2009.10.06
革カバーのご質問に、革のプロがお答えします。(3/3)

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右が籠浦さんが使っている2007年版の 「牛革タンニン仕上げ・オリーブグリーン」。
左は、サンプルとして保管してあった未使用の同カバー。

[ ーー ]
ほんとですねえ。
並べてみると、使い込んだカバーは ツヤが見事に出ていますね。
よく見ると細かいキズはありますが、 こうなるとそれも味に見えてしまうというか、 なんだかかっこいいです。

[ 籠浦 ]
経年変化は、革を使うたのしみのひとつですが、 1年で確実にこうなる、というものでもないんです。
使っているうちに、手になじんで自分の形になっていく、 使っているうちに、いつのまにかこうなっていた、 というようなところがあります。
それをたのしんでいただけるとうれしいですね。
革は、使いかたによって5年でも10年でも、 長く使っていただけますから。

[ ーー ]
籠浦さんは、引き続きそのカバーを使われるんですね。

[ 籠浦 ]
手放せませんからねえ(笑)。
でも、ピッグスキンもすっごく使いたいんですよ。
うちの上司や同僚なんかも、 来年はピッグスキンだ! って言ってますけど、 ぼくもずっと使いたかった革なのでねえ。悩んでます。

お客様にも、長く愛用していただきたいという気持ちと 新しい商品も買っていただきたいという気持ちと‥‥ ぼくらの仕事のむずかしいところです(笑)。

革には、まだまだ深い話がいっぱいありそうですが、 今日のところはこの辺で。
革のおはなしは、また機会をあらためて、 お届けしようと思っています。
それでは、また。



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