ほぼ日・デリバリー版。

第18号 地方言語入門。


こんにちは!

2001年の初夏に、
「ほぼ日デリバリー版」で流行していたのが、
「地方の言葉についてのエトセトラ」的なコーナー。

さまざまなネイティブの人たちから、
「ここの言葉はこうだよー」
というメールが、届いていたんです。

「九州大学留学可能レベルの九州弁」だとか、
思えば、わけのわからないことで
盛りあがっていたもので‥‥。
デリバリー版のふつうのあいさつでさえも、
さまざまな弁で書かれていたことが多かったんです。

さっそく、まとめてご紹介いたしますね!!







・私は、南国宮崎の生まれです。
 宮崎弁の中で一番ほっとする言葉が、
 『いっちゃが,いっちゃが。』です。
 そんなに頑張らないで、のんびりやろうって意味です。
 近所のおばちゃんとか、お母さんとか、
 何か失敗をすると、こう言ってくれたなぁ。
 今は、とかく、何を急いでるのかも分からないくせに、
 突っ走っている自分に、たまに言ってあげるんです。
 (あさる)



・熊本に住んでトータル10年の私は、
 いまだに
 「あくしゃバリうつ」
 「あがん、こがん、そがん、どがん」
 「ぎゃ〜ん行って、ぎゃ〜ん行って、ぎゃ〜ん行く」
 を使えません。こんな私も
 「〜ですバイ」「〜ですタイ」
 など、インチキ熊本弁を使っている身で、
 まだまだ熊本県民にはほど遠いです。
 (yam)



・私は産まれて23年間、北九州に住んでいます。
 中学までは、まるっきし北九弁でした。
 「〜っちゃ!」「〜っちバイ」
 「でたん〜っちゃねぇ」等・・・。
 しかし、高校・短大は福岡市の高校に通う事になり、
 学校で北九弁を使うと
 「何それ〜!」なんて言われてばかり。
 私からすると「たい!」って言うのが驚きでした。
 5年も通うと言葉もうつるもので、
 私は博多弁と北九弁の2つを使うようになりました。
 それがちょっと嬉しいです。
 だって、方言ってほのぼのしてて、
 その地方の雰囲気が浮かんでくるみたいでしょ?
 なので、『ほぼにち』で九州弁を見ると嬉しくなる私。
 これからも、いっぱい聞かせてくださいね!
 (yu-ka)



・デリバリー版の
 「九州大学留学可能レベル」に関してですが、
 実はそのハードルは
 なかなか高いのではないかと思います。
 というのも、自分は大学、大学院と九州大学に在籍して
 福岡歴10年目ですが、ソウルフルな九州弁(博多弁)を
 使いこなすことは、できません。
 生まれ育った山口では「〜じゃけぇ」と言うところを、
 「〜やけん」(たぶん、九州弁)を使うという程度には
 なりましたが、ちびっこの九州弁を聞くと
 「やっぱりネイティブはちがうのう」と痛感します。
 ★また、留学生は初めて触れる生きた日本語が、
  九州弁である為でしょうか、話していると
  一部だけ突如として九州ネイティブとなり、
  自分よりもソウルフルな九州言葉を話します。
  留学生のレベルは相当なもんです。
  こどもと外国人にはかなわないというのが、
  僕の実感です。
 九州弁使いへの道は、まだまだ険しそうです。
 メリー木村さんも絶えまない努力をして、
 立派なネイティブになって下さい。
 (さくえ)



