ほぼ日・デリバリー版。

第22号 動物ホロリ。


こんにちは!
今回は、割と大長編の人気コーナーを特集します。

今年の6月ごろに、
「ほぼ日デリバリー版」で流行していた
動物ホロリというミニおたよりコーナーは、
かなりのロングランになりまして‥‥

みなさん、動物とすごす時間を、
ものすごく大切にしているんですよー!

笑いものも、泣きものもありますが、
最後まで読んでくださると、きっとどこかで、
あなたなりの「ホロリとくるポイント」があると思います。

連休に、ぜひ、ゆっくりご覧くださいませ。







・水族館でイルカショーを見たとき泣けました。
 いちばん最初に、
 「さあっこれから始まりますよ。
  先ずは景気づけにジャンプしときますか」
 ってな感じで
 イルカがシュパ〜っとプールから飛び出てきたとき。
 別に特別イルカ好きとかじゃありません。
 あと、花火大会で一番の見せ場とか・・・
 何発もの花火がいっぺんに上がる
 クライマックスの時もじわっときます。
 (くわ)



・うちの犬は、庭の犬小屋から、
 わたしと目があった時には、
 たまらなく切なそうな瞳で
 小首をかしげて私を見つめます。
 (み)



・人が悲しいのを察知して、
 わざと明るくふるまうヤツ。
 犬にもいるんですよ、そういうやつ。
 ますます泣けちゃうよ。
 (スズジ)
 


・うちの猫は、癌の疾患末期です。
 ある朝、小さくなった体に、
 いつもの投薬を無理矢理すませました。
 また逃げ隠れるんだろうだと思ってたら・・・
 私の正面に、尻尾を整えて、きちっと座り直し、
 目を細めて「にゃ・・」と、鳴いた。
 朝日を浴びて、キラキラ産毛が光って、
 天使みたいだった。
 もうすぐ悲しい最後がやって来ようと
 私は、あの朝日の中の「あいさつ」を忘れない。
 (ムー)



・うちの犬は、家族が出かけそうになると
 玄関でちょこんとお座りをして、小首をかしげます。
 「なにー?なんかあるのー?」ってな感じで。
 車が発進すると上目つかいで、
 車が見えなくなるまで、
 ずっと、車を目で追いかける。そこで泣ける。
 出かけないでよーって
 まとわりつかれるほうが、まだいいかも。
 (たま)



・うちのジョン(犬)のたまらなくかわいいところは、
 感情をかくせないところです。
 どんな時でも家族をみるとしっぽをふりふりします。
 起き上がるのがおっくうで寝そべったままでも、
 家族に話かけられるとしっぽだけはふりふりしてます。
 (TA)



・我が家のわんこを観察していて
 思わずじ〜んとするところは、
 どこか遠くを見つめているとき。
 そして、昼寝をしているときに
 寝言なのか「もごもご」と吠えたり
 足をばたばたさせているときです。
 草原を駆け回っている夢を見ているのかな、
 と思ってしまいます。
 (キョク)



・うちには柴犬がいるんですけど、
 かわいいんですよー。
 走ってるときのお尻やしっぽ、
 あくびしてる顔など、言い出したらキリがない。
 鼻筋をこそばがるように触ると
 「いやん」っと言わんばかりに
 前足で顔を隠すしぐさ! たまらない!
 (mike)



・ビーグル犬を飼っているのですが、
 いちばん「かわいい」と思えるのは
 何か言いたげな目をしているときに
 「なあに?どしたの?…そーかぁ、そーかぁ」
 と優しくうなずくフリをすると、
 「この人は犬話が通じるかもっ!」と思うのか
 「アオゥ、アウ、アウゥ」と一生懸命喋るところです。
 必死にしゃべってる犬がいとおしくて・・・。
 (ここちん)



・うちには人嫌いで、
 飼い主の私が近づいても睨み付ける猫がいます。
 2カ月ほど前に私は職を失い、
 更に彼にも振られるというダブルパンチで
 かなり暗く落ち込んでいました。
 ある日、猫が夜更けのベッドに飛び乗り、
 枕元でじーっと私の顔を見つめました。
 人のいるベットに乗ることなど無かったので、
 彼なりに私を心配してくれているのだなと思い
 「アンタはいつまでも一緒にいてね」
 と話しかけました。
 ずーっと泣かなかったのですが、
 この時は少し泣きました。
 しばらく彼はそのまま私の顔を見ていました。
 私は何回か目を開けて、
 その姿を確認したのですが、また眠ってしまいました。
 朝には彼はもう別の場所で、
 いつものように無愛想でした。
 (myanta)



