2011.03.11
シンプルだから奥が深い。大図まことさんのクロスステッチワールド!(2/4)


△スクーターでお酒を運ぶサンタさん
大図さんのブログは評判を呼び、 それがきっかけで、大図さんは 手芸専門店「オカダヤ」で働くようになります。
そこで、さまざまな経験をしながら、 いよいよクロスステッチで生きていこうと思い 大図さんはクロスステッチデザイナーとして独立します。

●原寸大のクロスステッチ昆虫図鑑
クロスステッチに魅せられた大図さんは、 とにかくみんなに見てもらえて、 自分らしいクロスステッチの世界を 表現できるモチーフとして、昆虫を選びます。


△「ふつうは、辞める前に準備するんですけどね。」と大図さん
独立した、といっても、 当時はとにかくひとりでやると思い立ったのが先で、 なんの準備なく、なんのあてもなかったそうで、 しばらくはひきこもって、 夢中になってクロスステッチで昆虫を つくりつづけていたそうです。

そうしてできた原寸大のクロスステッチの 昆虫図鑑は100点を超えるそうです。
まさに、大図さんの原点ともいえる作品です。
では、ご覧いただきましょう。


△すべて原寸大

△くわがたです

△オニヤンマ

△蛍ですね

△世界最大の蝉だそうです

△本物みたい
「この頃は、わりと写実に近いですよね。
 クロスステッチでできるだけ細かく表現しようと。
 なんとなく、そういう気分のときでしたね。」

そんな解説をしてくれました。
大図さんのアトリエには、これまでにつくった さまざまなクロスステッチ作品がありました。
その時期によって、アプローチが違うそうです。
たとえば、こちら。


△シンプルなのに絵柄が見えてきます

△かわいいですね
おわかりいただけますでしょうか。
上のものとはアプローチが違いますよね。
もっともっと単純化して、 カタチをシンプルにしていって、 それでも蝶々だと誰にでもわかる、そんなアプローチ。

大図さんに、これは進化なんですか、 と尋ねてみると、こんな答えがかえってきました。

「うーん、進化なのかもしれないけど、  そうとも言えないような。
 最初のほうの作品は、2次元で細かくという  こだわりがあったんですが、  この頃は、少ない要素で3次元的なものを  表現したいと思ったんですよね。
 また気分によって戻るかもしれませんし、  どうなるかは自分でもわからないんですよね。」

きっと、クロスステッチはシンプルだからこそ、 奥が深くて、その可能性も無限大で、 大図さんの気持ちにダイレクトに つながっているのかもしれませんね。

それでは、続きまして、お待ちかね。
大図まことさんのポップでかわいい クロスステッチワールドを 思う存分ご覧いただくことにしましょう。

●これが大図さんのクロスステッチワールド
大図まことさんのアトリエには、 さまざまなたのしいものにあふれています。
みているだけで時間を忘れてしまいそう。
ここから、あの作品たちが生まれているんです。


△こんなふうにつくっています

△ペン入れもクロスステッチ

△製作中の作品たち

△たくさんの資料

△いろんな糸があります

△これでどんな作品が生まれるのでしょう
えっ、なにこれ。
うわあ、かわいいなあ。
なんだ、これは。
取材中には、そんな声がたくさんあがっていました。
大図まことさんのクロスステッチは、 一言ではくくれませんよね。
では、一気にいきますよ。

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