・おはよごす。
 津軽弁てさ、
 最近事件あったはんでいぐ思われでねんたの。
 ま、東北弁って、関西弁だの九州弁だのど違って
 むがしっからいぐおもわれでねんだけどさ。
 なしてだべの?
 わだば津軽弁がいぢばんいい言葉だど思うんだ。
 湯さはいったどぎの「あづましい」だのってさ、
 標準語でだば表現でぎねっきゃ。
 こさちょっと津軽弁の単語、
 書ぐはんで、意味考えでみで。
 1)たもずがる
 2)あさぐ
 3)がだる
 4)かんぷける
 5)じょっぱり
 6)ぬぐい
 7)しみる
 8)すぱね
 9)からきじ
 10)かちゃましい
 どんだ?・・・へば、答え。
 1)つかまる 2)歩く 3)参加する
 4)カビが生える 5)ごうじょっぱり
 6)あたたかい・暑い 7)凍る 8)泥はね
 9)ごうじょっぱり・わがまま 10)邪魔
 (「からきじ」と「じょっぱり」は、
   現地ではきっちり使い分けます)
 最近さ、だんだん標準語さ近ぐなってきて、
 正統津軽弁使える人いねぐなってるのさ。
 テレビの影響だべの。
 「方言は国の手形」だはんで大事にしねば、の。
 (さとみ)



・熊本弁になくてはならないのが
 「まうごつ」です。
 意味は「強意」。「すごく」「めっちゃ」とおなじ。
 讃岐弁なら「がいな」「まんでがん」です。
 ・・・讃岐弁の方がすごいので
 それを教えたい気もするのだけど、
 他のネイティブなヒトにゆずります。
 「まうごつ」、私は勝手に「舞うように」からの
 変調だと思ってるのですが、
 特に高校生なんかは良く使ってます。
 「このクルマすっげーかっこいいね」
 →(熊訳)「こんクルマまうごつかっこえーね」
 しょっちゅう感動にさらされている熊本の若者は、
 「まうごつ」と悠長に発音する程ヒマじゃないので
 「まご」と省略します。このほうが、興奮が高い。
 東京の若者だって連発でしょ?
 「マジそれ?チョーいいじゃん」。
 熊本では男子も女子も「マジ?まごえー!」
 バリエーションとしては、
 「ひゃごえー!」「だごえー!」も存在します。
 原語は勝手な推測ですがきっと
 「はうごつ(這うように)」
 「だごんごつ(団子のように)」でしょう。
 ちなみに熊本弁もオールドとニューがあって、
 年配者がつかう古い熊本弁の多くは
 昨今の若者はあんまり使いません。嘆かわしい事です。
 「この犬めちゃめちゃカワイくない?」は
 若者なら「こん犬まごかわいかー」ですが
 オールド熊本弁では「こん犬ゎみぞかねー」が正解。
 「かっこよか」「かっこええね」だって
 オールドは「むしゃ(武者)んよか。」です。
 熊本弁を習うときは、地域以外にも、その人が何歳か、
 「おじいちゃん子だったか?」といった事にも
 気を配る必要があります。
 私は小さい頃水俣市という
 熊本の南のはずれにたのですが、
 先日15年ぶりにその頃の友達にあい、酒を飲みました。
 すっかりいい気もちになって、去り際に一言、
 相手はさわやかに片手をあげ、
 「アバ!」(じゃあな!)
 懐かしい言葉の衝撃に私はしばらく動けませんでした。
 (まこと)



・この間、テレビのワイドショーなどで取り上げられた
 『クマが居間でりんごを食べていた事件』で、
 地元のおばあちゃんが話している時、
 通訳のスーパーが間違っていました。
 「まさかイナガにクマがいるなんて」の「イナガ」は
 「田舎」ではなく「家の中」という意味なので、
 おばあちゃんの言いたい事が全然違うんです。
 その次に出てきた宮城のおじいちゃんには、
 スーパーが出ていませんでしたが
 あれって、どんな基準で
 出たり出なかったりしているんでしょうね?
 (ほの)



・私は、神奈川の南足柄に住んでます。
 自分では標準語だと思って使っていた言葉が、
 通じないってことが結構あるんですよ〜。
 例えば「すうびる」。
 「あ、風船、すうびちゃったねぇ」
 と使うのですが、かなり地域限定語のようで、
 小田原の子にさえも、通じませんでした。
 標準語では「しぼむ」という言葉で
 すべてまとめて表現しまうようですが、
 「しぼむ」だともう風船が張ってる気配もなく、
 小さくなってしまっているような気がするんです。
 「すうびる」は、ちょっと張りがなくなっているけど、
 原型はとどめているんです。
 その辺の感覚、わかって欲しい!
 「すうびる」は「しぼむ」じゃない!!!
 (yuriko)



