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第115号 デリバリー版で火がついたメール。
最近の「今日のダーリン」で
このコーナーの話題が出たせいか、
とてもたくさんの方がこのページに来てくださってます。
しかも、たくさんご登録いただきまして、
ほんとうに、どうもありがとうございます!
これをはげみに、さらに
たのしくておもしろいデリバリー版を作ります。
本日、はじめてこのページに来てくださった方も、
よくぞ、いらっしゃいました!
「ほぼ日デリバリー版」とは、「ほぼ日」が、
2〜3日に1度、無料で配信しているメールマガジンです。
「ほぼ日」紙上で毎日消えてゆく
「今日のダーリン」がメールでもれなく配信されるので、
「あれを、もう一度読みたいんだ!」って人にはオススメ。
独自のおたのしみ企画も、相当もりあがっています。
今日は、前回にひきつづき、
「デリバリー版」に掲載した以外にも、
とってもたくさんメールが届いているんですよー、
というやりとりを、ご紹介いたしますね。
(ほんとはすべてをご紹介したいぐらいなんですけど、
一度に配信するメールの量が多すぎて、
いつもいつも、抑えてますので・・・・)
最近連載中の「男はどこへ行った?」というテーマは、
じつは、デリバリー版への投稿で、
本家で連載する数日前から、火がついていたんです。
みなさんからのさまざまなメッセージは
紹介している最中なのですが、今日は、
デリバリー版に掲載しなかった大部分のメールから、
さらにごく一部、掲載いたしますね。
もっともっと、いろんなメールが、あるんですよー!
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・私の大切なお客さんに
30代で、誰でも知っている外資系企業3社の
部長を経験したあと
42歳で某有名企業の副社長に就任した人がいます。
英語が堪能で、酒が強く、ユーモアがあり
誰に対しても気さくで、部下を大切にし
仕事は常に素早く合理的な判断をする。
さっぱりした性格のこの人は女性です。
この人以外にも、私のまわりで
仕事ができる人といえば女性が多いです。
darlingが座談会の冒頭で言われたように
ビジネスの場においては女性上位の時代が
訪れつつある、と感じています。
仁侠映画のような記号的な男像は別にして
精神的な男成分は女性社会に
拡散しつつあるような気がします。
かといって男性が
女性化しているようにも見えません。
女性の精神が男性化すると
男らしさは珍しくなくなり
女らしさが貴重になるのではないでしょうか。
(Cane)

・私は「男の立ち直り方」がとっても気になります。
自分は女なのですが、
自分がとんでもない窮地に立ったとき、
友人も知人も親類縁者も、
その他もろもろの方々
みんなが手を差し伸べてくれました。
そのとき、その手をとるのに
少し抵抗があったけれど、まあいいや女だし、
ここは泣きついてしまってもいいかと、
自分を許せたところがありました。
また女だから助けてくれるんだよなあって
思うことも多くありました。
男のひとって、人に助けてもらうことって苦手かも。
同じような窮地に立ったとき、
そこから抜け出すには、
ほんとうはひとりでは無理なんだけど、
「わー助けてー」って、
男だから言えないということはないのかなあ、
と、すごく思います。
自分は「男に負けるな!」と育てられて、
くやし泣き以外に泣かないような精神構造だったので、
その窮地を超えるまではずっと、
ひとりでやっていけることが誇りでした。
これって、男のスタンスではないでしょうか。
それで今は私は、人とお互いにギブ&テイクしながら、
どうでもいいようなおしゃべりの中にも
助け合いを感じながら、ばりばり女性的な部分を出して、
とっても楽な日々を送っています。
昔と今の心境の違いを考えると、
男をやりつづけるってしんどいし、
無駄なことなんじゃないかしら…なんて思ってます。
男的な考え方をすると、どういうふうに気持ちよくて、
人類にとってどういいのか、私は、かなり否定的。
ざっくり言ってしまえば
「みんな男業なんかやめちゃえよ!」
って思っています。
そしてさらに、そんな男業をやめない男たちを
不気味に感じてもいます。
そこでもし、マイナスのパワーをためこんで、
女子どもの世界にそれを
重圧として持ち込んできたらって思うと、
とってもこわい。最終的に物理的な争いになったら、
図体のでかいほうが強いんですから。
話が大きくなりますが、
実は戦争だってそういう男世界の
マイナスパワーの発散先なのではないかって
思うこともあります。
だから、「男」をやることを
男性がどう考えているのか、
そこからどんな良さを得ているかを
リアルな感覚でつかめたら、
もっと私は安心できると思うのです。
男をやるってことの楽しさを知りたい。
孤独に強がって生きていくことの感情的な採算を、
男はどうやって取っているのか知りたいです。
これから紹介してくださる対談の中で、
それがわかったらいいなと期待してます。
(のばら)