・以前、水槽でエビとフナを飼っていました。
 ある日エビが脱皮をはじめました。
 仕事から帰ると、
 エビ型の抜け殻はあるものの、エビ本人はいません。
 あわてて探すと、
 水草の陰からしっぽだけになったエビが!
 ・・・フナに食べられてしまったのです。
 このときの映像は非常にシュールで忘れられません。
 「えさはたっぷり与えとったのに」
 とフナを怒っても反省するわけはなく、
 エビの無念さを思い、少し泣きました・・・。
 (ゆみ)



・うちの犬はイノシシ狩り用の北海道犬でした。
 とても人なつっこくって、
 特になついていたうちの弟がくると
 もうちぎれんばかりにしっぽをふって、
 おまけにいつも、おしっこをちびっていました。
 牙がすごいので、あまりじゃれると
 弟の足とかから血が出ていました。
 17年生きたこの犬の骨は海に流しました。
 先日、里帰りした時に、
 弟が、犬とよく遊んだ海岸で座っている様子を見て、
 なんか、じわっときました。
 (june)



・ハムスターは夜行性。
 寝ようかな〜、っていう時間に、ふとカゴを見ると、
 人の気配を察したハムちゃんがつぶらな瞳で
 「遊ぼうよ?」とかごにはりついて誘ってる。
 瞳の誘惑に負けて相手をしたりお散歩させたりすると
 あっという間に1時、2時。
 目が合うとメロメロなので、眠い日は無視しちゃう。
 ゴメンね、ハム。
 (よーよー)



・散歩してるワンちゃんが、2〜3歩歩いては
 フッと人を見上げることがあるでしょう?
 あの姿を見ると、キュンってなります。
 (よしべ)



・たまに家で泣きはらすと、なぜか猫が寄ってきて、
 ノド鳴らしながらうれしそうに鳴きます。
 ・・・最近発見したんですけど、
 河村隆一さんのモノマネにも同じ反応をします。
 周波数が似てるの?
 (か)



・私は、ヤモリにホロリときます。
 何と言ってもあの手がかわゆい。
 窓ガラスに張り付いているのを、
 ガラスの裏側から見るのが最もかわゆいですね。
 一度ウスバカゲロウを食べているところを
 目撃しましたが、その時ののどの動きは、
 ほんとうに美しかったです。
 (お)



・犬のシッポについて思うのですが、
 あれは自分の意志で動かせるのでしょうか?
 あるいは、自分の意志で止められるのでしょうか?
 (き)



・私は、チンパンジーを抱きしめた事があります。
 「リナちゃん」・・・人間年齢で3才位の女の子。
 スケッチの為に、某動物園へ通っていた学生時代に、
 ひょんな事から、毎日の
 短時間のお散歩と子守りを任されました。
 キャンディ・キャンディのTシャツと
 パンパース履いてヨチヨチと歩いているリナちゃん。
 一緒に象やペンギン見たり、
 怪我をしたサイのお見舞いしたり。
 物音に驚いたり、抱っこして欲しい時、
 両手を広げて、ピトッと張り付いて来るんです。
 小さな手が、指が、私の肩や背中に「ポポポンッ」。
 (ムー)



・私は横浜の戸塚区という所に住んでいます。
 市営地下鉄まで数分という住宅街です。
 適度に田舎なココでなんと「サル」が出現したのです。
 去年の秋口にも一度出現し、警官が出動していました。
 今回は近所の木の上で何やらのんびりと
 おやつを食べているところで、
 2〜3mの距離で見ることが出来ました。
 まだまだ動物度の高いわが息子(4歳)に
 仕種、格好がそっくりで!
 「あぁ、私たちは本当にあそこから
  枝分かれして進化したのねぇ・・・」
 って、つくづく思いました。
 でもこんな住宅街で一人で生きて行くって
 寂しくないのかな、本来群れで生活している生き物なのに。
 あのお猿を思い出す度に食べ物に不自由は無いか、
 雨に濡れてはいないかと心配になるこの頃です。
 (いつこ)



・小さい頃は犬を放し飼いにできました。
 秋田犬の雑種でけっこうでかかったんですが、
 私がそろばん塾に通う
 行き帰りの護衛を必ずしてくれたものです。
 最後の四つ角で
 「この先はみんなが怖がるからここまでね」
 と言うと、しばらく私を見送った後、戻っていきます。
 帰りにはちゃんと時間に合わせて迎えに来てくれました。
 ゆっくりと私に向かって歩いてくる姿。
 彼は私の保護者でした。
 (be)



・私は犬の口角フェチです。
 犬のわかりにくいクチビルの端っこが大好き!
 そして、もっと好きなのが、子犬の口の匂いです。
 いつも子犬がいるわけじゃなし、
 それはそれは貴重なものです。
 大人になると、たまらん臭さになるのですが、
 子犬の口はなんともいえない幸せな匂いなのです。
 近くに子犬のいる方、お試しあれ!!
 (あかみ)



