか。
とにかくあの新聞に折り込まれている、
建物(マンションや一戸建て)の
間取り図を見るのが大好きなんです。
小学生の頃から物件の広告だけ引き抜いては、
眺めていたものです。
だからといって建築に特別興味があるのではなく、
自分は理学部で物理をやってます。
自分でも何が楽しいのかなんてわかりません。
「ふ〜ん!ここに窓が来るか〜?」
「おっ、この廊下はいいな〜!」
特に廊下の長さに注目してしまいます。
でも、最近長い廊下のある家なんて珍しいですよね。
寂しいなぁ。
(pon)

・デリバリー版で「間取り図好きな方」を発見して、
特別に嬉しい毎日をすごしております。
「自分でも何が楽しいのかわからない」
というコメントに、心の底から共感します。
私の場合は、住宅の間取り図を目にすると、
「とりあえず玄関から入って、
リビングでくつろぐでしょう?
ご飯を食べてお風呂に入り、寝て・・・
そして朝日で目覚められるのかどうか?」
そういう一連の行為を、間取り図の上で
いちいちシミュレーションしてしまいます。
楽しいから、ってわけでもないんですよ?
なんか、一軒一軒、
どうしても、義務感にかられて・・・・。
日曜の朝はチラシが多いので「結構忙しい」です。
間取り図への執着をお金にする方法が分からず、
いま、わたしは法律で食べてます。
(お)

・「折り込み広告の間取り図が大好き」
というメールがデリ版で紹介されていましたが、
私も子どもの頃から、あの平面図を見るのが大好きで、
大学は、建築学科に進みました。
その後、思うところがあって専攻を変えたので、
建築を職業とするまでにはならなかったのですが、
今でも住宅の平面図を見ると
ワクワクする気持ちは変わりません。
・・・ヒグラシの声のメールにも、かなり共感を覚えます。
小さな頃、ヒグラシの「カナカナカナカナ」という
鳴き声が聞こえてくる中、祖母と一緒に散歩をしていると、
祖母は、「ナカナカ、ナカナカ、日が暮れない」と言って、
いつも私のことを笑わせてくれました。
今は日本から遠く離れた国で暮らしているので、
日本の夏が、とても恋しいです。
外国で、日本の気候について聞かれると、
「梅雨が明けると毎日暑くて、真っ青な空。
湿気とたくさんの蚊。そんな日本の夏が、
私の一番好きな季節なんだ」
そうやって、話しています。
(ナツ)

・私は、オシゴトで毎日間取りを描いてます。
先月は3週間で1000件ほど描きました。
もう、「ひたすらさばく!」て感じでやってますが、
なんか、飽きないです。
「こ・これっぽっちのスペースに人が住めるの?!」
「この壁いらないよね〜」「子供部屋はココかな」
「ここにあれ置くとぴったり?」
「この部屋いいよね〜でも家賃安すぎ!ヤバそ」
なんてつらつら考えながら。
ジミーなオシゴトですが、
楽しみにしててくださる方もいるんだと思うと
なんだかうれしいです。
(マドリックス)

・デリバリー版での
「新聞折込広告の間取り図が好き」が
ちらほらといらっしゃいますが、私は複雑な心境です。
私は間取り図のトレースの仕事をしているのですが
(あくまでもトレースなので設計は別なんですヨ)
この間取り図はなかなかのクセものなんです。
納期の前日に大幅な変更がきて徹夜させられたりと・・・
印刷物が出来あがってからの変更も普通にあります。
散々、刷り上がる迄の間取り図をみているので
折り込まれた広告のを見るのは
よっぽどのことがない限り見てません。
でも、自分が頑張った仕事で
ほのぼのしてくれている人が結構いるんだなー。
そう思うとこれからも頑張らなくっちゃ。
今日もがんばろーっと。
(you)

