ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

『赤ちゃんと僕』

『赤ちゃんと僕』

著者:羅川真里茂
発行:白泉社
タイトルが『◯◯と◯◯』つながりで
『赤ちゃんと僕』はいかがでしょう?

小学5年生の僕(榎木拓也)は、
父親(春美)と幼い弟(実)との3人暮らし。
母を交通事故で亡くしながらも、実を懸命に育てている…
というと辛そうなお話のようですが、
拓也の超がつくほどの真面目っぷりや一生懸命さ、
わがままだけど抱きしめたくなる実の可愛さ、
かっこいいパパの笑っちゃうような子煩悩さが
おもしろおかしく描かれていて、
誰もが楽しめるようなホーム・コメディなんですよ。
さらには、拓也や実の友人たち、
ご近所のみなさん、パパの同僚にいたるまで、
個性豊かなキャラクターが、それぞれ愛らしくて
大好きになってしまいます。

そして温かい日常の中には、家族の問題やいじめ、
人間関係の悩みに苦しむこともあります。
決して簡単ではないけれど、私たちと同じように悩み、
懸命に乗り越えようとする姿に涙することもしばしば…。

わたしはこの漫画を何度読み、
何度笑い、何度泣いたかわかりません。
特に、最終巻はいつ読んでも涙が止まらないのです。
男性にも、ぜひ読んで欲しい作品です!

(えみやん)

2011-04-23-SAT