・実家で柴犬を飼ってるので、
 アパートに一人暮らしで犬を飼えない私は、
 よその人が柴犬を散歩させてるのを見ただけで
 キュンとなって、涙がでそうになります。
 ・・・っていっても、実家にいたころは
 犬の散歩はめんどくさくて、ほとんど母がやってましたけど。
 犬を飼える環境に住めるということは、
 とっても恵まれたことだったんですねぇ。
 (PON)



・あら、爬虫類可愛いですよぉ。
 うちに来ていたのはたぶん小さいトカゲだと思うのですが、
 梅雨の頃になると毎年、お風呂の窓に張りついて、
 おなかが呼吸と共にぷくぷくしてる様子を
 裏側から見られるんです。非常に愛しいです。
 某ブランドのマークに似ているので
 「今日もb(ベー)が来てたよ」とか言ってました。
 今年も、もうそろそろ来るかなぁ。
 (丑吉)



・やもりのおててはかわいいですっよ!
 と、つい、メールしちゃう。
 そうそうはりついてるのを裏から見るのがベストなんです。
 みとれちゃいます。かわいい〜。
 猫のしぐさも犬のしぐさもかわいいですが、
 やもりとかとかげとかのつぶらなひとみにも
 それに負けないくらいキュンときます。ね。
 (ヨリコ)



・デリバリー版にヤモリ好きな人がいてビックリ。
 私も大好きです。
 ヤモリがあらわれるとどっちがヤモリやねんってぐらい
 窓にへばりついてその姿を愛でます。一時間はいける。
 考えただけでもうメロメロです。
 ヤモリが頻繁に窓にへばりつく友人宅では
 私がその状態になると何も言わずにほっといてくれます。
 でも爬虫類好きな人と嫌いな人との間にある溝
 (溝というかもはやお互い別次元の存在)は、
 深すぎて埋まらないものなんだな〜と思う今日この頃です。
 (KON)



・GW連休に、こうさぎをもらってきて
 家族みんなで、その行動に驚いています。
 水入れがあるってわかっているのに、毎回前足を突っ込むし。
 ベランダを走り回れば、花のつぼみや新芽を食べ放題。
 しかっても、まったくわからない。
 猫や犬がなんておりこうだったことか・・・。
 それでも、うさぎには、
 両手で顔を洗うという技があります。
 空に鼻を向けて、いい匂いはしないかな?
 と、くんくん鼻を動かしています。
 両手顔洗いと共にかわいいのが、
 長い髪をとかすのそっくりに
 片耳ずつとかしてお掃除するところです。
 (ふつこ)



・私はチャボ(にわとりの小さいの)を
 実家で飼っていましたが、かわいいもんですよ〜!
 ヒナの頃親元からかっさらってきて
 手塩にかけて育てた子だけ、
 人の足をねらってドスッとつついてくるんですよ。
 ニワトリは人を追うかもしれないけど
 チャボはニワトリより警戒心があると
 世間一般に言われてますからね、たぶん愛情表現です。
 長靴のヒモをひっぱったりする姿にもメロメロ。
 楽して虫にありつこうと、草むしりをしている
 私の手元をじっと見つめる姿もまたかわいい・・・。
 ただしこれはスコップを使う時はかなり危険。
 あー早く実家に戻りたいなー。
 ちなみに小5の時から飼い始めて,もう8年目になります。
 年とって胸がハゲちゃったけど,まだまだ元気です。
 あと4年,私が大学から戻るまで元気でいてほしいです・・・。
 (r)



・インコ話からちょっと離れるのですが、
 鳥さんつながりということで。
 子供の頃、ニワトリを一羽だけ飼っていたことがあります。
 そのニワトリは、ある夜、忍び込んできた猫(たぶん)に
 お腹のあたりを引っかかれ、うすい膜一枚を残して、
 8センチくらいの傷を負いました。
 翌朝気がついた私たちは大騒ぎだったのですが、
 父親が、ぱっかり開いた傷口の周りに赤チンを塗ったところ、
 なんと、その傷口はぱっかり開いたままくっついてしまい、
 ニワトリは、しばらくの間、生き続けました。
 ニワトリの命の恩人となった父は、
 ちょっとの間、私たちのヒーローでしたが、
 その年の冬に、職場にそのニワトリをつれて行ってしまい、
 ニワトリは、二度とウチには戻ってきませんでした。
 母が言うには、
 「きっと、職場の人たちと鍋にして食べたのでは」
 ということでした。もちろん、父の株は大暴落。
 その後、向かいの家でもニワトリを飼ったのですが、
 時を告げる声があまりにうるさいと近所から文句が出て、
 頭に来た、その家のおじいちゃんは、
 「そんなにいうなら、オレが食べて処分してやる」
 と逆切れして、鍋にしたそうですが、
 その家の子供たちは、一口も食べなかったそうです。
 ニワトリの運命は、はかない・・・。
 けど、赤チンはきくってことですか。
 (pon)



