音楽やってる女子高生通信
(from N.Y.)

VOL.7
『NY高校生活PART2』

随分と長い間ご無沙汰してて
ほんとにほんとにごめんなさいっっ。
サカモトミウ再度復活!

日本ではみんなもう卒業/進級なんだよネ。
いつのまにかこんな時期。
そういえば春休みでこっちに遊びに来てる学生さんも
今すごい多いしなぁ。
「ぼーっとした女子高生」も高3なんだよね?!
わたしと同級生の友達はもう高校卒業して、
東京に出てきたとか、大学に入学したとか、
そういう話をよく聞きます。
わたしの従姉妹も洋服のほうの専門学校に入学するために
青森から上京したみたいだし。

アメリカの学校はまだあと3ヵ月残ってるから、
まだまだ気をぬいちゃいけないとこ。
とはいっても、勉強のほうはだんだん楽になってきてて、
先生もリラックスしてきてるから、
そっち方面のストレスは少なくすんでるけれど、
一番大変なのが、美術。
Advanced Placement Artっていうのを取ってて、
そのコースを終えると大学の美術の単位を
もらえるんだけど、やっぱりそれなりに描く量とレベルは
全然高いものを要求されてる。
5月半ば頃までには40以上の作品を
提出しなくちゃいけなくて...全っ然足りない!!
一年のこの時期になると、生徒一人一人が
自分にどんなタイプの作品がまだ足りないか
把握してくる頃だから、クラスでもみんな
個人個人の事をやっていて。

私もはりきって画材は買い込んで来てるけど、
4月と5月中は本気でやんなきゃ。
でも、そういう時に限って何故か自分を追い込んでしまう、
この性質、なんとかしたい...。
先生にもクラスメートにも「CRAZY MIU」
と名付けられてあきれられてるこの頃。
文字だと説明しにくいけど、今やってるのは、
“大きい紙にチェックの模様に線をいっぱい引いて、
出来た桝(ます)一つ一つをWATERCOLORで
グラデーションをつけながらペイントしてく”
っていうのをやってて、
その桝を普通の大きさにしておいても
結果的には綺麗になるのに、
わざわざ! 極端に小さく小さくしてしまって。
驚異的な数の細かい桝を一つ一つグラデーションつけて
塗っていかなくちゃいけない...。
わたしはマゾ?? っていうくらい。
私のテーブルの横を通る時、先生もクラスメートも
苦笑しつつ優しい言葉をかけてくれます(笑)。
今のところ、2週間(時間でいえば20時間くらい?)
かけて半分です。でもそこまでいくとハマるというか、
自分ってこういうの案外むいてるのかな、と思う。
自分の中にすごく入っていく。
すごい集中力発揮できて自分と向き合ってる感じがする。

だから学校での一日は気持ち的にはアートが中心。
校舎の一部の、美術関係のクラスルームの並びに
ギャラリースペースがあるの。
2週間後くらいに、AP Artの生徒の個展があって、
一人一人が気に入ってるものを飾ることになっていて、
それにむけてすっごく今ドキドキしてる!!
自分で飾り付けとかもやるので、
そこだけ「ミウ・ワールド」にできるの!
それまでに、上に書いた水彩の作品も終らせないとねぇ。

4月と5月はアルバムのレコーディングでもあるので、
美術と音楽と、感覚鋭くなりそう。
5月末に出るシングルが「鉄道員」
という映画の主題歌になることが決まったんだけど、
そのレコーディングは2月末にもう終えていて、
3月からちょびっとずつ始めている今回のレコーディングは
次に出るフルアルバムにむけて。
学校のある週中にRECするのは時間的にも体力的、
精神的にも現実的ではないので、毎週土曜日を使って
少しずつやってるよ〜。

最近は、面倒くさく思う学校も、もぅ最後か...
と思うと急に切なくなって、
思い出たくさん作りたくなったりしていて。
ハッピーに! 楽しく最後を!! 
を心がけて暮らしているので(笑)
次回はその様子を、なんて。

では、また!

love, miumiu

1999-04-12-MON

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