2011.04.08
機械による刺しゅうは汚い?!「ほぼ日のクロスステッチ」の製作舞台裏対談。(3/3)

[ ほぼ日 ]
僕らもそうだと思います。

[ 酒井 ]
根本的なところをお話すると、 うちが出している大図さんのクロスステッチは アイロンで貼るタイプなんですね。
対して、今回のほぼ日さんのは シールタイプになっているわけです。

[ ほぼ日 ]
はい。

[ 酒井 ]
私たちの実感として、 いま、アイロンで貼るお客さんって どんどん少なくなってきています。
さらに、これはビジネス面の話なんですが、 アイロンで貼るもの、という商品だと どうしても販路が手芸店になってしまいます。

[ ほぼ日 ]
たしかに。

[ 酒井 ]
それがシールタイプになれば 文具店、雑貨店と一気に販路が増えるわけです。
大図さんのクロスステッチは そういうお店に来るお客さんに 絶対楽しんでもらえると思うんですよね。

[ ほぼ日 ]
本当にそうだと思います。

[ 酒井 ]
あ、しまった、ちょっと褒めすぎちゃったかな?

[ 大図 ]
いや、ちょうどいいくらいだと思いますよ。


【ボーナストラック】
「ほぼ日のクロスステッチ」製作現場レポート。

今回、ラカムさんのご厚意により 「ほぼ日のクロスステッチ」の製作現場を 見せていただけることになりました!
大図さんによるデフォルメの魔法をかけられた ミッキーとミニーはこんなふうに作られていました。


▲これが愛知県にあるラカムさんの本社。
 大図さん曰く「すごくオシャレなところなんですよ」。


▲パソコンを使ったデータ作り。
 どこをどういうふうに糸を通すかを決めていきます。


▲実際に糸を通したときのシミュレーションです。
 色ごとに糸をうまく外へ逃がしているのがおわかりいただけますでしょうか。


▲ズラッと並んだいかにもな機械たち。
 これがミッキー&ミニーたちに糸で命の息吹を送り込むミシンです。


▲この特殊なシートに刺しゅうしたあと、ひとつひとつ人の手で  カットされるそうです。酒井さん曰く「人の手に勝るものはない」。

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大図さん、ラカム酒井さん、 楽しいお話、そして企業秘密とも言える かなり貴重な写真を提供していただき、 本当にありがとうございました!

大図さんの手によって クロスステッチとなったミッキーとミニー。
こんなふうにいろいろな試行錯誤を重ねて 作られていたんですね。
そんな知恵と熱意がこもったものなんだ、と思うと これまで以上に彼らに愛着が湧いてきますし、 大事にしようという気持ちになってきます。

ちょっと興味でてきた、という方は ぜひ、「ほぼ日のクロスステッチ」のページへどうぞ。

さて、最後に大図さんからのお知らせです。

ただいま新宿伊勢丹本店6階趣味雑貨売場に 大図さんの作品が展示されております。
期間は4月19日(火)まで。
額入りの作品展示はもちろん、 おなじみのKnit-shock!!やOLEX!!の販売もおこなわれます。


また、「ほぼ日のクロスステッチ」も置かせていただいております。
こちらのほうもぜひ!


それでは。

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