・現在、わたしは建築の設計をしています。
日頃は、「空間が」とか「建築は」とか
えらそうなことを言ってますが、
その原点には小学校のころ、
百科事典の住居のページに載ってる
建築の記号を駆使して、
自分だけの家を考えていたことなんです。
それを突然思い出しました。
それに、みなさんが興味を持っているのにも驚きました。
そういえば、いろいろな建物の
間取りだけ載っている本まで、持ってます。
海外の家の間取りと日本の家の間取り、
同じ縮尺のをみると、
日本のそれのちっささにショックをうけます。
(あまなつ)

・いつも配信ありがとうございます。
仕事の合間に楽しく和んでます。
かくいう私の仕事場は設計事務所です。
住宅メーカーで、OLやってたんですが、
間取りの量産に嫌気がさして、
設計事務所に転職したのが3年前。
ただいま修行中といったところでしょうか。
毎日毎日、いろんな図面をかいてます。
サッシが壁にどう取り付くかとか、造り付けの家具とか。
家1軒、A3で200枚くらいでしょうか。
そこまでやっている設計事務所って
今あんまりないみたいです。
で、いつも思うのは、
「図面は大工さんや職人さんへの手紙」。
伝わらなくちゃ話にならない、ということです。
間取りや図面だけでは見えないところ、たくさんあるんです。
空気の流れとか、光の具合だとか。
そういうシミュレーション能力を問われる仕事です。
そういう物まで図面から読みとれるようになる事。
読みとれるような図面をかく事。
いい物をいっぱい見て、
早く一人前の建築家になりたいものです。
道はまだまだ続きます。
(ちょ)

・私も間取り図見るのとか好きです。
以前、建築CADのインストラクターをしていて
建築事務所とかに教えに行ってました。
間取り図(平面図)を書いて、見る角度を設定すると
自動的に家を描いてくれるソフトで、すごく面白かった。
ところで皆さん、自分の家の間取りって描けますか?
これが、正確に描こうとすると案外むずかしい。
もし時間があったらやってみてください。
(おさる)

・間取り図、私も小さい頃から見るのが好きです。
何故かは解らないですが
気付いたら見ていたというか。
もしかすると、父親が建設会社勤務で
当時よく父親の会社に
遊びに行っていたからかも知れません。
今でも、間取り図を見ては頭の中で立体に置き換えて
「こんな風なのかな?」と想像してしまいます。
住むとしたら、こういう雰囲気になりそうかな、とか
やめろと言われても、やめられそうにありません。
そして、小さい頃は自分の将来住む家について
どんな間取りにしたいかを
よく”おえかき帳”に書いてました。
2階建で、廊下が長くて、2階にもトイレが有って、
とか、庭はこんな感じで車は何台止められるか…まで
憧れの家の間取りを書いては
どんな家庭になるのかまで考えて
ワクワクしていたように思います。
もちろん、設計なんて解らない年齢ですから
実際その通りなんて立つはずないのですが
その時の気分で色々と、かなりの枚数書いた筈です。
そういう事を周りの友達がしていないと気付いた時
かなりガッカリしたのを憶えてますが
唯一、とても仲良しの幼馴染みが
「あれって、とても楽しいよね〜!」と言った時には
嬉しいと同時に、長年の友情を再確認しました。
・・・ところで、その友達は
現在、設計士を目指して修行中ですが
私は会社で住宅チラシの整理をしています。
(トモミ)

・「新聞折り込み広告の間取り図が好き」
というメールがありましたが、
私の母も、間取り図マニアです。
家具の配置はもちろんのこと、
どこにどんな植物を植えるかを考えたり、
水周りの動線をシミュレーションしては
「これじゃあ使いにくいのよね・・・」と批評まで。
楽しそうですが、目が本気です。
特に気に入ったものは、
色鉛筆まで導入して専用ノートに保存します。
母の手にかかると、平面じゃなくなるんですよね。
広告って夢を与えるものなんだなぁ・・・
(あゆみ)

・デリバリー版の
「新聞折り込み広告の間取り図が好き」
という話から、
すっかり忘れていたことを思い出しました。
それは小学生くらいのとき、
妹と間取り図からトイレを探すという
遊びをしていたということです。
妹よりも先に見つけようと
必死だったのを覚えています。
(なおなお)

