ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

新・ナポレオンズ小石の無菌室日記9

『無菌室で詠む、夏』

5月の末、都内で句会が催された。

本来なら無菌室暮らしのおいら、
参加など夢のまた夢でありました。
が、リモート参加という手があった!

『 点滴の 液も温むや 窓に夏 』

急に暑くなり、
首のカテーテルを流れる点滴液も
温まっているように感じる。

「点滴液が温むなんて、その病院は大丈夫か」
なんてご指摘をいただいたりしたが、
あくまでそう感じるってことであります。

『 Virusの おかげで初夏の 骨休め 』

新型ウィルスのせいで
『STAY HOME』を強いられている。
でも、それを恨んでいてもしょうがない。
この際、今は骨休みの時期と思ってやり過ごそう。

『 医師のススメ 冷えたノンアル 白ワイン 』

当然だが、入院中は禁酒。
朝も昼も大丈夫なのだが、どうにも夜がいけない。
ワインのない夜の長いこと、長いこと。

それを医師にぼやくと、
「ノンアルで美味しいのがありますよ。
 ノンアルだから問題ないですし」

夕食以降が寂しくなくなりました。

ただ、見た目はノンアルと分からないので、
事情を知らない看護師さんが見たら、
たちまち通報されかねない。
いつもビクビクしながら味わっている。

『 病窓から見る夏の眩しき 』

病院の窓から眺める夏空は、やっぱり眩しい。
あの空のように、
私も早く元気を取り戻したいものだ。

『 夏空が 飲み干したるや 空プール 』

窓から小学校の屋上プールが見える。
ペンキの白が眩しい空プール。
まるで夏の空が水を飲み干してしまったかのようだ。

『 Virusで 芸人たちの 夏休み 』

まさかのウイルス禍で、仕事は次々とキャンセル。

ボヤいてばかりもいられない、
芸人になって初めての夏休みと思うことにしよう。
夏休みとなれば、宿題(稽古)もしなくっちゃ。

 


明るく軽く親切なのに。
ほんの少し悲しみの味がするのだ。
マジックというのが、もともとそういう
素性のものなのだろうか。ー
糸井重里(帯コピーより)

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