2010.11.23
ヨーロッパ企画上田さんに「ほぼ日手帳」を使わせる計画(後編)(2/3)

[ 土佐 ]
そこ、あえてそう言う?

[ 永野 ]
あえて、ね。
でも、ツーインワンは置いておいて、 こうやって書いておくことで、去年の僕の考えが 今年の僕に何かを言うってことがあるわけ。

[ 石田 ]
ほら、上田に去年の今日、 どんなこと書いてあるか見せてあげなよ。

[ 土佐 ]
おぉ、見せてやりぃな。

[ 永野 ]
えぇっと、去年の今日はっと。

[ 角田 ]
白紙だけは勘弁。

[ 永野 ]
あ、ここだ。えぇっと、 「女優の京野ことみに  『九州人なのに小さいことを気にする』って言われた」。

[ 一同 ]
(笑)。

[ 上田 ]
それはのちのち自分の作品に 大きな影響を与えそうなひと言やね。

[ 土佐 ]
うんうん。えぇ、ページやね。

[ 永野 ]
よりよってこんなページとは‥‥。

[ 上田 ]
ページの内容はともかく、 その永野が言ってるみたいな 考えが貯めてある自分史っていうのは いい気がする。



[ 石田 ]
でしょ?

[ 上田 ]
使っていくにつれて 過去が蓄積されていくってことだもんね。
それはちょっといいなぁ。

[ 角田 ]
また食いついた!

[ 上田 ]
ヨーロッパ企画だけをやってきた僕にとって、 僕の歴史=ヨーロッパ企画の歴史なんですよ。
だからヨーロッパ企画のヒストリーを見れば ある程度自分の過去がわかっちゃう。

[ 角田 ]
たしかにそうかもね。

[ 上田 ]
でも、プライベートの記録は まったく残ってない。

[ 土佐 ]
でも、ちょっと待て。
プライベートの記録がゼロなんてヤツおるか?

[ 石田 ]
いや、上田はそうだと思うわ。

[ 土佐 ]
なんで?

[ 石田 ]
いっしょにいたらそんな感じするもの。
だって、おもしろい遊びの話をしてても それがすぐヨーロッパ企画の芝居に結びつくんだもの。

[ 土佐 ]
あんなに過去は振り返らないって言ってたのに?

[ 上田 ]
たしかにそうは言ったものの、 自分の過去が残っていかないのって 案外さびしいもんですよ。
ヨーロッパ企画の活動してきた10年間、 プライベートの記録がゼロですからね。

[ 石田 ]
だからさぁ、ヨーロッパ企画以外のことを 「ほぼ日手帳」に書くっていうのはどう?

[ 上田 ]
‥‥俺もいまそう思った。

[ 永野 ]
思ったんだ!



[ 土佐 ]
お、使い道が決まったんじゃない?

[ 角田 ]
仕事のことはいっさい書かずに、 プライベートのことだけを たくさん書くわけだね。

[ 石田 ]
要は遊びのことしか 書いてない手帳になるわけでしょ。
それって夢のような手帳じゃない。

[ 永野 ]
ホントホント(笑)

[ 石田 ]
逆に、この手帳が白くなっているときは 悲しいけど「あぁ、働いたなぁ」と実感できる。

[ 土佐 ]
そんな手帳ないよ、ふつう。

[ 石田 ]
さぁ、あとは持ち運ぶ問題だね。

[ 土佐 ]
なんだったら、僕、持ち運ぼうか?

[ 一同 ]
(笑)。

[ 土佐 ]
上田にくっついてって、持ってくよ?

[ 角田 ]
付き人が持ち歩くって(笑)。

[ 石田 ]
でもさぁ、持ち運ばなくてもいいんじゃない?
プライベートのことなんだから、 自宅に置いておく「置き手帳」として使うとかで。

[ 土佐 ]
つーか、本を持ち歩くだのなんだの言ってるけど ただ単にカバンが小さいだけなんじゃないの?

[ 上田 ]
!!!
こんなにデカイのに!

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