〈2006年10月24日(火)糸井重里「今日のダーリン」より〉
 

「しゅうかいどう」って、どんな花だっけな?
ふと、そんなことを思って調べました。
あああ、これかぁ。
これが「秋海棠(しゅうかいどう)」だったか。
だめだなぁ、オレ。と思いました。

花の名前を知っている人と、
魚の名前を知ってる人は、
それだけで好感度が高くなるように思います。

花の名前を知ってることや、
魚の名前を知ってることを、
人に知らせる機会なんか、なかなかありません。
知ってることが、知られにくい
というのがいいなぁと思うのです。

ぼく自身は、花の名前や魚の名前を、
たくさん知ってるほうではありません、たぶん。
でも、「これは?」と訊ねられたら、
「たぶん」をつけつつも答えられるといいなぁ。
おそらく、付け焼き刃で勉強すれば、
なんとかなるのでしょうけれど、
それじゃぁいやなんですよねー。
自然に花や魚の名前に親しんでいて、
憶えるつもりもなく憶えちゃってるのがいいですね。

「ところで、あなた、気軽にブタクサって言うけど、
ほんとのブタクサを知ってるわけ?」
この『今日のダーリン』で、前にも書いた問題です。
セイタカアワダチソウと、まちがえるなよ!

とじる