・昔々、性教育のお勉強だかなんだかで、
一心不乱に卵子に泳いでいく精子の映像を見ました。
それ以来、私は全ての男の行動が、
その精子の動きに集約されているように見えて
とても困っています。
例えば、ツール・ド・フランス。
見ていて楽しいのですが、チームなのに、
一人を勝たせようと努力している姿を見ると、
例の精子君たちが
目の前をふらふらしているような気になって、
なんだか妙に滑稽に見えてしまうのです。
「本質的には、精子の頃から変わってないジャン」
ってコメントしている自分が
いつもどこかにいて、いちまつの寂しさも。
他にもたくさんありますが、あまり書くと、
男の人に怒られそうなのでやめておきます。
私は別に女性の方が偉いとか、
そういう事は考えていません。
(匿名希望)

・私と旦那との喧嘩で、収集がつかなくなったとき、
喧嘩を終わらせるために効果的だと分かった方法。
喧嘩の途中で旦那に
「今、逆の立場だったらお互いどう思うのかな?」
と切り出すことです。
この言葉を適所に使うと旦那はまず
ハッとし、想像しはじめ、言葉が一旦きれます。
しばらくしてから、
「それ程怒ることでもないか」とか、
「怒ることでもないかもしれないけど、
そっちの言い方も悪かったな」とか冷静になります。
男の人の現実的な部分での想像力不足を
逆利用(?)した解決法かなと思います。
でも現実的過ぎない旦那には
普段の生活の中で素敵なのんびりさかげんを
提供していただいているとも思います。
(と)

・男論、楽しみですねぇ。
性別によるカテゴリーでなく、
おかれている環境によっても
いろいろ違うと思うんですけれどね。
しばらく様子を眺めてから…と、思いましたが
このデリバリー版を読んでくださった方が反応するのは
「女性は『体調悪い』と言ってすぐ休むし、
男は吐いてでも会社にやって来る」
という、男女の対比のところかもなぁ、と思いました!
という、お言葉に反応して
その辺のあたりだけお便りします。
私の部署は女性ばかりの営業部です。
入社した頃は豪快な人が多くて
先輩達は夜必ずといっていいほど飲みに行き
時には朝礼中、青い顔をして水ばかりを飲み
終いにはトイレに吐きに行ったりしつつも
夕方には復活し、
また飲みに行くという繰り返しをしてました。
私がその役職に加わる頃になっても
その豪快さはとどまるところを知らず
酔っ払って靖国通りに寝転ぶ先輩を
本気で起こしているところを
警察官に同情されたりしました。
ちょっとしたホストが居るような飲み屋でも
気の利かないホストに説教。
「あんた達も営業でしょ!客を楽しませてなんぼよ」
見本にカラオケで宴会芸の為に仕込んである
かなり本気の踊りを披露してみたりして。
六本木のちょっとおしゃれなワインバーに行っても
人数より多いワインビンが空くのを
ほぼ下戸の私は冷静に数えつつ、
全員の酒が途切れないように追加の注文を入れてました。
あ、飲めない私には最初こそ
「飲め!」と、言ってましたが
「酒の美味さが分からない奴に
飲ませるのはもったいない」と
ウーロン茶以外は飲ませてもらえなくなりました。
年度末にシティホテルに泊まってパーティーしたときは
ルームサービスで散々飲んだ後にも
3部屋分のミニバーのアルコールは全て飲みつくし。
こんな女性ですが、ほとんど20代後半から30代前半。
それなりに責任ある仕事を任されて
絶対に二日酔いで休んだりもしなかったし
「土日以外で風邪ひくなんて、
気合が足りない」という認識の下
休む連絡をするくらいなら
会社で倒れようと本気で思いました。
実際、帰社途中貧血で倒れて顔面怪我し、
救急車で運ばれて縫った翌日も、
疲労で夜中に会社で倒れた翌日も、
今年大流行の風邪で39.6度あった朝も
出社しちゃいました。急に休んでも
仕事に影響ゼロってことはありえないでしょうから。
みんな付き合いで土日でもゴルフに行くし
毎晩上司とも飲みに行くし
週末はタクシー帰り当然で飲み遊ぶし。
そんな鍛え方をされた私は職業を聞かれると
「OL」というのは何か違う気がして
「サラリー(ウー)マン」と答えたりしてます。
でも最近の子はこのペースについてくる気もありません。
男女問わずそういう傾向なのではないでしょうか。
そんなに歳違わないのになぁー
(30歳既婚)

・建築の現場をあずかっております。
世間的には男男した場所に生きています。
位置的な感覚や、対人間の相対的な関係
(いわゆる威圧する、されるなど)
が、常に意識されています。
このごろになって分かってきたのは、
それらのいずれもが、
いままで女性的と言われてきた感覚に、
近いのではないかということです。
これまでの男性的、というようなものは、
実はとても女性的な装いをしているのではないか、
と思い始めています。
勝手であるとか、暴力的であるとかいうことなんて、
結局相手あってのことですから
距離を測ることを、しないではいられないわけです。
それはつまり、女性的といわれている
感覚の分野に思えます。
この対談の中で、きっとそのうち
ひとつの形が見えてくるに違いない。
絶対的でない、きわめて相対的な男たちが
たくさん出かけてきてくれていることを、
もう既にあったことだと確信して、
わくわくしてしまっています。
(たぬき)
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あなたの男論も、件名を「男!」として、
ぜひ、postman@1101.comに送ってくださいね。
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