・「新聞折込広告の間取り図が好き!」
のネタに、私も嬉しくてメールです。
私も子供の頃から大好きで、深く深く共感してます。
小さい頃はよく弟と寝しなに
「どんなお家に住む?」という話をよくしていて、
レゴで一緒に「理想の家」を作っては
遊んでいたほどなぜか「家」に固執していました。
それなのに特別建築方面には進んでいないのが
ちょっと自分でも恥ずかしいです。
小さいときに住んでみたかったのは、
ありの巣みたいな地中の家とか、
今で言えばキャンピングカーみたいに、
車がついていてどこでも移動できる家とか、
絵本で見た、大きな靴(ブーツ)の形をした家とか。
ヘンゼルとグレーテルに出てきた
お菓子の家にもあこがれました。
今でも、そんな家にちょっぴり憧れてます。
(ずっこ)

・建築フェチの方のメールを読んで
「あー私もこのタイプだ」と思いましたが
私と会社の友人は建築フェチにとどまらず、
会社の近所で古い建物が取り壊されると
毎日かならずチェックしちゃいます。
どんな重機を使ってどのように壊すのか?
壊したらどうやって廃材を運ぶのか?
基礎はどのように作られるのか?
・・・わきわきで、2人で情報交換しています。
いつも本当に残念なのは
工事現場をシートで被ってしまうので
私たちは鉄筋を使うあたりから
何にも見えなくなってしまうことです。
自分の生活の場がどのような構造になっているのか
それを知りたくって、
会社の目の前のマンション建築のときは
半ば本気で一度見学させてくれるように
現場監督にお願いしようかと
友人と真剣に話し合ったものでした(笑)。
私たちはパワーショベルとかクレーンを
運転する人にも憧れているのです。
ホント、運転、難しそうなんです。
そして、かっこいいんだから。
(ゆうこ)

・私は真夜中の首都高、特に東池袋(だと思う)当たりの
ビルの間を走る車の中から見る景色がすごく好きです。
ビルの窓からこぼれる明かりのなかで、
パソコンに向かっているワイシャツ姿の人を見ると
何ともいえない「ワ〜ンとした気持ち」になります。
都会の寂しさというか昼間にはない静けさというのか、
何でなのでしょう。あの感じ・・・。
仕事をしている方は
こんな時間まで大変でしょうけれど・・・。
ちょっと青っぽい電気の中でお仕事してる方。
私がそんな時間に通るのはたいてい
スキーや旅行やなんだりと遊びの時が多いんですけれど。
初めて見たのはもう15年ぐらい前ですけれど、
今でも年に1回あるかないかの時が本当に好きです。
徹夜で残業している方々、ごめんなさい。
心の中でそっと応援させてもらいます。
(たか子)

・私は建物のエッジが好きです。
中央線に乗ってビルの間を通る時に空を見上げると、
真っ青な空に、切り取ったようなビル。
その「空の青」と「ビル」の境界線を見ると
背中がゾクゾクして顔がニタ〜っとなってしまいます。
友達が一緒だと、だいたい
「ウットリした顔」をとがめられます。
総武線の錦糸町近辺とか
京浜急行の品川近辺とかもいい感じ。
(あ)

・私は、幼稚園の時の夢が「大きなビルを作る人」でした。
そして小学校の時の夢は「大工さん」でした。
そして中学・高校の時は、特別な夢も無くなり、
大学では、工学部で建築を専攻しました。
卒業後は、コンサルタント会社
(道路やトンネル、橋、ダムを設計する会社)
に就職して、早13年です。
その間、頭の中にはいつも、大きなビルを作る人とか、
大工さんの夢が離れません。
間取り図メールを読ませていただき、
皆大変だけどがんばっているし、
「オレの夢をやっている人がいる!」って思うと
住宅を設計する夢がグルグル渦巻いてきています。
ここらで、一発、一級ペーパー建築士を使って、
小さいころの夢にチャレンジしてみようかな〜って
思いはじめてきました。
(たまや)