・津軽弁いいっきゃな!
 堂々とつかうべしやぁ〜、津軽の人だぢ〜
 字幕スーパーナシでもわがるんだもんなぁ
 だはんで、なまってら人テレビさ出れば
 たんげ おがしっきゃさ(笑)
 自慢だばって(笑)
 ・・・と、思ったのでメールしてみました。
 (yuri)



・ <富山県東部>
 「でぃゃん?きゃん?・・・しゃん」
 (どうなの?こうなの?・・・そうだよ)
 「でぃゃん」は「Dyan」と書く方が
 それらしい発音になるような気がします。
 金沢の方が「おいね」を紹介していましたが、
 隣県でも使います。私の気に入っているフレーズは、
 「おいねよ、しゃん、しゃん(そうよね、そう、そう)」
 です。かわいい感じがしませんか。
 学生の頃は方言ってはずかしいかったのに、
 今はあったかくていいなぁって思います。
 (ユキ)



・私は、学生時代を松山で過ごしました。
 伊予弁で賛同の相づちをうつ時
 「ほうよ〜」「ほうじゃね〜」
 「ほやけんね」などと言ったりします。
 (ki)



・シェア(わけっこ)のことを
 九州にいる私のおばあちゃんは
 「もやい」といってました。
 加わることは「かたる」。
 「みんなでもやいせんといかんよ〜」
 「わたしもかてて」と使います。なかなか味がある。
 「シェア」をほかの方言で言うとなんていうのかな。
 (たま)



・うちらのほう(岩手)では 
 「参加する=かだる」といいます。
 雨の日、水たまりにはいって、
 靴がびしょぬれになっちゃうことを
 「けっぱりする」といいます。
 お隣の地域では、「かっぱとる」というんです。
 微妙に違いますよね。
 (nobuco)



・あたしは祖父母の代から江戸っ子です。
 前に津軽のりんご農家出身の友人と
 「りんごもぎ」の出稼ぎへ出かけました。
 悲しいかな、標準語でしか喋れない。
 一人だけすまして喋っているようで、とても嫌でした。
 (3代目)



・あたしは青森生まれ青森育ち、進学のため
 富山に4年住んで、また青森に住んでいるんです。
 青森にいるとき、全国版のニュースなんかで
 自分たちが話している言葉に字幕が出るのに、
 「なんなんずやー、バガにしちゅーじゃ」
 と憤慨していたものですが、県外に出て、
 「そりゃそーだ」と妙に納得しましたねぇ。
 しかし、進学した北陸もけっこう独特の言葉なんです。
 気が付いたのは就職活動の時。
 東京でディスカッションがあって、
 自分は標準語のつもりで話していた言葉が
 東京人にしてみたら「富山なまり」だったわけです。
 どんなに話しても「?」ってヘンな顔をされて、
 「なんなんけ、バカにしとるがんじゃないん?」
 と思っていたのですが、やっぱなまってるんですなー。
 あたしは津軽弁も富山弁も大好きです。
 なまりって、やっぱりあったかいし、
 その土地が身体に染み込んでる感じかして。
 青森にいても、過去を振り返りたくなるときとか、
 現実逃避したいときはなぜか富山弁で
 ブツブツ言ってたりするんですよねー、不思議。
 なんか青森弁と富山弁はまったく共通する部分や
 単語がないので、2つとも使いこなしている自分が、
 なんだかすごく偉い気分になってる(笑)。
 ある意味、あたしはバイリンガルです(笑)。
 しかし、いまだに標準語は話せません…。
 東京の人と話すときは富山弁になってしまう
のです。
 ここで津軽弁が出ないっていうのが、
 青森県民共通の弱みなのよねー。
 いわゆる「えふりこぎ(えーかっこしー、の意味)」
 ってやつですな。
 (madoka)



・<新潟県の言葉講座>
 (1)ぶちゃる→捨てる
 [例文]それいらんからぶちゃって!
 (2)まめ→元気
 [例文]お前の母ちゃんまめが?(お元気ですか)
 (masato)