・匂いと言えば、絶対子犬の口。
 「はぅっ」とあくびなんかした時の
 あのきな臭いような匂いがたまりません。
 いつのまにかただの犬の口の匂いになっちゃうのよねぇ。
 (ぶっちー)



・インコのニオイにつられてメール致します。
 絶対絶対ハズせないのは
 「子犬のクチのニオイ」です!!!
 どーしてあんなに香ばしいのか。
 あんなに幸せになるニオイと他に知りません。
 血統書付きのワンコより、雑種であるほどその香りは豊潤...
 オトナになるほどその香りは薄れてゆくので(生後3ヶ月くらいまで)
 期間限定の香りを満喫するため、大きく吸い込みます。
 「最近子犬のクチのニオイ嗅いで無いよね...」って
 姉と禁断症状になってます。
 「子犬のクチのニオイ」の同士は絶対存在すると思います。
 自信あります。
 ちなみに室内犬の肉球の間のニオイも香ばしいよ!
 (ポイヌ-)



・ウチの田舎は今ではそれなりに田舎ですが、
 子どもの頃は主要道路以外は
 舗装されてもない、ものすごい田舎でした。
 とんぼは群をなし、蝶はそこここに舞い、
 夜はまばゆいほどの数の星に見下ろされ、
 家の前の水路にはセリがしげり、
 めだかやどじょうがいました。
 お風呂に入ると、夏はお風呂のくら〜い電灯に
 蛾や虫が集まり、窓に羽をうちつけます。
 ある日、その虫のなかにホタルがいました。
 窓の外で、「ぽう、ぽう」と光るホタル。
 じっとみつめていたら、蛍の瞬きがぱっと動き、
 あわてて探すと、窓の下あたりに
 はりついていた雨蛙のおなかが、
 「ぽう、ぽう」と光ってました。泣きました。
 (くう)



・私の実家は、長野県の木曽(とっても山奥)で、
 少し前まで、家には
 「山の水」と呼ばれてる蛇口がありました。
 これは上水道の蛇口とは別に、その名の通り、
 山から地区で共同でひいてきた水なんです。
 池に流すのと同じ水が、蛇口から出てくるので、
 山に雨が降った後などは、
 ゴミ(葉っぱとか)がつまって大変でした。
 でも、ごみを取れば、ちゃんと飲めるんですよ。
 父はこの水で水割りを飲むのが大好きでした。
 でも、山の水なので、夏になると時々、
 蛇口から「つるん」って、
 サンショウウオが出てくるんです。
 大きいのは女性の指くらいの太さ。
 それくらい大きいと、
 たいていは途中で詰まって死んでしまうんですが、
 小指の長さくらいの小さいのは、
 無事に「つるりん」と流れ出てきます。
 その出てきたのを、コップとかに入れて
 数日、鑑賞(?)するのが家の習慣でした。
 その後は池に逃がすのです。
 顔をまじまじ眺めると、とっても可愛いんですよ!
 昔はやった、ウーパールーパーと同じ顔。
 目が離れてて、口が横に長くうにーって伸びて、
 うっすら唇らしきものもあって、えらがひらひらしてて。
 さらに、そんなに小さいのに、ちゃんと手(前足)の指がある!
 4本なんですけど、確かにちゃんとあるんです。
 なんていうか、生まれたての赤ちゃんの手の小ささに
 感動するのと同じ感動だと思います。
 「こんなに小さいのに、ちゃんと手があるんだ」って。
 顔も愛嬌があるし、手も足もかわいい。
 自分はは虫類好き(って、サンショウウオは両生類ですが)
 だとは決して思わないんですが、彼らだけは別格です。
 今年は何匹に会えるか、今から楽しみです。
 ちなみに会社の人にその話をしたら、
 「蛇口からサンショウウオが出てくるなんて…」
 と絶句されました。
 だから、上水道じゃないってば!
 とりとめのない話ですみません。
 それではこの辺で。
 (マオ)



・昔は放し飼いの犬が多かったという話がありましたが、
 うちの兄が高校受験のころ、
 「なんかさぁ、決まって夜中の3時頃に
  ゴホンゴホンと咳をしながら歩くじいちゃんがいる」
 と言っていたんです。
 雪の多いところなので
 他に何にも音がしないところに、なぜ?
 と少し恐かったです。
 その正体は近所で放し飼いになってた
 秋田犬の雑種の「ジロ」でした。
 おじいちゃん犬なので、
 兄の言ってたことは、半分当たっていたんです。
 朝の散歩中なのでした。
 夕方みんなが小学校から帰る時も
 時々ジロに会い、夕方の散歩をしているところでした。
 (T)