・今は建築とは無縁の仕事をしていますが、
父が大工だったせいで、子供の頃から
青焼きされた図面を眼にしていた事も有り、
間取り図(平面図)を眺めるのが好きでした。
で、短大の建築科へ進み、
小さな設計事務所へ就職しました。
そこは、『設計をする』と言うより、
大工さんや不動産屋さんに頼まれ図面を引き、
書類を整え役所へ出すと言う仕事が多かったのですが、
『土地家屋調査士事務所』も兼ねていましたので、
出来たてホヤホヤの家を見る機会にも恵まれ、
紙の上の平面を実際の立体空間として確認すると言う
それは又、かなり興味深く、楽しい事でも有りました。
(たまに図面通りで無い家も有ったりしましたが・・・)
また、新しい家ばかりでなく、中には図面の無い
築何年、何十年の建物を調査した事や、
女二人、営業中のパチンコ店やラブホへも行きました。
巻尺持って塀をよじ登ったり、くもの巣にまみれたり
スカートではとても仕事にならないので
いつもジーンズで通勤していました。なつかしいです。
(olive)

・私も折り込み広告の間取り図が大好きです。
父が設計建築事務所をしているので、
設計図を描くのを見るのが、
小さい頃から大好きだったのが
始まりかもしれません。私の場合は、
1、広告の中で一番気に入った間取り図を見つけます。
2、その中で自分の部屋を決めます。
3、その部屋にベット、机、タンスななど
必要なものをどんどん書き込んでいきます。
出来上がるとなぜか父に見せていました。
大きくなったら、インテリアコーディネーター
(詳しい意味も分からず)になると父に言った気がします。
しかし、インテリアコーディネーターではなく、
大工の妻になってしまいましたが・・・。
そして、今は部屋の模様替えの時に間取り図を描いて、
家具を描いてから模様替えを始めます。
(原っぱ)

・「間取り図好きな人」沢山いるんですねぇ。
私は、専門学校を卒業後、住宅の設計を
メインにしている事務所に勤めましたが、
望むような仕事はなかなか来なくて、でも
とにかく忙しい、という毎日に精神的にマイってしまい、
去年の暮、約10年勤めた事務所を辞めてしまいました。
しばらくは何をするでもなく
ぼーっと毎日を過ごしてたのですが、
皆さんのお話を読んだら、自分も小さい頃、
不動産のチラシを観るのが大好きで、
広告の裏に自分で間取り図を描いて
弟とキン肉マンの消しゴムを使って
「おうちごっこ」したことや、
ふとんをふわっとかぶって(かまくらの様にして)
家の様にしてよく遊んだことなど思い出してしまいました。
そして実際に設計する仕事に就いて、辛いこともあったけど
住宅の設計するのはほんとに楽しかったこと、
図面を描くのがほんとに好きだったことを思い出し、
なんだか切なくなりました。
また、設計の仕事に就きたいなぁ。
もうちょっとがんばってみようかなぁ。
思わず、メールしてしまいました。
(ことぶき)

・いまデリバリー版で話題の
間取りフェチ、わたしもそのひとりです。
ナゼか小さい頃から建て売り住宅や
マンションの広告が好きで、そのまま建設会社に就職。
今はCADで躯体図(くたいず)と
いうものを描いています(設計とは違います)。
ミリ単位の数字と格闘する毎日で
かなりくたびれますが、自分の描いた図面で
建物ができあがるっていうのは、やっぱり感動です。
デリバリー版の第340号で
「設計事務所で、家一軒 A3 200枚描いている」
って方、いらっしゃいましたよね?
それって、すごいです。
今どきそんなに図面描いてくれる事務所なんて、ないですよ!
あー、そういうところと仕事がしたい・・・。
(さっちん)