・横浜から茨城に嫁いで来てはや9年。
 最初の頃、義父が何を言っているのか
 まったくわかりませんでした。
 「おぅ!そこら、いしゃらかせ〜」って。
 「その辺のものを片付けろ」ってことらしいです。
 あと、ハエのことを『ヘエメ』って言うんです。
 「アイツめ!」の「め」がハエにもつくんですよ。
 複数になると「ヘエメら」。
 妙に気に入って、ダンナの前で使ったら怒られました。
 女が使う言葉じゃないそうで・・・方言は難しい。
 最後にとっても好きな言葉を。
 「さぁ、風呂でもつっぺってねっかぁ〜?」
 (さぁ、ふろにでも入って寝るか?)
 ではおやすみなさい。
 (もっきー)



・広島生まれです。
 東京で、いろんな場面で「?」という顔をされたが、
 「たう」「さし」「押しピン」を、なぜ分からない?
 「そこまでたう?(手が届く?)」
 「さし取って(ものさし取って)」
 これは、普通に使います。
 「押しピン」は東京の人が言うと「画鋲」なの?
 まぁ「たう」と「さし」はわからなくても妥協しよう。
 しかし、「押しピン」は、ぜったい、
 「押しピン」の方が形容としては合ってると思います!
 ・・・力がはいってしまった。
 (たゆ)



・『しわい』は『かたい』じゃない!
 鳥取弁の『しわい』は、例えば
 スルメが噛み切れない時などに使います。
 噛み切ろうとしても弾力があってちぎれない感じ。
 「このスルメ、えらいしわいな。かみきれりゃせんで」
 (うさぎ)



・福島出身です。
 「新聞にのぼる」は、ちょー懐かしいです。
 本にも「のぼる」んですよ。
 なお、福島ではゴミは捨てません。
 ゴミは投げるんです。
 「おとーさん、会社に行く前にゴミ投げといて」
 という風に使います。
 (ゆ)



・「へくさい(=カッコ悪い、ださい)」は
 函館あたりでは普通に使います。函館の市電で
 「へくせー! がっつへくせー!」
 といってる中高生がいても、気にしないでくださいね。
 たぶんGLAYのメンバーや
 元JUDY AND MARYのYUKIちゃんも使ってたハズです。
 (りえ)



・「今日は、暑くて、ずくないなー」
 (今日は、暑くて、やる気がない・・・長野県)
 覇気のない人に「この、ずくなし!」とも使います。
 (み)



・デリバリー版を読んでいたら、
 小学校5年生で大阪に転校する時に、
 当時の担任の先生から
 「鹿児島弁を忘れたらいけない」
 と言われたことを思い出しました。
 (OKKO)



・わたしは両親も九州出身、
 生まれも育ちも福岡という生粋の九州っ子です。
 わたしが通っていた高校は、
 海外交流が「売りポイント」だったため
 毎年数名、留学生がきていました。
 わたしの家にホームステイしていたバネッサ、
 通称バネちゃんは、はじめ、
 まったく日本語をしゃべれませんでしたが
 数か月もたつと、日本語、というよりか
 博多弁を自在にあやつるバイリンガルへと
 みごとな成長をとげたのです。
 ある雪の日(福岡は積雪もします)、
 バネちゃんがあの西洋感あふれる顔で
 「バリバリ寒か〜」とつぶやいたときの爽快感を
 こないだのほぼ日を読んで思い出しました。
 (じ)



・メリーさん、九州弁うまくなっとらん?
 と思いながら熊本弁が脚光をあびてる気がして
 そわそわしてしまいました。本当にいい言葉です。
 近頃の女子高校生は
 あんまり熊本弁つかっとらん気がする。
 でも、「たい」は頻繁に使います。
 特に「〜せなんたい」という形で
 使うことが多いような気がする。
 でも、携帯でメールをおくるとき、
 普通に熊本弁で送ろうとすると
 変な変換になるので困ります。
 個人的には「わさもんずき」という
 死んだばぁちゃんが
 いつも私に言っていた言葉が、好きですね。
 以上、熊本の女子高生からでした。
 (バタコ)