・やもりがかわいいと言う方が大勢おられたので参加します。
 私が高校生の頃、自分の部屋の窓に、
 夏になると毎晩やもりが出てきて
 白いお腹を出して外の窓に張りついてました。
 家の中から見てると
 あの無防備なやもりのお腹がかわいいものです。
 部屋には東側と南側に窓があり、
 それぞれ2枚ガラスがついていて
 計4枚の窓があるのですが、
 ガラス一枚にやもり一匹がついていました。
 やもりは計四匹いたわけです。
 長い間、ガラス一枚が
 やもり一匹のテリトリーなんだろうなと
 勝手に思っていたのですが、ある日、
 「本当に同じガラスには
  同じやもりが来てるんだろうか?」と疑問に思い、
 それを確認する行動に出てしまいました。
 暇な男子校生は馬鹿なことを考えてしまいました。
 窓に張りついているやもりを一匹一匹つかまえて、
 やもりの白いお腹に油性のマジックで
 「一番、二番、三番、四番」
 と番号を書いていきました。
 同じ番号のやもりが同じ窓に来るのかどうかの
 確認をしたかったのです。
 番号を書いて逃がしたやもりは
 当然その夜はもう逃げてしまったのですが、
 次の夜からもう二度と現れませんでした。
 「俺はなんて愚かなことをしてしまったのだ!」
 としばらく後悔してしまいました。
 1ヶ月くらいたってから
 新しい真っ白なお腹のやもりが窓に張りつきましたが、
 マジックで番号を書いたやもりがどうなったのかは、
 もはやわかりません。
 脱皮して同じやもりが来てくれたのなら嬉しいのですが。
 (よたら)



・私は、犬やら猫のウナジから
 肩にかけての線がたまりません。
 ぽつんと座って遠くを見ている時、何かに見入っている時。
 後ろ姿が愛しくて愛しくて、
 じ〜〜〜んと涙がにじみます。
 小首を傾げていたりすると、ンもーーーたまりません。
 (や)



・わたしはミイラを見るとじーんときます。
 博物館でも、TVでも、本でも、
 ミイラが出ていると不思議な気持ちになります。
 にんげんの死体なのに、無くならずそこにあって、
 にんげんの死体なのに、じっと見てしまいます。
 とっても不思議です。
 相手(ミイラ)のしーーん(沈黙)が
 こっちに移ってくるみたいです。
 無口な人と一緒にいると無口な雰囲気になるとか、
 元気な人が一人いると、その場が明るくなるとか、
 そういうのに似てるかも。やっぱりにんげん同士だから?
 ミイラとか骨とか、子供の頃は怖かったのに、
 いつも、つい、じーーっと見ちゃいます。
 (まになに)
 


・我が家ではイグアナを飼っているのですが、
 も〜寝顔がたまらんです!!
 長いシッポはだらりとたれ、
 閉じたマブタはまっすぐに線をひいている・・・・。
 もう最高!
 あと、皮がむける時期になると
 私と母はよってたかって
 イグアナの皮をはがします。楽しいですよ。
 ぜひ、おためしあれ。
 (そば茶)



・私はイギリスの歌が好きでいろいろ集めているのですが、
 その中にベティ・ロウという女性の作曲家の方の歌で
 「ちびヒキガエルの子守唄」といのがあります。
 今日お前が見てしまった、
 森の池に映った自分のみにくい顔は、
 生きていくための知恵なんだよ。
 なぜって、もし美しい姿をしていたら、
 嫉妬深い残酷な人間たちが、
 おまえの両目にはまった輝く宝石を、
 どこかから盗んだものだと思うだろうから。
 だからもう泣くのをやめて、おやすみ・・・
 という詞なのですが、
 前に庭の草むしりをしていて遭遇したカエルちゃんの
 つぶらな黒い瞳に見とれてしまったことを思い出して、
 じわ〜〜〜っときてしまうのです。
 こんな詩を書いた詩人さんも、それに曲をつけたロウさんも、
 とっても優しい方なんだろうなあと勝手に思っています。
 (へいねこ)



・インコのにおいに話題騒然となってますが、
 私もそのにおいマニアの一人です。
 今我が家で飼っているささみ太郎(セキセイインコ・♀)は
 手乗りですが凶暴なので、
 なかなかにおいを嗅がせてくれません。
 たまに嗅がせてくれる事がありますが、
 いつもは無理矢理嗅いでます。
 む〜、たまらん。
 夫は「?」な顔をしてます。
 このデリバリー版を見せても信じてくれません。
 (サンヤマソ)