・私も「間取り図が好きフェチ」でしたが、
その背景はちょっと暗い話になります。
ここでカミングアウトさせてもらっても良いでしょうか。
なぜ好きか・・・それは「現実逃避」でした。
小さい頃、親のしつけに苦しんでいた私は、
家出のことや、もし違う家に生まれてきたら・・・
ということばかり考えていました。
廊下に二段ベットを置かなくてはいけなかった程
小さな家に住んでいた私は、
その近代的な間取り図を見て、
理想の家族像をイメ−ジし、
ひとときの幻想を楽しみ、癒されていたのです。
間取り図は、私にとっては本当に必要なものでした。
もちろん両親や兄弟は、私が間取り図の広告だけを
抜き取っていたなんて、いまだに誰も知りません。
でも、当時の間取り図を書いてくれた人、
ありがとう。ありがとう。
おかげさまでこうして元気になって、
「ほぼ日」を購読できる幸せを掴んでいます。
間取り図のテ−マが出て、
しばらくドキドキしていた私でした。
(きぬごしもめん)

・私の実家は、小さいながらも旅館をしています。
お客さん中心に間取りが考えてある旅館に住んでいた私には、
「普通の家に住む」というのは夢のまた夢のような話で、
広告に入っている住宅展示場の家の間取り図などを目にすると、
「いいなあ!」と本気で思ったものです。
妹もそうだったようで、妹が成人した後でこの話をして、
「商売屋に生まれた因果かもね」とお互い納得していました。
歳が離れていた妹を、
あまり構ってあげられなかった私としては、
その頃に戻って、まだ小さい妹の
夢を聞いてあげたかったなあと
何となく胸がきゅんとするのでした。
今では、そんな妹もいっぱしの社会人になりました。
(かよこん)

・私も間取り図を見るのが大好きなのですが、
今までまわりにそんな人は誰一人いなかったので、
デリバリー版でこんなにたくさんいるのかぁ、
とびっくりするとともにうれしく思っています。
救急隊の父が設計の雑誌を毎月買っていて、
子供の私もそれがいつも楽しみでした。
今、広告のデザインのお仕事をしています。
このプロダクションに入って3年目になります。
面接の朝、自宅に折り込まれた不動産広告の
間取りをひとしきりながめてから家を出ました。
そして面接の時に
「うちは不動産広告が中心で・・・」
と見せられたものは、その朝
私がながめてきた広告だったのです。
「間取り見るの好きで、今朝これうちに入ってて、
見て来ましたよぉ」なんて面接でした。
その一週間後から働き始めています。
時々、出来上がったラフに入っている間取りを見ながら、
「ん〜、ここを買ったら・・・」なんて思ったりしています。
トレース屋さんとのデータのやりとりが
ちょっと大変なので、
トレース屋さんの苦労はよくわかります。
ほんと、印刷に入るギリギリまで
修正が入ることが多々あります。
何度も何度も新しいデータが送られてきて、
いちいち差し替えるのも面倒ですが、
いちいち小さな直しをして、そのたびに
マック用のデータに変換して送ってくる
トレース屋さんのほうはもっと大変だと思います。
でも、間取り好きな人がこんなにいるってことを
励みに頑張って欲しいです。
(もんもんち)

・間取り図メールで、
> また、設計の仕事に就きたいなぁ。
> もうちょっとがんばってみようかなぁ。
> 思わず、メールしてしまいました。
> (ことぶき)
と書かれているのを読んで、私は違う職業ですが
「ことぶき」さんと同じようなかんじで、
仕事を病気と疲れでやめてしまったのです。
しかし2年半経って、最近もう一度前の職業に戻って
がんばってみようと思い、一歩踏み出したばかりだったので、
あ、ここにも「がんばってみようか」と
思ってる人間がいます!って、
見ず知らずの人にエールのようなモノを
贈ってしまいました。
わたしは、もう一度
がんばってみようかと思うようになってから、
デリバリー版もちゃんと読むようになりました。
病気になってから、何も感じないように
感情の箱に一つ一つ鍵をかけてしまっていたのですが、
ゆっくりと魔法が解けるかのように一つづつ開いてきて、
それぞれのアンテナも
少しずつ伸びてきているような感じがしています。
昨日、発売前日でも書店に並んでいるはずだ!と思って、
「海馬」と「調理場という戦場」を買ってきました。
今日は、じっくり読みたいと思います。
(原っぱ)