・小学校1〜3年を秋田市で過ごしました。
 [バスのアナウンス]
 「おちるひとがしんでからおのりください」
 (降りる人が済んでからお乗りください)
 [八百屋さん]
 「なしはみそする、なすはかわむいで」
 (茄子は味噌汁、梨は皮をむいて)。
 イントネーションも、いいんですよねぇ。
 (haru)



・方言いいですよね。
 私の実家は宮城の北のほうですが、
 かわいらしいのが結構あります。
 ※会話篇
  「けぇ?」「くぅ」
  (「食べる?」「食べます」)
 ※「ちゃ」篇
  「あいずさのっちゃ(あれに乗ろう)」
  「こいづはっちゃ(これを張ろう)」
  「そろそろけっちゃ(そろそろ帰ろう)」
  「あんださけっちゃ(あなたにあげよう)」
  「帰りよっちゃ(帰りに寄ろう)」
  「ほっちゃいげ(そっちに行け)」
  「こっちゃこ(こっちに来い)」
  ・・・「ちゃ」の使い道は、
    まだまだ果てしなくあります。発音注意。
 ※『きゃっぽり』
  靴の中に水が入り、靴下までびしょびしょの状態。
  東京の人たちは、わざわざ
  「いやぁ。
   さっき水溜りに足突っ込んじゃって、
   靴の中に水が入ってきてさぁ〜、
   おまけに靴下までびしょびしょなんだな、これが」
  というのでしょうか。
  「きゃっぽりした」の一言で済みますよ。
 ※『すっぱね』
  水溜りや泥の上なんかを歩いた際に
  ズボンの後ろ側などに泥水がてんてんとなって
  付着した様子を指す言葉。
  東京の人たちはこういう場合、わざわざ
  「水溜りの上を歩いたらさぁ。
   泥水が、ズボンのうしろにはねちゃった」
  というのかな?「すっぱね」で良いんですよ。
 ・・・きゃっぽりとすっぱねはとても便利な言葉なので
    是非、全国のみなさんも使って見てください。
 (うみこ)



・「アップダウンクイズ」という番組に津軽の人が出て
 あと1問で10問正解の時の、最後の問題が、
 「身体の中で『へ』からはじまるところはどこ?」
 だったそうです。
 津軽の人は意気揚揚とブザーを押して、自信満々で
 「へなが!(背中)」と答えました。
 むなしく不正解のブザーが鳴ったのに、
 回答者はなぜだめなのかわからないまま、
 ほんとに悔しがっていたそうです。
 私の好きな津軽弁は
 「もつけ」(人がいい)
 「ごんぼほり」(文句をいって泣いて騒ぐ)
 「たがらもの」(ワガママでどうしようもなく可愛い)
 です。それと津軽弁には独特の快いテンポがあります。
 「わさけ(わたしに下さい)」と言えば、
 とても短く伝えられます。シンプルでしょう?
 いつもデリバリーをほんとに楽しみにしています。
 朝、読むと「よし今日もいくべー」と元気が出ます。
 (はな)



・福島出身です。
 ある日、同郷の知人に
 「ね、新聞を踏むことを、何て言ってた?」
 と聞かれた私は、なんの疑いもなく
 「新聞は『のぼる』でしょう」と答えました。
 「だよねぇ」
 この2人をぽかーんとみる東京生まれが、
 1人横にいたのです。
 「新聞・・・のぼんない。
  あんな5ミリもないもの、のぼれない・・・』
 と言って立ち去ったのでした。
 福島じゃ、新聞に、のぼれます。
 「新聞、のぼんないで!」とお母さんに叱られます。
 (かん)



・苦しい、だるい、調子悪い、というとき、
 徳島では「せこい」という言葉を使います。
 (ちひろ)






今回の特集を読んだら、
けっこういろんなところに行きたくなりますね。
それで、実際に言葉を使ってみたくなるよ‥‥。
だってどの地方ことばも、元気!!だものっ。

それでは、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう!

デリバリー版への激励や感想などは、
メールの表題に「ほぼ日デリバリー版」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-11-05-TUE

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