・うちでは、父の趣味でインコを110羽ほど飼っています。
 それぞれができるだけつがいになるように
 気をつけていまして、1メーター四方ほどの巣箱に、
 2羽ずつ入って、毎日楽しく過ごしているはずです。
 よって住まいは、かなりの数、あります。
 でも、私はインコのにおいに
 参加できるほど、それを知りません。
 一羽だけ手乗りがいますが、
 その子も適当に肩に乗って糞をして
 好きなとこに行ってしまいます。
 時々いろんな子に噛まれたりつつかれたりして、
 散々な目に会います。
 でも、かわいいです。
 うちでは毎朝りんごとにんじんと
 ピーマンとオレンジと湯でとうもろこしを、
 一口大に切って与え、もちろん
 ひまわりなどの種も10種以上まぜてやっています。
 時々チンゲンサイと白菜と小松菜もやります。
 そうしてても、あまりなついてもらえません。
 あのメールのような親密さがとてもうらやましいです。
 父を含め私も、愛人を抱えている旦那のように、
 本人の熱意の割には
 報われていないような気がしてきました。
 毎日噛まれたり突付かれたりしている者のぼやきです。
 ちょっとむなしさをぶつけたくなりました。
 (フウチビ)



・大学のころ、京都の鞍馬山の
 ふもとあたりの寮に入っていました。
 とっても古い木造の建物で、隙間だらけ。
 一応個室でしたが、
 各部屋のドアに開け方があったんです。
 ここのはちょっと持ち上げながら開けて、
 あそこのは右に引っ張りながら・・・と言った具合に。
 山の斜面に建っていたので、きっと
 寮全体がゆがんできていたんだと思います。
 そんな寮に、春から秋にかけてやもりがいっぱい出ました。
 夜、明かりを消すと、月明かりに照らされたやもりの姿が、
 窓にぺたぺたといくつも着いていました。
 隙間だらけなので、部屋の中にも
 堂々と入ってきましたし、子連れやもりもいました。
 こどものやもりがとってもかわいくって、
 先輩は「これはやもりの『ヤッくん』。
 こっちは『モッくん』よ。」と名付けていました。
 ・・・18年も前の話、懐かしいです。
 (とし)



・自分はおかしいかもしれませんが
 猫のぬれた鼻がすきなのです。
 「よし。今日もOK」と
 ついついさわって確認してしまいます。
 今日もといいながら一日何回も。
 今は猫の飼えないマンション生活ですが、
 実家に帰るともうダメです。ああ、さわりたい!
 (バルサン)



・うちのハムスターに
 クラッカーなどの大きいエサを与えると
 明らかにアセるところがおもしろいです。
 「どこをくわえるべきか?」
 とクラッカーをくるくる回してアセアセ。
 やっとくわえどころを決めると、
 今度は巣箱に持ち帰ろうとアセアセ。
 どうみたって巣箱の入り口よりも
 大きいサイズなのに
 「どうにか入る角度があるはずだ!!」
 と一生懸命なんです。
 こうなることはわかっているのに、
 わざと大きいままのエサを与えて
 ニヤニヤしてしまう悪い飼い主です。
 (イバラー)



・うちの庭のすのこの下には、トカゲが住んでいます。
 玉虫色とブロンズ色のすっごく綺麗なやつ。
 恐竜のミニチュアみたいです。
 二匹ともしっぽが切れていて、
 「あぁ・・・こんなにちっちゃいのに
  修羅場をくぐってきたんだなぁ」
 と、ちょっとキュンとなります。
 彼らの目線て、まさにジュラシックパークですよね。
 (さわ)



・私がキュンとなるヤツは・・カマキリです。
 私は大の虫嫌いなのですが、カマキリは別格。
 だって他の虫と違って、ちょっかいだすと
 顔だけ、くるっとこっち向くんですよ。すごい!
 そしてなおもちょっかい出すと威嚇。
 「いや〜んおこられたあ〜っ」てカンジです。
 (あけ)



・動物ネタが流行ってる中ですが、映像ものを・・・。
 日本語教育関係の仕事に就いているので、
 オフィスには「中学生日記」とかのビデオがあるんです。
 それを借りて夜中に見ていたんですが、
 一話一話とっても泣けるんです。
 「中学生ってなんて繊細なの!」
 「あぁ、どうして大人達は気づいてやらないんだろう」
 あのたどたどしい演技にも勝るストーリの強さ。
 高校生ぐらいのときに中学生日記を母と見ていて
 母が泣いてるのをみて、
 「なーんでこんなんで泣けるのよ」って思ってたけど、
 すこし大人になってみるとやっぱり泣けるのです。
 クラスメートのお金を盗んだといううわさを立てられ、
 どんどん悪いうわさが広がり、
 みんなから無視されるようになってしまった女の子。
 でも1人のクラスメートが立ち上がり、先生に告げ口。
 それからどんどんみんなの心の中がわかっていって、
 うわさのもとを作った子は、
 みんなの仲間に入れてもらいたくて、うそをついたなんて。
 ・・・もう、涙です。
 (さえこ)



