ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

『ベルサイユのばら』

『ベルサイユのばら』

著者:池田理代子
発行:集英社
歴史つながりで、日本史から世界史へ。
お勧めするのは『ベルサイユのばら』です。
少女マンガファン、
そして宝塚ファンの皆さんならご存じでしょう、
『ベルばら』。

主人公は騎士の父親のもとに生まれ、
自分も騎士になることを夢見る男装の女性・オスカル。
子供のころからの英才教育で、素晴らしい騎士に成長し、
宮廷ではルイ16世の妃として嫁いできた
マリーアントワネットに仕え、激動の時代を戦い抜きます。
そのオスカルに想いを寄せる
幼馴染のアンドレとの切ない恋の幕切れには、
キュンとして思わず涙が出そうになりました。

高校の世界史の先生(男性)に
「これを読めばフランス革命までがよくわかる!」と
ごり押しされて読み始めたのですが、
授業そっちのけでハマった記憶があります。

作品には、当時のフランスとオーストリアとの関係や、
市民の貧しい生活の様子なども描かれていて、
教科書の文字だけでは実感できないことを
絵で見ることができるので、
世界史を勉強している学生さんは
一度読んでみるといいと思いますよ。

もちろん、マリーアントワネットの有名な台詞
「パンがなければお菓子を食べればいいのに」
も出てきますよ。

(もんた)

2011-07-09-SAT