・間取り図の事が話題になってますが、
私も、30代前半から10年ほど設計事務所をやってます。
飲食店、住宅、マンションと何でも描いてますが、
前に投稿があった方と同じで、
住宅の設計はA2サイズで200枚くらい描きます。
たくさん描けばいいと言うものでもないのですが、
自分に納得いくように描くと、そのぐらいになります。
当然時間が足りなくなりますので、
最後の方は、徹夜が続きます。
2日も3日も寝ない状態になります。
寝不足で大変つらい状態なのですが、
突然ハイな気持ちになることがあるんです。
ランナーズハイと言うのでしょうか。
脳から麻薬がでるんでしょうか。
そして、自分は、うまれる前(前世)から、
設計を仕事にしていたのではないかと、
デジャブを視るのです。
「天職」ではないのかと勘違いしてしまいます。
いつもはアイデアがでなくて四苦八苦している自分ですが、
やっぱり、自分の考えていたものが、
形になるのは、すばらしいです。楽しいです。
でも、現実は、沢山図面を描けば描くほど儲かりません。
良心的な事務所は大体そのような状態だと思います。
所員に安い給料しか払えない現実が、悲しいです。
(まんたろう)

・私が20年以上前に通っていた高校は、坂の街長崎の
山のてっぺんに、二年の夏休みの間に引っ越しました。
長崎は山ばかりで土地があまりなく
学校のように広い施設が新しくなるときには
たいてい山の上に行ってしまいます。
夏休みに下の校舎から山の上まで
みんなで並んで机を運んだり、
炎天下、真っ黒になりながら
新しいグラウンドの草むしりをしたり・・・。
山の上なので南国では珍しく雪も積もりました。
雪に慣れてないので、みんなずるずると
学生カバンをさげたまま坂をすべりおちていました。
教室の開け放った窓のこちらからあちらへと
霧が渡っていったこともありました。
そんな高いところにある校舎でした。
部活が終わって帰るとき山を下って行くと、
ちょうど長崎港が眼下に見え
海に向かって歩いて行く感じになります。
夏は夕日に波のひとつひとつが光るのと
その影が見え、冬は夕日の代わりに
街の明かりが震えているのが見えました。
その坂道を友達と一緒に制服のスカートを
海からの風にばたばたとなびかせながら
高校の校歌を歌って下っていました。
こうして文にしてしまうとなんだか、
下手な青春ドラマのようで、恥ずかしいのですが
でも、あの海を思い出すとやっぱり
「青春だったな」って、きゅーんと、します。
(くるこ)

・間取り図好きな人、結構いるんですね。
かく言う私もその一人で、
今でも折込の広告を楽しんでいます。
仕事でも図面を書いていますが、
いわゆる建物ではありません。
私がかいている物、それは・・・「墓地」。
お墓の図面です。
自営で石材業をしているところにお嫁に来て、
CADで「設計」をしています。
積み木をする感覚で出来るので難しくはありませんが、
決まった寸法の多いこと・・・。
「図面は職人さんへの手紙」と書いていた方が
以前にいらっしゃいましたが、本当にそうだと思います。
しかも、使う単位は「尺」。
この単位を理解できる若い人がいなくなる日が
近い様に感じて、ちょっと寂しい今日この頃です。
ちなみに、この結婚には、
私の父賛成、母大反対、でした。
(し)
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「家」というものへの考えって、
それぞれの方の生い立ちや人生観が、
わりと色濃く出るものなんだなぁ、と驚いたんですよね。
気楽な面も、ディープな面もふくめて、
たのしく拝読しておりました。
では、また、次回のこのコーナーで、お会いしましょう!!
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