・私の家では柴犬(今年10歳)を飼っています。
 ホロリはたくさんあるのですが・・・
 3年前に亡くなった母のお墓参りに
 毎月(祥月命日に)に行くときに
 犬も一緒に行くのですが、境内に入り
 母やご先祖様がねむっているお墓の20m位手前で
 「はい、行きな〜」といってはなすと
 ちゃんと辿り着きちょこんとして待っています。
 毎月この姿を見る度に‘じ〜ん’ときます。
 母も毎月楽しみにしているかなあ・・・とおもいつつ。
 (たかぱん)
 


・うちのメスの白いセキセイインコは、
 100円ショップで買った
 おもちゃのヘリコプターのプロペラにとまるのが好きで、
 しかもそれを回して貰うのが大好きで、
 つながって白い丸に見えるくらい回しても、
 しっかりつかまってて、
 とまると目が揺れて、酔っ払い状態。
 ほかのインコの子はヘリコプターを近づけただけで逃げる。
 あの子はなぜあんな趣味にはまったのだろう・・・?
 (ミケ)



・うちの父、妙に動物ウケがいいんです。
 その思い出でも最たるものは、
 動物園のオランウータン。
 じーっと見つめ合ってるなあ、
 と思ったらおもむろに彼女(彼?)
 檻の中から手をのばしてきて、
 父と手を、にぎりあってるんですよ〜。
 「別れたくないわん」
 て感じでしっとりキラキラした目で、
 すっかり落ち着いちゃってるオランウータン。
 なんでしょうね、あれは・・・。
 (み)



・以前飼っていたリスの話をさせてください。
 良くあるシマリスですが、
 手乗りとして買ってきたわけではありません。
 子リスでもなかったのに、餌で釣ったりしながら
 私にだけ手に乗るようになったのでした。
 かごから出て遊んでいても名前を呼べば走ってくるんです。
 眠そうにしているときは手に乗せて
 頭をなでなでしてあげると、まあるくなって眠るんですよ。
 その姿のかわいいことったら!
 そのうち大胆になっておあ向けになって寝ていましたね。
 私が結婚して家にいなくなってからも
 帰ると「遊んで!」と言わんばかりに
 かごの中を走っていました。
 その冬のこと。
 私は実家でピアノを教えていたので
 その日も「たろー(りすの名前)」といって
 玄関を開けました。
 でも、かごを走るあの音がありません。
 おうちのなかでまあるくなって、冷たくなっていました。
 あまり突然だったので、
 何が起こったのかしばらくわかりませんでした。
 何度も何度も名前を呼びました。
 ストーブの近くで温めたりもしました。
 涙があふれて止まりません。
 するとピアノの生徒が来てしまいました。
 涙をこらえることが
 あんなにも辛いものだとは思いませんでした。
 私が家からいなくなったから死んじゃったのかな、
 と連れて行かなかったことをしばらく悔やみました。
 今でもたろーのことを考えると涙が出ます。
 (shigemi)



・実家の柴犬は、母とあまり仲良しではありません。
 父の言う事は聞いても、母には知らんぷり・・・
 それは、私が母の反対を押し切り、子犬の彼を飼い始めた時
 母が非常〜に冷たかった為、その記憶が
 残っているからだと私は思ってますが・・・
 そんな彼ですが、母が風邪で寝込んでいたある日、
 そばにやってきて顔や足の裏をぺろぺろ、
 布団を鼻でまくってもぐり込んだり、
 体をつんつん鼻でつついたり
 それはまるで、母を心配しているかのようだったそうです。
 私にもそんな事してくれなかったのに〜。くやしい。
 でもそんな母のうれしそうな電話の声を聞くと、
 やっぱりあの時強引に彼を飼い始めて良かったな、
 と思うのです。
 (きむこ)



・犬の話が出てきたので、書かずにおれなくなりました。
 ウチで飼ってた犬は、人懐っこくて
 近所でも人気者だったのですが、
 チチが破産して夜逃げせざるを得なくなったので、
 ばあちゃんちに預けました。
 当時、わたしは大学生で、親元を離れてたのですが、
 しばらくたってから、ばあちゃんちへ犬に会いにいき、
 元気そうなのを見て安心して下宿に帰ったんですね。
 ところがその後、犬はばあちゃんちを脱走。
 もといた家に帰ればもとの家族に会えると思ったんでしょう。
 10キロくらいの道のりをもといた家まで帰り、
 その家の周辺をうろついていたらしい。
 近所のかわいがってくれてた人が保護して、
 飼ってくれることになりましたが、
 わたしがあのとき、ばあちゃんちに行ったりしなければ、
 犬も脱走しないですんだろうと、はげしく後悔しました。
 10キロの道を帰るのは、期待もありつつ心細かっただろう。
 で、なんとか帰りついてみれば家族はそこにいない、
 とわかったとき、犬はどんなに悲しかっただろう・・・。
 その後いろいろありましたが、
 数年後に再同居できるようになりました。
 ほんと、うれしかったなあ。
 再同居から6年くらい一緒に暮らして、犬は死にました。
 一昨年のBeautiful songsは、
 「半年で死んだ犬の 思いでのなかには
  どんな歌が流れていたのでしょう」
 という部分があって、シミました。
 (ま)



・うちでは昔、九官鳥を飼っていて、
 昼間は玄関横の窓辺にかごを置いていたのですが、
 お向かいの家に宅配の人とか、郵便局の人とかが来て、
 「○○さ〜ん」と呼び声がするたびに、
 うちの九官鳥が大きな声で
 「は〜い!」と代わりに返事をしていました。
 何回呼んでも、返事は聞こえるのに
 お向かいの人が誰も出てこない。
 長い間ぽつんと待っている宅配の人がようやく気づいて、
 「なんや、九官鳥か……」と照れたようにいうと、
 うちの九官鳥は「ホホホホホホホ」と笑っていました。
 その陰で私はいつも、お腹をよじって笑っていました。
 (marilin)



・わたしの母は、動物を「単純でへんな名前」で呼びます。
 ハムスターは迷わず「ハム太」、
 すばしこいハムスターは願いをこめて「もた子」、
 ジュングリアンハムスターは「ぐり」、
 その子どもは「ぐり太郎」「こぐり子」・・・
 文鳥カップルなんて、いつのまにか
 「ことり子」「ことり夫」と命名され、
 まとめて「ことり」と呼ばれていました。
 (サジコ)



・もう9年ほど前のことですが、
 ある晩家に帰ると玄関の前に、黒い物体が
 一生懸命しっぽをふって私を見上げていました。
 よくみるとドロドロに汚れた犬が
 懸命に愛嬌をふりまいています。
 よく見ると長いこと放浪していたのか、
 長い毛がいたるところで
 大きな毛玉になってたれさがっていました。
 犬種は黒X白のアメリカンコッカーと後でわかりましたが
 その時は悪臭を放つ泥まみれの毛玉の固まりみたいでした。

 それでも何故か私はたまらなく情がわいてしまい、
 もう絶対飼うと決めていました。
 翌朝、犬がどうしているかと
 ワクワクした気持ちで庭に出ると
 きのうとは打って変わって元気なくうずくまっているので
 心配になって近づいてみると、
 あちこち引っかき傷で血がにじんでいるのです。

 私は何が起きたのか理解できず、
 泣きながら父を呼びました。
 父は犬がそこにいることに驚き、
 かわいそうな事をしたと何度も言い、
 事情を話してくれたのです。
 父はもともと犬があまり好きではなく、
 飼う自信がなかったので
 私に内緒で朝早くその犬をダンボールに入れ、
 自転車で何キロも離れた
 淀川の河川敷に置いてきたそうなんです。
 それなのにたった一日だけいた我が家に
 その犬は命からがら戻ってきたのでした。
 その傷は河川敷にたむろする
 野犬にやられたものだったんです。
 その日からその子は晴れて我が家一員となり、
 やがて家族はその愛くるしい仕草のとりこになり、
 数え切れない幸せをもらったと思います。

 けれどもすでに老犬で、フィラリアにかかっており
 心臓もかなり悪いと信じられない病院の先生のお話・・・。
 それからというもの、すこしでも元気がないといっては、
 自転車に乗せて病院に連れて行く父の姿は、
 ご近所でも有名になりました。
 あの日、自分のせいで
 血だらけになりながらも戻ってきてくれたことを
 父は何度も心の中で詫びていたんだと言いました。

 それからその子はわずか3年足らずで亡くなりました。
 ちょうど5年前の6月28日、
 午後10時の嵐の晩のことでした。
 また今年も命日にはお肉と
 大好物のヨーグルトをもってお墓参りに行きます。
 久しぶりに思い出し、つい長いメールになりました。
 (ゆり子)






このコーナーに掲載したメールは、
いま改めて読んでも、どれも鮮明におぼえています。
すごい好きなコーナーだったので、
もしかしたら、将来に復活するかもしれません。

ですので、
あなたの「動物・ここがツボ」っていうのがあったら、
ぜひぜひぜひぜひ、お送りくださいませー!!!

‥‥お相手は、いつもながら、わたくしメリー木村でした。

では、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-11-09-SAT

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